化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

Market trends and marketing strategies for the microbiome

  ■ 発  刊:2021年10月29日
■ 定  価:45,100円(税込)
■ 体  裁:B5版 並製本 約80頁
■ 発  行:R&D支援センター
   ISBN 978-4-905507-54-3

購入方法

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著 者

沖為工作室合同会社 CEO  沖本 真也 氏

《専門》
 次世代技術市場調査(マイクロバイオーム、5G、マイクロLED等)

《略歴》
 1998年 桐蔭学園高等学校理数科卒業。
 大学で文学士(英米文学科専攻)を取得後、社会人として働きながら米国大学でMBA取得。
 2003年 社会人として主に営業職として従事。製造業界において複数の企業で新製品の開発および上市業務を担当。プラスチック製品メーカーでは物流用プラスチックパレット「スキレッター」の開発から上市まで営業職として関わり、開発者の一人として特許登録。自動車業界では主にドイツ自動車メーカーに対し内装部品の加飾技術の提案を行う職務につき、水圧転写や本杢インモールド成型などの工業化に従事。市場調査業界では、主にトレンドフォース社、ケリーサイエンティフィックパブリケーション社等の海外調査会社やマイクロバイオーム、5G、マイクロLED等の市場調査のマーケティングを手掛け、業界団体を巻き込んでマーケットの活性化に従事。
 2020年 沖為工作室合同会社を設立。 製造業界や市場調査業界で培ったネットワークを生かし、マイクロバイオーム、5G、マイクロLED、自動運転、車載用バッテリーなどの先端技術の市場分析を提供。 

発刊にあたって

 自宅で採取した糞便や皮膚等のサンプルを提出し、マイクロバイオームの分析結果がフィードバックされるサービスがインターネットで手軽に買えるようになっています。手軽であることと、分析結果をもとに自己のマイクロバイオームの状態を知ることで、自分にあった健康管理を考慮することができます。またマイクロバイオーム製品はプロバイオティクスやプレバイオティクス、さらにはポストバイオティクスなど、様々なアプローチが取られながら開発が進む一方でマイクロバイオーム製品に対する消費者の知識は不足しており、どれが自分にあったマイクロバイオーム製品なのか判断がつかないケースが多いのが実情です。こうした消費者のアンメットニーズにバイオインフォマティクス、人工知能アルゴリズム等を組み合わせた技術で新しいサービスを提供しようとする企業も現れています。
 マイクロバイオームは元々注目されていたテーマではありましたが、免疫力への作用という点で近年、さらに注目を浴びている分野です。新型コロナウイルス感染症に対するワクチンも基本、抗体を獲得するためのものであり、抗体は免疫分子でできています。従って免疫システムという観点からマイクロバイオームが注目されるのは必然的な流れであるとも言えます。
 新型コロナウイルス感染症は社会の在り方を激変させてしまいましたが、こうした危機的な状況を乗り越えようと多くの企業があらゆる開発を加速させています。マイクロバイオーム市場においても、新型コロナウイルス感染症をターゲットにしたマイクロバイオーム治療薬の臨床試験がすぐに開始されました。また一時は停滞していたマイクロバイオームに対する投資も、再び活発化しています。
 本書では、マイクロバイオーム市場に関わるスタートアップ企業の取り組みをメインに取り上げ、さらに市場規模から技術トレンド、シーケンシング、健康食品、スキンケア、農畜水産業等への応用、規制、マーケティングについてまで、幅広く取り扱っています。また取り扱う視点は同時代的に起きているデジタル技術トレンドもカバーしています。本書が読者企業の事業・技術開発のお役に立つことができれば、これ以上の幸せはないと考えています。
(「はじめに」より抜粋)

本書の特徴

☆ ヒトの皮膚や体内の細菌叢「マイクロバイオーム」が治療薬、食品、スキンケア、農畜水産など多様な分野で成長が期待されてます。
☆ 本書では、加速するマイクロバイオーム市場について製品やサービス、企業の戦略や海外の最新動向、規制、マーケティング戦略など、幅広く取り扱っています。

書籍の内容

目次一覧PDF
1 マイクロバイオーム市場動向
 1.1 マイクロバイオーム市場背景
 1.2 新型コロナウイルスとマイクロバイオーム
 1.3 デジタルトランスフォーメーションとマイクロバイオーム
 1.4 あらためて注目を集めるプロバイオティクス
 1.5 シーケンシング
 1.6 Fecal Microbiota Transplantation(糞便微生物叢移植)
 1.7 カプセル化技術
 1.8 細菌回収カプセル
 1.9 オミックス解析とマイクロバイオーム
 1.10 アプローチ方法の違いから見るマイクロバイオーム
  
2 疾患別で見るマイクロバイオーム治療薬開発動向
 2.1 Recurrent C. difficile
 2.2 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease)
 2.3 非アルコール性脂肪肝炎
 2.4 肥満、糖尿病
 2.5 癌疾患
 2.6 1型糖尿病
 2.7 乾癬
 2.8 脳・神経系疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病)
 2.9 自律神経系
  
3 マイクロバイオーム診断サービス
 3.1 市販で買える腸内細菌分析サービス
 3.2 シーケンシング技術に求められるもの
  
4 健康食品とマイクロバイオーム
 4.1 乳児向けプロバイオティクス
 4.2 中国健康食品市場
  
5 マイクロバイオームと農畜水産業
 5.1 マイクロバイオームと農業
 5.2 マイクロバイオームと畜産業
 5.3 マイクロバイオームと水産業
  
6 マイクロバイオームとスキンケア
 6.1 L’Oréal(ロレアル)
 6.2 Gallinée
 6.3 Layers
 6.4 AoBiome
  
7 口腔マイクロバイオーム、その他
 7.1 口腔マイクロバイオーム
 7.2 ペットとマイクロバイオーム
  
8 糞便バンクとマイクロバイオーム
  
9 企業動向

 9.1 Evelo Biosciences
 9.2 Seres Therapeutics
 9.3 Rebiotix
 9.4 Dupont
 9.5 Yakult Honsha
 9.6 Morinaga
  
10 国別マイクロバイオーム市場動向
 10.1 米国
 10.2 カナダ
 10.3 ドイツ
 10.4 フランス
 10.5 イタリア
 10.6 UK
 10.7 中国
 10.8 日本
 10.9 インド
 10.10 ブラジル
 10.11 その他
  
11 市場規模およびマーケティング戦略
 11.1 アフターコロナでますます高まる健康への関心
 11.2 規制と課題
 11.3 マーケティング戦略に関する考察