化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2022年5月10日(火)10:30~16:30 
       受 講 料:55,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 49,500円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 柴田 勝司 氏  溶解技術㈱ 代表取締役 博士(工学)

【講師経歴】

セミナーの趣旨

 エポキシ樹脂はこれまで主流であった土木建築、接着剤、電気絶縁材などの用途に加えて、自動車用、航空機用などにも用途が広がり、世界での生産量も拡大している。 しかしながら、エポキシ樹脂硬化物の物性は用いる硬化剤によって大きく左右されるため、それぞれの用途に相応しい樹脂設計は、非常に困難になっている。本セミナーでは、エポキシ樹脂並びにその硬化剤の基礎的な知識だけではなく、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法、硬化剤別の用途などを、具体例を挙げて詳説する。
 さらに、新分野へ展開できる可能性のある技術して、熱硬化性エポキシフィルムについても解説する。現状ではベンゼン環と水酸基を併せ持つフィルム形成高分子はない。ベンゼン環によって耐熱性、機械的性質などに優れ、水酸基によって接着性、熱硬化性などが付与できる。プリント配線板の基材として利用できるほか、様々な電子材料に利用できると考えられる。また、水酸基を極性の異なる化合物で修飾できれば、耐熱性分離膜などにも利用できると考える。

セミナー対象者

 ・エポキシ樹脂の研究開発に携わっておられる方
 ・高分子化学にご興味をお持ちの、化学構造式を理解されておられる方

セミナーで得られる知識

 エポキシ樹脂及び硬化剤に関する一般的な知識
 エポキシ樹脂配合設計の方法
 エポキシ樹脂硬化物の評価法

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1. 緒 言
 1.1 エポキシ樹脂の定義
 1.2 エポキシ樹脂の歴史
 1.3 世界の需要
 1.4 他の樹脂系との比較
 1.5 エポキシ樹脂の特徴
 1.6 エポキシ樹脂配合の特殊性
  
2. エポキシ樹脂
 2.1 エポキシ樹脂の分類
 2.2 汎用エポキシ樹脂
 2.3 特殊エポキシ樹脂
  
3. 硬化剤
 3.1 アミン系
 3.2 酸無水物系
 3.3 フェノール系
 3.4 イミダゾール系
 3.5 ポリチオール系
  
4. 硬化促進剤
 4.1 アミン系
 4.2 イミダゾール系
 4.3 紫外線(UV)硬化用
 4.4 電子線(EB)硬化用
  
5. 変性剤,添加剤
 5.1 エラストマー
 5.2 難燃剤
 5.3 カップリング剤
 5.4 無機充填材
 5.5 希釈剤
  
6. エポキシ樹脂,硬化剤の評価法
 6.1 赤外分光法(IR)
 6.2 核磁気共鳴法(NMR)
 6.3 高速液体クロマトグラフィ(HLC)
 6.4 ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)
  
7. 硬化性の評価法
 7.1 ゲル化時間
 7.2 赤外分光法(IR)
 7.3 示差走査熱量計(DSC)
  
8. モデル化合物による反応解析
 8.1 モデル化合物とは?
 8.2 モデル化合物の選定
 8.3 HLCによる反応解析
 8.4 NMR による生成物の同定
  
9. 硬化物の分析
 9.1 無溶媒ワニスからの樹脂板の作製
 9.2 溶媒含有ワニスからの樹脂板の作製
 9.3 機械的性質
 9.4 粘弾性解析(VEA)
 9.5 熱機械分析(TMA)
 9.6 熱重量分析(TGA)
 9.7 熱分解ガスクロマトグラフィ質量分析(Py-GC-MS)
 9.8 解重合生成物分析-HLC,NMR,GC-MS
  
10. 各種硬化剤の用途
 10.1 アミン類
 10.2 カルボン酸
 10.3 酸無水物
 10.4 フェノール類
  
11. 熱硬化性エポキシフィルム
 11.1 エポキシフィルムの歴史
 11.2 エポキシ重合体の合成
  11.2.1 エポキシ樹脂の選択
  11.2.2 共重合モノマーの選択
  11.2.3 二官能フェノール類
  11.2.4 ビスフェノールAとの共重合体
  11.2.5 各種フェノール類との共重合体
 11.3 エポキシフィルムの物性
  11.3.1 ビスフェノールAとの共重合体
  11.3.2 各種フェノール類との共重合体
 11.4 架橋エポキシフィルム
  11.4.1 架橋点
  11.4.2 架橋剤の選択
  11.4.3 イソシアナートのマスク化
  11.4.4 架橋エポキシフィルムの物性
 11.5 エポキシ接着フィルムの配合設計
  11.5.1 配合設計概念図
  11.5.2 接着フィルムの特性
  
12. エポキシ樹脂,硬化剤の安全性
 12.1 人体有害性
 12.2 環境汚染性
  
13. 結言
 13.1 結論
 13.2 今後の課題
  

  
  

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