~ 官能評価、機器分析、複合臭分析、悪臭測定事例、さまざまな場面での分析事例 ~
■ 発 刊:2019年2月28日 ■ 定 価:66,000円(税込) ■ 体 裁:B5版 並製本 約188頁 ■ 発 行:R&D支援センター ISBN 978-4-905507-30-7 |
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著 者
※ 敬称略
白須 未香 東京大学 農学生命科学研究科
東原 和成 東京大学 農学生命科学研究科
小木曽 基樹 一般財団法人 日本食品分析センター
棚村 壽三 大同大学 かおりデザイン専攻
佐藤 睦 ジーエルサイエンス㈱
武田 まなみ ジーエルサイエンス㈱
堀内 哲嗣郎 元小川香料㈱
長谷川 登志夫 埼玉大学大学院 理工学研究科
髙野 岳 ㈱島津テクノリサーチ
佐々木 直里 地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
臼井 信介 ㈱カネカテクノリサーチ
佐野 貴士 ㈱J-オイルミルズ
加藤 寛之 大和サービス㈱
津田 孝雄 ㈲ピコデバイス
趣 旨
【本書籍のポイント】
〇 官能評価によるにおい評価と留意点とは?
〇 機器分析手法と官能試験データとの相関のポイントとは?
〇 複合臭の考え方と具体的分析手法とは?
〇 豊富な実務経験を持つ講師が執筆!!
〇 多数の分析事例を掲載!
現場のニーズに対応した1冊となっております!
本書の特徴
生活環境、住宅などの室内で発生する臭気、自動車内装材、樹脂、食品、薬品、カビ、体臭、家電製品・・・etc 豊富な事例を掲載!
目 次
目次一覧PDF1 においの構造
2 においと感じ方
2.1 においの受容メカニズムと嗅覚受容体遺伝子
2.2 嗅覚受容体のにおい認識機構
2.3 嗅覚情報伝達経路
2.4 においの感じ方の個人差
2.5 おわりに
第2章 異臭分析のサンプルの取り扱い
1 においと異臭分析
2 異臭がするという状況
3 具体的なサンプルの取り扱い
3.1 むやみに開封しない
3.2 速やかに低温で保管する
3.3 密封する
3.4 やむを得ずサンプルを開封、移し替える場合の留意点
3.5 その他の留意点
4 対照品の必要性
5 環境からの汚染を防ぐ
第3章 官能評価によるにおい評価と留意点
1 嗅覚測定法(官能試験法)
1.1 嗅覚測定法の種類
1.2 臭気濃度、臭気指数
1.3 臭気強度と快・不快度評価
1.4 容認性評価
1.5 においの質評価
1.6 嗅覚測定法の注意点(におい試料の経時変化)
1.6.1 測定項目および測定方法
1.6.2 測定結果
1.6.3 調理臭の経時変化からみた試料採取から嗅覚測定法の実施期間
2 機器測定法との関係について
第4章 機器分析手法と官能試験データとの相関
第1節 ガスクロマトグラフ
第1項 におい分析のための前処理
1 溶媒抽出法・蒸留法
2 カラムクロマトグラフィー
3 ヘッドスペース(HS[HeadSpace])法
4 簡易法
4.1 MMSE[MonolithicMaterialSorptiveExtraction]法
4.2 SPME[SolidPhaseMicroExtraction]法
4.3 SBSE[StirbarSorptiveExtraction]法
5 その他の手法
5.1 PT[PurgeandTrap]法
5.2 CCPT[CounterCurrentPurgeandTrap]法
5.3 DMI[DicultMatrixIntroduction]法
5.4 溶媒での拭き取り
第2項 ガスクロマトグラフの概要
1 ガスクロマトグラフの概要
2 分離とカラムについて
3 キャピラリーカラムについて
3.1 キャピラリーカラムの液相
