* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2022年1月18日(火)13:30~16:30
受 講 料:44,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
有村 慎一 氏 東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授
2002年3月 東京大学大学院 農学生命科学研究科 博士(農学)取得
2002年4月-2004年10月 東京大学大学院 農学生命科学研究科、日本学術振興会特別研究員(PD)
2007年8月-2009年2月 ユタ大学 生化学部 日本学術振興会 海外特別研究員(兼任)
2004年11月-2011年3月 東京大学大学院 農学生命科学研究科 助手〜助教
2012年10月-2016年3月 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2011年4月-現在 東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授
【活動内容】
植物ミトコンドリアの分裂や融合など基礎細胞生物学の研究を長く行なっているが、2012年さきがけ研究者として「世界で初めてとなる植物ミトコンドリアゲノムの安定改変技術開発」に取り組みこれに成功、2019年に論文報告、特許取得。
2020年からは葉緑体ゲノムのゲノム編集にも取り組み、2021年7月に標的一文字置換技術に成功、特許出願、論文報告済み。両技術は Nature plants誌に掲載され、新聞各紙や各国のwebsiteで紹介された。
現在、オルガネラゲノム改変技術を中心とする新しい育種技術パッケージの開発と新品種創出に向けて取り組んでいる。
【受賞歴】
日本植物細胞分子生物学会 奨励賞(2011)、文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2012)、日本植物生理学会 奨励賞(2013)、日本植物バイオテクノロジー学会 技術賞(2021)受賞
【所属学会】
日本育種学会、日本植物生理学会、日本植物バイオテクノロジー学会、米国植物科学会
セミナーの趣旨
植物には核の他に、葉緑体とミトコンドリアの中にも独自のゲノムが存在している。これらオルガネラのゲノムはわずかな遺伝子量しか持たないが、光合成や呼吸、細胞質雄性不稔といった、エネルギー生産、代謝、農業重要形質にかかわる情報をコードしている。そのためオルガネラゲノム上の遺伝子は植物科学にも農業への応用利用のためにも重要な改変対象であるが、これまでその改変技術が不在もしくは困難であったために、基礎研究も応用展開研究も進められてこなかった。この二つのオルガネラゲノムの改変技術を中心に、オルガネラゲノムの特徴、ゲノム編集技術、知財、将来展望などについて解説する。
セミナー対象者
植物科学研究者、農業育種分野研究者/技術者、植物ゲノム編集技術に興味がある方
セミナーで得られる知識
植物ゲノム編集技術、植物オルガネラゲノム(葉緑体ゲノムとミトコンドリアゲノム)の特徴、ゲノム編集知財状況など
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1. はじめに-概要説明
1.1 植物の品種改良の歴史
1.2 植物のゲノム改変技術
2. 植物ゲノム編集技術
2.1 (核)ゲノム編集の種類
2.2 ゲノム編集の出力
2.3 周辺概要(規制、法律、知財)
2.4 応用例
3. 植物オルガネラゲノム
3.1 特徴と遺伝子
3.2 光合成、呼吸、細胞質雄性不稔
3.3 実用(育種利用)展望)
3.4 細胞質ゲノム改変技術
4. 植物オルガネラのゲノム編集
4.1 ミトコンドリアのゲノム編集
4.2 葉緑体のゲノム編集
5. おわりに