■ 発 刊:2020年1月17日 ■ 定 価:33,000円(税込) ■ 体 裁:B5版 並製本 約180頁 ■ 発 行:R&D支援センター ISBN 978-4-905507-41-3 |
購入方法
カートへの投入、あるいはFAX申込用紙にてお申込ください。
FAX申込用紙PDF |
著 者
◆ MTO技術研究所 所長 兼 加飾技術研究会 副会長 桝井 捷平 氏
【略歴】
1965年 静岡大学 工学部 工業化学科卒業
1965年 住友化学工業㈱(現、住友化学㈱)入社
※プラスチック関係の研究所、事業部にて、プラスチック材料、成形加工技術の研究・開発ならびに事業展開。関連会社での製品共同開発。
1999年 LPM㈱に出向後、入社
※成形加工技術の開発、事業展開、ライセンス業務に従事。
2005年 MTO技術研究所設立、現在に至る
※プラスチック材料、成形加工技術のコンサルタントとして、執筆、講演、プラスチック関の顧客の社内教育・技術相談・特定技術開発支援などに従事。
2016年 加飾技術研究会に入会、現在に至る
※研究会のリニューアルスタート、全事業の推進
◆ D plus F Lab 代表 兼 加飾技術研究会 理事(プラスチック成形特級技能士)
伊藤 達朗 氏
【略歴】
1992年 福井大学 工学部 高分子工学科 卒業
1992年 豊田合成㈱ 入社
※自動車内外装部品の生産技術、開発部門にてプラスチック加飾技術の研究,、開発、量産立ち上げの業務に従事。
2016年 加飾技術研究会に入会
※研究会にて加飾業界の交流、発展を推進。
2017年 日本写真印刷株株式会社(現 NISSHA㈱)入社
※高付加価値プラスチック加飾技術の研究、開発の業務に従事。
2019年 D plus F Labを設立、現在に至る
※プラスチック成形加工技術、加飾技術のコンサルタント業務に携わる。
発刊にあたって
本書籍は、筆者らが長年にわたり収集してきた加飾関係の情報を幅広く取り上げ、「プラスチック加飾技術の最新の動向と今後の展望)」としてまとめ、図のほとんどすべてをカラー化したものであり、既にプラスチック加飾に何らかの形で関係しておられる方をはじめ、これからプラスチックの加飾を目指そうと考えておられる方も対象として作成したものである。ただ、頁数の制限があるので、全般的に概要的なものになっており、図も他資料からの引用制限の関係でかなり省略している。各技術等について、Web Siteを中心とする参考資料を提示しているので、各技術等についてより詳しく知りたい方は、本参考文献も合わせ参照いただきたい。
本書の執筆にあたり、情報、資料、サンプルを提供いただきました皆様、展示会等で、展示サンプルの写真撮影を許可いただきました皆様に深く感謝申し上げます。本書ができるだけ多くの方にご活用いただき、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
目 次
目次一覧PDF1 プラスチック加飾について
1.1 プラスチック加飾とは
1.2 プラスチック加飾の背景となる感性工学とCMF
1.3 プラスチックへの加飾の意義と課題
1.4 プラスチック加飾の位置づけ
1.4.1 見栄え、高質感、高級、高品質
1.4.2 本物志向とプラスチック加飾
1.4.3 高く買っていただける商品の設計、生産、販売
2 プラスチック加飾技術の分類
2.1 インモールド加飾(In-Mold Decoration)
2.1.1 射出成形を用いるインモールド加飾
2.1.2 射出成形以外のインモールド加飾
2.2 二次加飾、アウトモールド加飾(Out Mold Decoration)
2.2.1 アウトモールド加飾
2.2.2 印刷、塗装、めっきなど
3 プラスチック加飾技術の選択
3.1 コスト/加飾品質からみた選択
3.2 コスト/生産数量からみた選択
3.3 表面性能/生産数量からみた選択
4 プラスチック加飾技術の変遷
第2章 加飾技術ならびに加飾分野の最近の動向
1 日本におけるプラスチック加飾技術の最新の動向概要
2 欧米における加飾技術の動向
3 機能付加加飾
3.1 基本加飾と機能付加加飾
3.2 機能付加加飾の実例
3.2.1 耐擦傷性
3.2.2 高触感
3.2.3 光、電磁波透過機能
3.2.4 装飾タッチパネル
3.2.5 撥水、指紋付着防止
3.2.6 金属音めっき
3.2.7 色変化、圧力・温度センサー
3.2.8 香り、消臭、抗菌、抗ウイルスなど
3.2.9 防水、防湿、空力抵抗低減、安全など
4 塗装代替(めっき代替)加飾
4.1 塗装代替(めっき代替)加飾について
4.2 自動車外板(ボディパネル)への塗装レス加飾技術の展開
4.2.1 加飾フィルム貼合自動車外板
