化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

☆☆☆ Web配信セミナー ☆☆☆
☆☆☆ 本セミナーは、Zoom/ウェビナーを使用して、行います。☆☆☆

トリケップスセミナー

 開催日時:2022年4月18日(月)10:00~16:30
 参 加 費:お1人様受講の場合 51,700円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 62,700円(税込/1口)

 ★ 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。

 ★ インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。

 ★ 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

講 師

原田 文明(はらだふみあき)氏  D-Techパートナーズ(元 富士ゼロックス)

<略歴>
 1983年、富士ゼロックス入社。信頼性管理部門で開発商品の信頼性管理、信頼性評価及び試験、加速試験法・解析手法,信頼性予測手法開発に従事。設計段階での部品信頼性の評価および設計検証業務を統括する傍ら開発部門や品質保証部門に対する信頼性技術指導を担当。
 2010年に現在の富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)で品質保証&安全環境評価部長として信頼性評価技術戦略、品質保証プロセスの体系化と品質保証システムの構築および安全環境評価業務を統括。2014年に定年退職。現同社シニアアドバイザー。
 外部活動としてIEC国際標準化委員、IEC TC56 WG2(信頼性技法)主査、東京都信頼性研究会アドバイザー、大学講師(非常勤)、日本品質管理学会評議員、日本信頼性学会会員、電子情報通信学会会員、JIS制定委員ほか

セミナーの概要

 品質の不具合が発生するのを待つわけにはいきません。中でも信頼性は、使っている間に不具合が発生しない性質で、不具合の予防には、予測をしてリスクを回避し、改善していくしかありません。そのための代表的な手法の一つであるFTAは原因の組み合わせを論理的に解析して、根本原因を明らかにする手法です。FTAは不具合の発生経緯を解析するだけでなく、根本原因や不具合を予測する手法です。
 このセミナーでは品質と信頼性の関係から、信頼性技法としてのFTAの特徴を紹介し、設計活動に生かすためのポイントについて演習を踏まえて説明します。さらには、根本原因の解析や再発防止の進め方について、初心者にも分かり易く紹介します。また、受講対象者として、*設計や品質保証の実務者、*信頼性技術者、信頼性改善の推進者、*業務改善、問題解決、プロセス改善の実務者、*FTAや根本原因解析のコツを知りたい技術者、想定しています。

講義項目

 1 品質保証と設計の役割
  1.1 品質不具合はなぜ発生
  1.2 信頼性の特徴と保証の難しさ
  1.3 故障の概念と発生メカニズム
  1.4 なぜ予測が必要となるのか
  1.5 改善のための手法
  
 2 FTAの活用
  2.1 FTAの概要
  2.2 故障の木と製品開発への活用(いつFTAを行うのか)
  2.3 FT図、FTAに必要な情報とその収集
  2.4 2つのタイプのFTA(事前解析と事後解析)
  2.5 出来る事/出来ない事、やらない理由・やりたくない理由
  2.6 設計力の強化のために(再発防止、RKH)
  
 3 FTAの特徴と進め方
  3.1 簡単なFTAと効果~FXの例
  3.2 FTAの準備(頂上事象とシステムの理解)
  3.3 FT図作成の基本ステップ(作り方と記号)とそのポイント…演習
  3.4 解析の進め方(SPF、CCF、MCSほか)…演習
  3.5 FTAの弱点/限界と他の技法との使い分け
  
 4 根本原因解析(RCA)と再発防止
  4.1 再発防止のための根本原因の解析
  4.2 特性要因図や系統図とFT図の違い
  4.3 予測手法、根本原因解析(RCA)の手法
  4.4 RCA手法の活用と注意(特性要因図やなぜなぜの進め方)
  
 5 再発防止の推進と未然防止
  5.1 再発防止の基本とプロセス改善の必要性
  5.2 不具合発生のプロセスと3つの視点
  5.3 プロセスの持つ問題点への着目とマネジメントの役割
  5.4 再発防止活動のチェック(火消しと耐火建築)
  5.5 未然防止~想定できない事は防げない
  
 参考 国際規格とその概要
  
 まとめ
  
 *参考 加速試験の国際規格とその概要