化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2022年5月11日(水)13:30~16:30 
       受 講 料:44,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 39,600円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

片田 直伸 氏
鳥取大学教授 工学部附属 GSC研究センター長
大学院工学研究科応用化学分野

【講師経歴】
 1990 名古屋大学大学院 工学研究科 応用化学および合成化学専攻 博士前期課程修了
 1990~1992 ㈱日本触媒
 1992 鳥取大学助手に採用,講師,助教授,准教授を経て,2011から現職、この間,各大学非常勤講師,JSTさきがけ研究員など兼任
 2013~ The International Acid-Base Catalysis Group Board Member
 2013~ International Reference Zeolite (International Zeolite Association) Project Leader
 2014~2020 日本ゼオライト学会 庶務理事
 2014~2016 触媒学会 理事(2022から再任予定)
 2020~現在 JSPS学術システム研究センター 専門研究員
 2020~現在 石油学会 理事

【活 動】
 固体酸触媒の原理と応用,シリカの構造と機能,天然ガス・重質油・バイオマス・光エネルギーの有効利用に関する研究に従事、International Zeolite Association,日本ゼオライト学会,触媒学会,石油学会などで活動

セミナーの趣旨

 ゼオライトは資源・環境・エネルギー問題を解決するため多くの分野で利用されており,触媒としての用途に絞っても,原油中の重質成分のナフサへの転換,廃棄物フリー化成品合成,細孔を活かした PET 原料の選択製造などによって既に人類に貢献しており,近未来では持続的資源から多彩な化成品製造を担う役割を果たすと予想されている.原子の配置が明確で触媒作用を解明しやすい特徴も持ち,近年の触媒分野での成果の多くはゼオライトを用いたものである.本企画では多彩なゼオライトの触媒作用を紹介し,これらを貫くいくつかの原理を説明する.

セミナー対象者

 大学では化学関連を専攻する4年生程度,企業では既に化学を学び,これからゼオライトを扱う研究者・技術者.

セミナーで得られる知識

 ゼオライトの定義と特徴,ゼオライトの機能のほとんどはミクロ細孔とイオン交換サイト(酸型におけるBrønsted酸点)に由来すること,ミクロ細孔とイオン交換サイトの量や質の解析法,イオン交換サイト発現の原理,これらと触媒作用の関係

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1. ゼオライトの2つの特徴
 1.1 骨格構造に由来するミクロ細孔性
 1.2 Alに由来するイオン交換機能とBrønsted酸性
  
2. ゼオライトとは
 2.1 さまざまな骨格構造
 2.2 ゼオライトの合成と修飾
 2.3 さまざまなゼオライト類縁物質
 2.4 ゼオライトの歴史
 2.5 ゼオライトの名称
 2.6 Framework Type Code (FTC)
  
3. 細孔と吸着
 3.1 物理吸着と毛細管凝縮
 3.2 細孔特性の解析
  
4. 固体酸触媒の基礎
 4.1 酸と塩基
 4.2 酸の触媒作用
 4.3 固体酸触媒の環境化学的長所
  
5. ゼオライトの固体酸触媒としての応用
 5.1 経済を支配するガソリンとナフサ収率
 5.2 石油文明を支えるFAU型(通称USY:超安定化Y)ゼオライト
 5.3 石油精製におけるゼオライトの利用
 5.4 石油化学におけるゼオライトの利用
  
6. ゼオライトの酸性質
 6.1 アンモニアIRMS-TPD法による固体酸性質の解析
 6.2 ゼオライトの骨格内Al原子数とBrønsted酸点数の一致
 6.3 ゼオライトの骨格構造によるBrønsted酸強度の制御
 6.4 骨格外カチオンによる近傍のBrønsted酸強度の変化
 6.5 酸型におけるBrønsted酸強度と金属カチオン型におけるLewis酸強度の対応
 6.6 酸性質発現の原理
  
7. 形状選択的触媒
 7.1 形状選択的触媒作用を目指した機能材料
 7.2 ゼオライトの形状選択的触媒作用
 7.3 シリカ被覆MFI型(通称ZSM-5)ゼオライトを触媒とするトルエン不均化によるパラキシレンの形状選択的製造
 7.4 未来の鍵を握るMFI型ゼオライトによるMTG (methanol to gasoline)反応
  
8. ゼオライトの触媒担体としての利用
 8.1 燃焼排気からのNOx除去
 8.2 ゼオライト担持Coを触媒とするメタンによるベンゼンメチル化
  
9. まとめ
  

  
  

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