4.2.2 フィルムラッピング自動車外板
4.2.3 モールドインカラー自動車外板
4.2.4 インモールド塗装(型内塗装)自動車外板部品
4.2.5 塗装レス自動車外板の現状と将来展望
5 加飾分野の最近の動向
第3章 各種加飾技術の状況
1 フィルム貼合、転写加飾技術(フィルム加飾)
1.1 フィルム貼合、転写加飾に使用される成形方法
1.1.1 フィルムインモールド加飾(In-Mold Decoration、IM-D)
1.1.2 フィルムアウトモールド加飾(Out Mold Decoration)
1.1.3 成形方法の比較
1.2 加飾フィルム
1.2.1 加飾用基本フィルム
1.2.2 加飾フィルム
1.3 フィルム貼合、転写加飾採用例、需要
1.3.1 インモールド貼合、転写採用例
1.3.2 アウトモールド(オーバーレイ成形)採用例
1.3.3 加飾フィルムの需要
2 特別な表面層を付与しない加飾技術(Non Skin Decoration、NSD)
2.1 NSDの種類
2.2 着色加飾
2.2.1 通常の着色材、高意匠性フィラーによる着色
2.2.2 構造色加飾
2.2.3 染色
2.2.4 着色材と成形技術の組合せによる着色
2.3 シボ、微細パターン転写加飾
2.3.1 エッチングシボによる転写加飾
2.3.2 セラシボによる転写加飾
2.3.3 デジタルシボによる転写加飾
2.3.4 電鋳シボによる転写加飾
2.3.5 金型表面精密加工の微細転写成形
2.3.6 成形品の表面加工
2.4 金型表面高品位転写成形(High Quality Transfer、HQT)
2.4.1 金型表面の転写性に影響を与える因子
2.4.2 金型表面高品位転写成形技術(High Quality Transfer、HQT)
2.4.3 サイクル加熱冷却法
2.4.4 金型表面瞬間加熱法
2.4.5 金型表面断熱法
2.4.6 3D WELDLESS システム
2.4.7 ヒート&クールをしない方法
2.4.8 エア、ガスを注入法する方法
2.5 その他の方法
3 バイオミメティクスと構造色加飾技術
3.1 バイオミメティクスとプラスチックへの応用
3.2 構造色と構造色加飾
3.2.1 自然界の構造色例とその仕組み
3.2.2 プラスチックに応用されている構造色加飾
4 ソフト表面加飾技術
4.1 日産自動車㈱の高品質内装材の評価と開発
4.2 本格的なソフト表面加飾
4.2.1 射出プレス成形(SPモールド、SPM)
4.2.2 各種低圧・適圧射出成形
4.2.3 押出プレス成形(ホットフロー成形)
4.2.4 抄紙法スタンパブルシートの膨張成形
4.2.5 ハイブリッド成形
4.2.6 真空・圧空圧着成形(オーバーレイ成形)
4.2.7 ソフト表皮材の木目込み(プレス貼り)
4.2.8 発泡PU注入成形
4.2.9 ソフト材/ハード材の2材質成形
4.2.10 SOLIDUX
4.2.11 その他の貼合成形
4.2.12 静電植毛
4.3 ソフトフィール加飾
4.3.1 ソフトフィールフィルムおよび起毛シートによる成形
4.3.2 ソフトフィールシボ
4.3.3 ソフトフィール塗装
4.3.4 その他のソフトフィール
5 印刷
5.1 基本的な印刷(有版印刷)
5.1.1 各種有版印刷
5.1.2 パッド印刷(タンポ印刷)
5.1.3 3次元曲面印刷
5.1.4 特殊な印刷
5.2 オンデマンド印刷(無版印刷)
5.2.1 UVインクジェット印刷
5.2.2 デジタルオフセット印刷
6 薄膜技術
6.1 めっき
6.2 真空製膜
6.3 塗装
6.4 インモールドコーティング
7 その他の二次加工
7.1 レーザー加飾(レーザーマーキング)
7.2 成形品の染色
7.3 その他
7.4 組合せ加飾(一次加飾を含む)
7.5 金属板の装飾品
8 目的別加飾
8.1 金属調(メタリック)加飾技術
8.2 艶消し加飾技術
8.2.1 成形材料の改質による艶消し
8.2.2 金型表面仕上げと成形条件による艶出し、艶消し
8.2.3 後加工による艶消し
8.3 繊維複合材料の表面加飾技術
8.3.1 CF織物の柄を直接表現
8.3.2 プレスによるフィルム貼合成形、その他
8.3.3 オーバーレイ表皮材貼合成形
8.3.4 ソフト表面を有する成形
8.3.5 塗装
8.3.6 フィルムラッピング
第4章 分野別採用事例
1 自動車・二輪車・その他車両
1.1 自動車内装部品
1.2 自動車外装部品
1.3 二輪車部品、その他の車両部品
2 通信機器、家電、電子部品
3 住設部品、建材、家電、日用品、装飾品など
4 化粧品容器
第5章 加飾技術の今後の展開
第6章 プラスチック加飾技術全般を扱う主要な書籍、文献 など