3.2 キャピラリーカラムの長さと内径
3.3 液相の膜厚
3.4 カラムのコンディショニング
第3項 ガスクロマトグラフ-質量分析計
1 装置の原理
1.1 インターフェイス
1.2 イオン源部
1.3 イオン分離部
1.4 検出器
2 実施例
第4項 ガスクロマトグラフオルファクトメータ(GC/O)
1 GC/O分析の数値化及び評価方法
1.1 AEDA法[AromaExtractDilutionAnalysis]
1.2 Charm法[Charmanalysis]
1.3 Osemegram法
1.4 複合臭評価のための応用テクニック
2 GC/Oの最新の進歩
2.1 昇温機能付きGC/O
2.2多人数嗅ぎGC/O
3 GC/O分析を実際に行うときに
3.1 快適なGC/Oのための工夫
3.2 鼻の感度
3.3 経験やトレーニング、表現
3.3.1 においの識別
3.3.2 濃度差の識別
3.4 GC/Oのときに
4 におい分析の装置・カラムの準備の注意点や前処理のテクニック
4.1 GCカラム、GC注入口
4.2 前処理の捕集効率改善の手法
4.3 GC/O装置のポイント
第5項 GC、GC/MSを用いた香気・臭気分析例
1 ヘッドスペース法による、日本酒中香気成分の定量分析
2 MonoTrap®による前処理を使用したGC/O分析例
3 PFSを使用した体臭分析例
4 PT法による、水中カビ臭成分の分析
5 CCPT法による、炭酸飲料の香気成分分析
第2節 検知管による簡易測定
1 検知管法
2 悪臭物質の測定
2.1 悪臭防止法に則った検知管法
2.2 ガス検知管を利用したセンサ法
第3節 においセンサ
1 考え方
1.1 受容器官
1.2 嗅神経系
1.3 脳
2 センサ
2.1 半導体センサのタイプ
2.2 合成脂質膜水晶振動子センサのタイプ
2.3 その他のにおいセンサのタイプ
2.3.1 表面プラズモン共鳴(SPR)を利用したセンサ
2.3.2 色素の発光パターンの変化を利用したセンサ
3 エレクトロニックノーズシステム
第4節 機器分析データと官能評価データとの相関ポイント
1 においの測定
2 においの計測手法
2.1 機器分析法
2.2 官能評価法
2.3 生体計測法
2.3.1 心理・生理効果の計測手法
3 機器分析法、官能評価法と生体計測法の相関
第5章 複合臭メカニズムと分析手法
1 複合臭を感じる仕組み
1.1 においを感じることとにおい分子の構造
1.1.1 においを感じる過程におけるにおい分子の位置づけ
1.1.2 におい分子の構造とにおい
1.2 におい受容メカニズムを考慮した複合臭の解析
1.2.1 におい受容メカニズムと複合臭
1.2.2 におい受容メカニズムから複合臭をどうとらえればいいか
2 におい受容機構を考慮した複合臭の分析手法
2.1 複合臭分析の実例
2.1.1 白檀の複合臭をどう分析するか
2.1.2 乳香の複合臭をどう分析するか
2.1.3 複合臭としての緑茶の香気特性の検討
2.2 複合臭の特徴を考慮したGC/MS分析データの見方
2.2.1 山奈のMSデータをどう解析するか
2.2.2 複合臭を解析するポイントのにおい分子構造の類似とは
第6章 悪臭の測定方法と臭気官能評価
1 はじめに
2 悪臭の測定方法
2.1 特定悪臭物質の測定方法
2.2臭気指数の測定方法
2.3 悪臭の採取方法
3 悪臭測定における機器分析の課題
4 においの測定方法
4.1 臭気官能試験
4.2 希釈混合装置による簡易臭気官能試験
4.3特定悪臭物質の測定方法のにおい分野への有効活用
4.4におい嗅ぎGC/MSの利用
4.5におい識別装置の利用
4.6室内空気中化学物質の測定方法
4.7室内の臭気の評価
