-導電、熱伝導性と電磁波対応ペーストの実用動向を巡って-
調査企画趣意
機能性ペーストは、数千億円の市場規模があり、数十社の参入がある。既存の太陽電池やタッチパネル用途だけでなく、次世代自動車や再生可能エネルギーなど今後の省エネ社会のキーテクノロジーとなるパワー半導体やウエアラブルデバイスにおけるプリンタブルエレクトロニクスなど、立ち上がりが期待される新しい市場においても欠かせない材料となる。
複合材料はノウハウが多く日本メーカーのシェアが高いものの、用途が多岐に渡るため、アプリケーションの事情がわからず優れた材料でありながら、参入の機会を逃しているものも見受けられる。
我々はこの状況に鑑み、機能性ペーストのマルチクライアント調査を企画する。調査のポイントは機能性ペーストに対する要求仕様、市場規模、動向を明確にすることで、各社の機能性ペースト材料の開発動向や参入状況についても明らかにする。
なお、今回対象とする機能性ペーストは無機もしくは有機の微粒子をバインダー中に分散させた液体状のもので、その粒子自体の機能を発現させるものとしている。バインダーはその微粒子の機能を発現させるためにプロセス上補助的に必要としていると捉えている。
例えば、配線用の導電性ペーストは印刷できるようにペーストにして硬化させて導電性を得る。また、パワーIC用のナノ銀を用いた素子結合材料は塗布できるようにペーストにして高温での焼結により、銀の焼結体を得て、高熱伝導材料を得る。一方。シリカ粒子をエポキシ樹脂中に分散させた封止材料はエポキシ樹脂の強度向上が目的であり、今回の対象とはしていない。
調査企画への参加要領
(1) | 調査の形式 | マルチクライアント(複数企業参加)方式の調査であり、規定の会員参加を持って実施します。 |
(2) | 募集会員数 | 10社 |
(3) | 募集期間 | 2015年3月23日~4月30日 |
(4) | 調査期間 | 2015年5月1日~6月30日 |
(5) | 報告書発行予定日 | 2015年7月31日 |
(6) | 報告書体裁 | A4判 250頁前後(ハードコピー) |
(7) | 本体価格 | 税別500,000円(税込540,000円) |
(8) | お支払方法 | お申し込み時に着手金として半額分の請求書を発行、残額分の請求書は報告書完成時に発行。 |
(9) | 調査スケジュール | 2015年4月30日 募集締切 6月30日 調査完了 7月31日 報告書完成 |
(10) | お問合せ先 | 詳細な企画書 (無料)および説明をご希望の方は、CMCリサーチまでお問い合わせください。 → CMCリサーチお問い合わせページ |
調査(取材)予定項目
項目一覧PDF1-1 今回の調査目的
1-2 機能性ペーストの定義、調査範囲
第2章 機能性ペーストの用途動向(技術、市場)および要求性能
2-1 接合、接着
(1) 半導体、パワー半導体
(2) LED
(3) その他
2-2 回路形成
(1) 太陽電池
(2) ディスプレイ
(3) 基板
(4) プリンタブルエレクトロニクス
(5) その他
2-3 電極
(1) 電池、キャパシタ
(2) 積層セラミックデバイス
(3) SOFC(固体酸化物燃料電池)
(4) その他
2-4 シールド材料
2-5 その他
(1) 塗料
(2) LED高反射膜
(3) その他
第3章 機能性ペーストの技術開発動向
3-1 材料
(1) 粉体
(2) バインダー
(3) 溶剤
(4) 分散剤
3-2 工法
(1) 塗布
(2) 印刷
(3) インクジェット
(4) 3Dプリント
3-3 処理方法
(1) 焼結
(2) 硬化(熱、光)
第4章 機能性ペーストの対抗技術開発動向
4-1 めっき
4-2 はんだ
4-3 その他
第5章 機能性ペーストの市場予測
5-1 アプリケーション別
5-2 ペーストタイプ別
第6章 総括
第7章 機能性ペースト材料に関する内外特許分析とトピックス
調査(取材)予定先
取材予定先は、機能性ペーストユーザー、ペースト製造メーカー、原材料メーカーならびに公的機関、有識者などから、カワサキテクノリサーチの人的ネットワークを駆使しそれぞれ複数社選び、取材を行う。
内容見本
表1 ペーストの機能と主用途