化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2021年12月3日(金)13:30~16:30 
       受 講 料:44,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 39,600円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 宮下 英明 氏  京都大学大学院 人間・環境学研究科

【講師経歴】
 平成元年 東京農工大学 工学研究科 資源応用化学専攻 修士課程 修了、新日本製鐵㈱ 入社(㈱海洋バイオテクノロジー研究所へ出向)
 平成12年 東京農工大学 助手
 平成13年 東京農工大学 講師
 平成14年 京都大学 助教授(地球環境学堂/総合人間学部)
 平成15年 京都大学 准教授(地球環境学堂/人間・環境学研究科)
 平成20年 京都大学 准教授(人間・環境学研究科)
 平成24年 京都大学 教授(人間・環境学研究科)
 平成25年 京都大学 教授(地球環境学堂/人間・環境学研究科)
 平成30年 京都大学 教授(人間・環境学研究科) 現在に至る

【研究内容】
 平成元年〜平成12年 海洋バイオテクノロジー研究所 微細藻類を用いた高効率 CO2 固定技術の開発、海産微細藻類用 IMK培地の開発、海産微細藻類による有用多糖の生産、海産微細藻類の収集とカルチャーコレクション、無鞭毛球形プラシノ藻の系統分類、クロロフィルdを含むシアノバクテリア(Acaryochloris marina)の色素組成・系統解析
 平成12年〜14年 東京農工大学 海産窒素固定シアノバクテリアを用いた水素生産法の開発、海産シアノバクテリアによるバイオマス生産技術の開発、Gloeobacter violaceus (シアノバクテリア)のゲノム解析
 平成14年〜現在 京都大学 Acaryochloris spp.の生物学・微生物生態学・ゲノム学、 Botryococcus の炭化水素含有量増加培養法の開発ならびに炭化水素生産システムのライフサイクルアセスメント、新規炭化水素生産微細藻類の探索、藻類バイオマス生産に適した藻類の探索と次世代微細藻類培養システムの開発、遠赤色光を利用する藻類の多様性・光適応の仕組み・生態、両生類の卵塊に共生する微細藻類の多様性と共進化、河川のカビ臭原因シアノバクテリアの分離・同定、”天狗の麦飯”の微生物生態学的解析ほか

セミナーの趣旨

 本セミナーは、微細藻類バオマスの産業利用において「優れた微細藻類株をどう獲得するか」をテーマにする。特に、自然界から微細藻類を分離し、そのなかから優れた株を選抜する戦略の立て方について講義したうえで、実際の事例等についても紹介する。
 微細藻類バオマスは、健康食品、餌料・飼料、バイオ燃料、化成品などの原料として注目されている。微細藻類バオマスを原料とした物質生産は、光合成に依存したクリーンな方法であり、低炭素社会の構築に適した方法でもある。二十一世紀には、人口爆発、農業生産性の低下、脱原子力気運の高まり、二酸化炭素排出による更なる地球温暖化への懸念などさまざまな課題が山積している。二十一世紀の人類の持続的発展には、藻類バイオマスの効率的な生産、有効利用がますます重要になってくると考えられる。
 藻類バイオマスの生産・利用技術の開発は、第二次大戦直後から活発に行われてきた。食糧・栄養不足の解決方法として始まった取り組みは、80年代には代替エネルギー生産法として、90年代には温暖化対策としての二酸化炭素回収方法として、2010頃からは石油代替燃料生産手段として、さまざまに展開されてきた。そして現在はゼロエミッション対策技術としても着目されている。これまでの長い研究等によって、微細藻類バイオマス生産に関する技術そのものについてはほぼ飽和状態にあり、おおかたの選択肢が出揃ってきたと考えられる。
 現状の課題は「優れた微細藻類株をどう獲得するか」である。優れた微細藻類株の獲得方法は、主に2つある。1つは、自然界から分離した微細藻類株からスクリーニングによって選抜する方法、もう一方は、既存株の代謝を遺伝的に改変する方法である。さらに前者には、優れた特性をもつ特定の微細藻類に合わせて生産システムを至適化する方法と、許容されるコスト、想定される生産システムに合わせて微細藻類を選抜する方法がある。本セミナーでは、自然界から分離した微細藻類株からスクリーニングによって選抜する方法に着目して、その戦略の立て方について議論する。特に、下流のプロセスを念頭にしたスクリーニングの重要性について触れる。

セミナー対象者

 微細藻類バイオマス生産において、藻類株の選択・選抜に関心がある人
 自然界からの微細藻類分離プロセス、選抜プロセスに興味のある人

セミナーで得られる知識

 「優れた微細藻類株」の分離・選抜戦略の考え方

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。
1. 二十一世紀の課題と微細藻類バイオマスへの期待 
 1.1 二十一世紀の課題
 1.2 微細藻類への期待
  1.2.1 食料・飼料・餌料生産
  1.2.2 健康食品・ケミカル
  1.2.3 バイオ燃料
  1.2.4 環境浄化
  
2. 微細藻類バイオマスを利用した物質生産のメリットと課題 
 2.1 メリット
 2.2 課題
  
3. 微細藻類バイオマス生産に理想的な藻類の分離・選抜戦略 
 3.1 生産物ターゲットの明確化
 3.2 許容される生産コストに応じた適切な大量培養法の選択
 3.3 生産物ターゲットと大量培養法に適した微細藻類の分離・選抜戦略の立案
  
4. 実際の事例(油脂蓄積微細藻類の選抜)における分離・選抜戦略
  
5. 次世代藻類バイオマス生産システムの可能性(オプショナル)

  
  

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        医薬・ヘルスケア・バイオ・食品

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