* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2022年6月10日(金)13:00~16:30
受 講 料:44,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
古澤 和也 氏 福井工業大学 環境情報学部 教授
西出 香 氏 TNO Healthy Living 部門代表
【講師経歴】
2005年4月:日本学術振興会 特別研究員(DC1)
2008年3月:群馬大学大学院 工学研究科 生産工学専攻修了 博士(工学)取得(群馬大学)
2008年4月:関西学院大学大学院 理工学研究科 博士研究員
2008年8月:北海道大学大学院 先端生命科学研究院 助教
2018年4月:福井工業大学 環境情報学部 環境・食品科学科 准教授
2022年4月:福井工業大学 環境情報学部 環境食品応用化学科 教授
研究歴:
コラーゲン水溶液の相挙動制御に基づく新規コラーゲン細胞足場材料の開発/多管構造を持つコラーゲンゲルを使用した再生組織構築技術の開発/自律的な運動を行うバイオロボットの開発/骨格筋の階層構造を再現した培養肉製造技術の開発
所属学会:
日本バイオレオロジー学会/日本食品科学工学会/高分子学会/日本 MRS/日本再生医療学会/米国化学会
代表論文:
Furusawa et al.,“Studies on the formation mechanism and the structure of the anisotropic collagen gel prepared by dialysis-induced anisotropic gelation”, Biomacromolecules, 2012, 13, 29-39.
西出 香 氏:
2013年より日本でTNOのHealthy Living部門の代表を務める。食と健康の研究課題と応用開発事例を産学官に紹介、プロジェクト参加組織を誘致。
今回の本題 Personalised Nutrition & Healthの他、ライフスタイルと食で健康を維持するプログラムを主軸に、肥満・二型糖尿病を改善する食生活、食物アレルギーと免疫機構、口腔微生物叢の臨床研究、脳腸相関と嗜好・食欲、心的外傷後ストレス障害の食事介入による緩和、デジタル・ヘルス、子供の発育・社会環境と心のケア、労働環境のイノベーションによる包括的社会の実現などをテーマに講演。
同時にWageningen University & Researchのリエゾンとして同研究機関の植物科学・施設園芸・アグロロボティクスなどの課題の紹介に携わる。
農林水産省「知の集積と活用の場」検討委員、文部科学省「デルファイ調査分科会」検討委員、内閣府「ムーンショット型農林水産研究開発事業」審査・評議委員を歴任、法政大学 Global MBA 兼任講師。
ジャズに深く傾倒しピアノ演奏を続ける。
セミナーの趣旨
培養肉の作り方に関わる基本的な技術情報をお伝えします。培養肉を作るために、何が必要なのか、どうやって作るのか、そしてできるものは食肉にどこまで近づけることができるのかなどについて説明します。日本国内の培養肉製造技術は、食肉の組織形態を再現することで食感や味を再現しようとする方法が中心となっています。このような取り組みについても最近の技術開発の状況と併せてお伝えします。
培養肉の研究を進める福井工業大学教授の古澤氏、オランダ TNOにおけるライフサイエンス関連の研究開発課題を紹介する西出氏の両名を講師とし、食品・健康業界の国際的な現状と未来予測、最先端技術を学びます。
セミナー対象者
培養肉に興味のある大学や企業等の若手研究者、培養肉製造技術がいろいろな意味で気になる畜産農業者、次世代畜産農業技術に参入意欲を持つ技術者、培養肉に興味を持つ学生。次世代の食産業に関わる職種の方全般。
セミナーで得られる知識
細胞農業の現状と今後の課題、培養肉の作り方、培養肉の粘弾性特性をどこまで実際の食肉に近づけることができるのか?
2050年に向けて食品業界が持つべき課題意識と日本企業の国際競争力強化。オランダ内外で行われている食品業界の関心が高いイノベーション課題(概論)のコンソーシアムを事例紹介する。
新規食品素材開発、食生活を含む健康的なライフスタイルの提案、資源効率など SDGsに向けた取り組み。
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1.培養肉とは何か?
・ 畜産農業の抱える課題
・ 代替肉の種類:培養肉とベジミート
・ なぜ培養肉が必要か?
・ 培養肉と環境負荷
・ 従来型畜産農業との共存
2.培養肉製造技術の現状:主に国内技術を例に
・ 培養肉の原料
・ 培養肉の作り方:組織工学と培養肉製造技術
・ 培養肉製造例1:3Dバイオプリンターを使用した脂肪組織入り培養肉製造技術
・ 培養肉製造例2:サルコメア構造と筋線維の配向構造を再現した培養ステーキ製造技術
・ 培養肉製造例3:骨格筋の組織形態を再現した培養肉製造技術
3.培養肉の食感制御
・ テクスチャーとはなにか?
・ テクスチャーと食品構造
・ 食肉の構造再現に基づく食感再現技術の可能性
【第2部】 西出 香 氏
・ 食のイノベーションに関するオランダの事例紹介
・ なぜ3Dプリンタにこだわるか
・ ライフスタイルの提案を進める食品業界
・ クリーンラベルという概念
・ 持続可能な食糧供給
・ 基礎研究を応用開発につなげる連携体制
・ 国際競争力強化に向けて
・ 参加者との対談セッション