- 泡の生成・安定性・消泡・崩壊のメカニズムと構造を含めた評価方法 -
* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2022年8月10日(水)13:30~16:30
受 講 料:44,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
吉村 倫一 氏 奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 博士(工学)
【講師経歴】
2001年 熊本大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程修了・博士(工学)
2001—2006年 東京理科大学 理学部 化学科 助手・講師
2006—2012年 奈良女子大学大学院 人間文化研究科 共生自然科学専攻 助教授(2007 年より准教授)
2012—2014年 同 研究院 自然科学系化学領域 准教授(組織変更による配置換)
2014年— 同 研究院 自然科学系化学領域 教授
【研究歴】
専門はコロイド・界面化学。新規界面活性剤の分子設計・合成から、さまざまな界面化学的物性評価、SPring-8などの大型放射光施設の装置を用いた集合体の構造解析まで、幅広く研究を展開しています。
【所属学会】
日本化学会、日本化学会コロイドおよび界面化学部会、日本油化学会、高分子学会日本、中性子科学会
セミナーの趣旨
泡は私たちの日々の生活やさまざまな産業分野で用いられる非常に身近な現象で、石けんや洗剤に限らず、食品や化粧品などの分野でも重要です。本セミナーでは、まず泡沫の生成、安定性、崩壊を考える際に必要な界面活性剤の基礎と界面・コロイド化学の基礎について説明します。次に、泡の生成と安定性、崩壊のメカニズムに関する基礎について概説し、泡の安定性の評価方法と構造の解析方法について最新技術も含めて解説します。最後に、実際の例として、脂肪酸塩・硫酸エステル塩アニオン、ポリオキシエチレン系非イオンなどの一般の界面活性剤の泡沫の研究、講師が開発した新規構造のアミノ酸系界面活剤の泡沫の研究について、最新の技術も含めて紹介します。
セミナー対象者
本テーマに興味のある方ならどなたでも受講可能です。泡の基礎から丁寧に、また最新の評価技術も含めて解説しますので、「泡」についての知見を得たいと考えている方にはお勧めです。
セミナーで得られる知識
泡の基礎全般、泡に必要な界面活性剤の基礎全般、泡沫の安定性と性能の評価の習得、泡沫特性に必要な界面活性剤の性能評価
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1—1 界面活性剤の構造と特性
1—2 界面活性剤の基本的性質
1—3 界面吸着:表面張力
1—4 ミセル形成:ミセルからベシクル、液晶まで
2.泡に必要な界面化学の基礎知識
2—1 界面・コロイド化学の基礎
2—2 界面と熱力学
3.泡の生成と安定性
3—1 気泡の生成方法
3—2 泡の生成メカニズム
3—3 泡沫の安定性
3—4 泡沫の排水
4.泡沫の崩壊と消泡
4—1 泡の崩壊のメカニズム
4—2 消泡剤の種類・特性と消泡・メカニズム
5.起泡力・泡沫安定性の評価方法
5—1 動的表面張力
5—2 界面粘弾性によるギブズ弾性・マランゴニー効果
5—3 バルクと界面の粘度
5—4 泡膜の表面電荷・分離圧と毛管吸引力
5—5 透過光・後方散乱光による速度論的評価
6.泡沫の構造の評価方法
6—1 顕微鏡・電子顕微鏡・CCDカメラによる直接観察
6—2 分光法・電気伝導度法
6—3 中性子小角散乱法
7.界面活性剤の分子構造と泡沫特性
7—1 一般の界面活性剤(脂肪酸塩・硫酸塩・EO系など)
7—2 講師による最近の研究の紹介:アミノ酸系界面活性剤の泡沫の安定性と構造の評価