化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2022年7月27日(水)13:00~16:30
       受 講 料:45,100円(税込) ※ 資料付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

配付資料について
・本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)の予定です。
・e-mail添付 または ダウンロード方式にて配布いたします。

講 師

今井 昭夫 氏  テクノリエゾン事務所 代表
 
<講師略歴>

(所属)
高分子学会 フェロー, 元 関西ゴム技術研修所 特定科目講師
北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師

(略歴)
1973年~ 住友化学㈱にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
     同社 理事・石油化学品研究所長兼 樹脂開発センター所長を経て、
2011年 日本エイアンドエル㈱ 代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括取締役に就任
2015年 同社退社。 独自に高分子材料関連技術の指導、並びに 民間企業の研究開発運営・
 技術経営の指導・支援を主体とするコンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。
 その後、2016年~2019年 市民講座「知の市場」化学産業論講師、
2017年~ 公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」講師、
 一般社団法人 新化学技術推進協会 新素材分科会世話人、
としての活動も継続中。

(著作)
監修・著作 「第三、第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」 (S&T出版)(2016)
監修・著作 「高機能性高分子複合材料-要素技術と応用開発の動向」 (AndTech)(2019)

セミナーの趣旨

 多種多様な高分子材料が生産・販売されており、異なる種類の高分子素材を混合アロイ化された高性能高分子材料の創出・改良も継続されている。ポリマーアロイに関する技術書も多く刊行されており、基礎的なポリマーアロイ技術についてはこれらの書籍を参照することにより取得することもできる。一方、新しい機能を発現するポリマーアロイ素材の開発を担当する技術者にとっては、高機能性を発現するアロイ素材を目指す現実の開発検討の中で種々の技術課題に突き当たることも少なく無い。本セミナーでは、基礎的なポリマーアロイ技術知識を身につけた開発研究者が直面する種々の技術課題の克服のための考え方や、近年進展が著しい「第四世代ポリマーアロイ」の設計・製造の技術について、事例の紹介と解説とを行う。

プログラム

0.Introduction 「第三世代ポリマーアロイと第四世代ポリマーアロイ」
  
1.ポリマーの混合・混練について-分配と分散
  
2.ポリマー混合・混練装置の種類と特性

 2.1 回分式装置と連続式装置
 2.2 単軸混練押出機と二軸混練押出機
 2.3 スクリューセグメントの特長と組み合わせ
  
3.高せん断混練押出機
 3.1 長L/D 混練押出機
 3.2 帰還式せん断混練機
  
4.実験機から生産機へのスケールアップ技術
 4.1 せん断方式とせん断速度分布
 4.2 せん断混練と伸長混練
 4.3 カオス混合とは?
  
5.相容化剤の分子設計と各種のポリマーアロイ
 5.1 相溶化剤の分子構造とアロイ化剤としての効率、反応性相溶化剤
 5.2 反応性相溶化剤の分子設計
 5.3 相溶化剤を活用した各種のポリマーアロイ
     ポリオレフィン系、ナイロン系、ポリエステル系、
     ポリカーボネート系、液晶ポリマー系
  
6.再生樹脂の生産技術
 6.1 自動車部品・家電機器部材のリサイクルにおけるポリマーアロイ技術の
    応用
     回収樹脂の分別と、添加樹脂・添加材料の混合
 6.2 回収樹脂の性能向上のためのポリマーアロイ化技術
  
7.植物由来樹脂のアロイ
 7.1 既存の合成樹脂への植物由来樹脂の添加
 7.2 植物由来樹脂と添加樹脂材料との混合
 7.3 バイオマス・植物成分のアロイ(ポリ乳酸、バイオマス・植物成分を     用いるアロイ材料)
 7.4 ポリマーアロイ設計技術と環境適合材料
  
8.まとめとQ&A
  

学べる事

・数ミクロンの分散径を有する第三世代ポリマーアロイの開発検討の手法
・効率的な相容化材の分子設計の考え方
・サブミクロン~数10ナノミクロンの分散を制御する第四世代ポリマーアロイの開発検討の手法
・第四世代ポリマーアロイのモルフォロジ―の観測・分析測定手法
・第四世代ポリマーアロイの性能・機能発現機構の考え方