第7章 さまざまな場面での分析事例
第1節 生活環境におけるにおい分析
1 はじめに
2 におい分析にあたって
3 分析事例
3.1 生ゴミ臭
3.1.1 生ゴミ臭とは
3.1.2 生ゴミ臭の分析方法
3.2 タバコ臭
3.2.1 タバコ臭とは
3.2.2 タバコ臭の分析方法
4 まとめ
第2節 住宅環境での臭気測定事例
1 はじめに
2 住宅などの臭気調査における確認事項・留意点
2.1 調査目的の確認
2.2 事前調査・調査手順の確認
2.3 入室時の留意点
2.4 調査員が考慮すべき留意点
2.5 においの採取に使用する機材の留意点
2.6 試料採取時の留意点
3 住宅などの室内で発生する臭気の調査事例
3.1 洗濯槽の臭気の調査事例
3.2 浴室の臭気の調査事例
3.3 キッチンのレンジフード近傍の臭気の調査事例
3.4 衣類用香り付け製品の香気と着用したシャツの臭気の調査事例
第3節 自動車内装材の臭気分析
1 はじめに
2 分析方法
2.1 分析装置
2.1.1 捕集管
2.1.2 GCカラム
2.2 臭気成分捕集方法
2.3 臭気成分の選定
2.4 臭気成分分離及び定性
3 分析実施例
3.1 1次元目GC/MS-O法による臭気成分の選定
3.2 2次元目GC/MS-O法による臭気成分分離及び定性
3.3 臭気主成分の定性結果
4 おわりに
第4節 樹脂のにおい質の改良事例
第5節 食品のにおい分析事例
第1項 納豆のにおいの測定事例
第2項 油脂の酸化が原因で発生するにおい分析事例
1 緒言
2 熱酸化した食用油から発生するにおい成分の分析
3 光酸化した大豆油から発生するにおい成分の分析
4 まとめ
第3項 腐敗臭の異臭分析
1 初期腐敗臭
2 その他腐敗臭
第4項 薬品臭の異臭分析
1 クレゾール類による薬品臭
2 塩素消毒により生成するジクロロフェノール類の薬品臭
3 農薬の分解により生成するジクロロフェノール類の薬品臭
4 ブロモホルムやヨードホルムの薬品臭
第5項 カビ臭の異臭分析
1 TCAやTBAのカビ臭
2 2-MIBのカビ臭
第6節 ヒトの皮膚ガスと呼気からくる体臭分析
1 はじめに
2 皮膚ガスの採集条件
2.1 皮膚ガスは呼気に比べてにおいの主体
2.2 皮膚ガスの捕集方法と測定方法
2.2.1 肌からの直接のサンプリング
2.2.2 肌のにおいと下着
2.2.3 人からの“におい”が漂う距離
3 皮膚ガス中のにおい成分と人の生活との関係
3.1 皮膚ガスの化学成分
3.1.1 測定方法
3.1.2 皮膚ガスの種類
3.1.3 皮膚ガス成分の由来の推定
3.2 皮膚ガス成分の例
3.2.1 疲労臭 アンモニアについて
3.2.2 加齢臭 ノネナールについて
3.2.3 ミドル臭 ジアセチルについて
3.2.4 バラの香り ゲラニオール
3.3 皮膚ガスのにおい成分
3.4 皮膚ガスのマーカーとしての有用性
4 におい成分の消臭
4.1 微量ガスの採集方法・測定方法について
4.2 分析方法
4.3 オンラインでのセンサを用いた測定方法
5 呼気について
5.1 呼気の測定と体内由来の推定
5.1.1 口臭の主な原因物質
5.1.2 食道がん患者の呼気に含まれる特定物質
5.1.3 ピロリ菌
5.1.4 アセトンガス
5.1.5 NOと呼気診断における喘息管理
5.2 呼気と皮膚ガスの相関
第7節 家電製品で感じる異臭と臭気の分析
1 はじめに
2 異臭家電製品の例
2.1 携帯電話や電卓
2.2 パソコンや液晶テレビ
2.3 電子レンジやトースター
2.4 ドライヤーや温風ヒーター
2.5 ホットプレートなどの加熱家電製品
2.6 洗濯機
2.7 冷蔵庫
2.8 電気ポット
2.9 モーター部品
2.10 コピー機やプリンター
3 異臭分析の例
4 まとめ