− 流行や組織都合に流されずに「コンセプト策定と一貫した具現化」を続けるための考え方 −
* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2021年3月11日(木)10:30~16:30
受 講 料:50,000円 + 税 * 資料付
*メルマガ登録者 45,000 円 + 税
*アカデミック価格 24,000 円 + 税
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2名目は無料、3名目以降はメルマガ価格の半額です。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
加藤 拓巳 氏 埼玉大学 人文社会科学研究科 経済経営専攻 専任講師
【講師経歴】
博士(経営学).埼玉大学経済経営系大学院 専任講師.高知県,本田技研工業,クロス・マーケティングのアドバイザー.情報処理学会 会誌編集委員.専門はマーケティング,消費者行動.
慶應義塾大学 理工学部 管理工学科 卒業.筑波大学 ビジネス科学研究科 修士課程,同 博士課程早期修了.三菱電機㈱,本田技研工業㈱を経て現職.商品企画やブランドマネジメントにおいて,科学的根拠に基づいた実務の戦略策定・効果測定に従事.
人工知能学会 研究会優秀賞, 日本経営システム学会 学生研究発表優秀賞,電気学会 研究奨励賞, 同学会 優秀論文発表 A賞, 日本オペレーションズ・リサーチ学会 データ解析コンペティション殊勲賞, 筑波大学 研究科長表彰,慶應義塾大学 藤原賞を受賞.
日本マーケティング・リサーチ協会,デザイン&テクノロジー協会,情報技術協会,日経BP,日経Big Data 等で講演歴あり.
【活 動】
応用統計学会, 経営情報学会, 情報処理学会, 日本デザイン学会, 日本マーケティング学会, 日本感性工学会, 日本経営システム学会, 日本経営工学会の会員.
マーケティングジャーナル, 日本経営工学会論文誌, 応用統計学, 日本経営システム学会誌, 情報学会論文誌, 日本感性工学会論文誌, International Journal of Business Innovation and Research, International Journal on Interactive Design and Manufacturing, Journal of Marketing Analytics 等,国内外で論文を発表.
セミナーの趣旨
日本企業の長期低迷に対して,多様な指摘がされている.ハードウェア至上主義,デザイン思考の欠如,自前主義によるオープンイノベーションへの遅れ,ダイバーシティの少なさ,など枚挙にいとまがない.そうした背景から,米シリコンバレーへの進出,ベンチャー企業への投資,人工知能の活用,などの取り組みが多くの企業で見られるようになった.しかし,これらはすべて手段である.「どうつくるか?」「どう売るか?」という手段の議論は盛んに行われるが,「どんな問題を解決するか?」「何をつくるか?」という目的が疎かになりがちである.多くの企業に共通する根源的な問題は,価値づくり思考の欠如だと考えている.基本的に,価値は問題解決から生まれる.そのためには,解決した場合に消費者が喜んで(高い)お金を払って利用したいと感じる,潜在的な問題を特定することがすべての始まりとなる.このとき,世の中にあらゆる商品・サービスが溢れる現在では,実用的な問題以上に,心理的な問題が重要である.そして,誰に(Who)・何を(What)・どのように(How)というコンセプトを策定し,それを一貫して高い知覚品質で具現化することが価値づくりの根幹である.これによって,性能や品質等の客観的な機能的価値から,デザインや UX(User eXperience)等の主観的な感性的価値の競争力を高めることができる.
本セミナーでは,このような価値づくり・ブランドマネジメントの考え方と,それを実行する際の科学的調査・検証の方法を,具体的事例を用いながら述べる.
セミナー対象者
・ 研究開発部門にて,商品・サービス企画を担う方
・ マーケティング部門にて,ブランドマネジメントを担う方。
セミナーで得られる知識
・商品・サービスの価値づくりの根源的な考え方・目に見えないブランドの考え方とマネジメントの方法・客観的な技術や性能ではなく,主観的な経験や知覚品質が有する影響力の大きさ・意思決定に必要な材料と科学的調査・検証のあるべきプロセス
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1. マーケティングとは「販売を不要にする価値づくり」(10:30-12:00)
・価値は実用的+心理的な問題解決から生まれる
・コンセプト策定と一貫した具現化こそがブランドマネジメント
2. 主観的に判断する消費者の特性を踏まえたコンセプトの具現化(13:00-14:30)
・技術や性能ではなく,消費者の知覚こそが現実
・ブランドカラー,ブランドネーム,ブランドイメージという大きな資産
3. 意思決定に必要な科学的調査と検証 (14:45-16:15)
・世に溢れるバイアスにまみれた調査とあるべき調査設計
・意思決定に不可欠な因果関係を推定する科学的検証