化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2021年10月25日(月)13:30~16:30 
       受 講 料:44,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 39,600円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

佐山 和弘 氏
産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター
首席研究員 人工光合成研究チーム チーム長

【講師経歴】
 昭和63年3月 東京理科大学 理学部 応用化学科卒業
 平成2年3月 東京工業大学 総合理工学研究科 電子化学専攻修了
 平成2年4月 通産省 工業技術院 物質工学工業技術研究所(当時、化学技術研究所)入所
 平成9年9月 東京工業大学 博士号(理学)取得
 平成10年11月~11年10月 1年間 ジュネーブ大学 留学
 平成13年4月 工業技術院 物質工学工業技術研究所から 独立行政法人 産業技術総合研究所に組織再編 光エネルギー制御研究センター 主任研究員。
 平成18年 企画本部 企画主幹
 平成19年1月~ エネルギー技術研究部門 主任研究員。
 平成20年10月~ エネルギー技術研究部門 太陽光エネルギー変換グループ グループ長。
 平成23年4月~ 太陽光発電工学研究センター 革新材料チーム チーム長の兼務
 平成26年4月~ エネルギー技術研究部門 首席研究員
 平成27年4月~ 太陽光発電研究センター 首席研究員
 令和2年4月~ ゼロエミッション国際共同研究センター 首席研究員(兼務)人工光合成研究チーム チーム長

【研究歴】
 平成2年―現在 半導体光触媒を用いた水分解水素製造の研究開発に従事。
 平成7年―現在 色素増感太陽電池の研究開発に従事。
 平成9年―現在 半導体光電極によるエネルギー変換の研究開発に従事。

【受賞歴】
 ・平成11年 (財)新技術開発財団 市村学術賞貢献賞を受賞
 ・平成15年 太陽エネルギー国際会議・最優秀論文賞
 ・平成20年 電気化学会 論文賞

【所属学会】
 化学工学会、日本ゼオライト学会、石油学会、日本膜学会、触媒学会、東海化学工業会

セミナーの趣旨

 東日本大震災と原発事故以降、再生エネルギーの新たなビジョン構築が検討されています。太陽エネルギー利用において、太陽電池や太陽熱利用、バイオマスに次ぐ第4の技術として人工光合成が注目されています。人工光合成反応の中でも光触媒や光電極を用いた水分解水素製造(ソーラー水素)は有望な技術と考えられていますが、その現状と展望についてわかりやすく解説します。如何に単純な構造で高性能化できるかがポイントです。当チームは可視光での光触媒水分解に世界で初めて成功しています。光触媒および光電極のどちらにおいても世界最高の太陽エネルギー変換効率を達成しております。水素と酸素の他にも過酸化水素や次亜塩素酸等の高付加価値な化合物を効率良く製造できることが分かってきており、短期間での実用化を想定しています。また低コスト水素製造技術として光触媒-電解ハイブリッドシステムを研究しています。それらの詳細についても詳しく説明します。最終的に人工光合成は太陽光水素製造、太陽光燃料、Power-to-Gas、さらにはPower-to-X’という概念へと発展すると期待されておりその展望を紹介します。

セミナー対象者

 ・地球温暖化、エネルギー対策に関心がある研究者

セミナーで得られる知識

 人工光合成の全般的な知見。

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1.背景
 1.1 世界のエネルギー状況
 1.2 地球温暖化と資源枯渇
  
2.原理
 2.1 光触媒の原理
 2.2 光電極の原理
  
3.人工光合成とは何か:定義、目的、意義
  
4.国内外のプロジェクト動向

 4.1 米国の状況
 4.2 欧州やアジアの状況
 4.3 日本の状況
  
5.粉末光触媒による水の完全分解の歴史
 5.1 紫外線
 5.2 可視光
 5.3 その他:炭酸ガス固定など
  
6.炭酸塩などの添加効果
 6.1 背景と意義
 6.2 原理
 6.3 最近の進展
  
7.光合成機能を模倣した可視光での光触媒水分解(Z-スキーム型)
 7.1 背景と意義
 7.2 原理
 7.3 最近の光触媒の進展
  
8.レドックス媒体を用いた光触媒-電解ハイブリッドシステムによる低コスト水素製造
 8.1 背景と意義:30円/Nm3以下の水素製造コストを目指して
 8.2 原理
 8.3 最近の光触媒の進展
  
9.人工光合成による有用化学品製造とその短期的実用化
 9.1 背景と意義
 9.2 原理
 9.3 最近の光電極の進展:ニッチな分野での最短の実用化とは
  
10.可視光応答性半導体の高速自動スクリーニング
  
11.人工光合成の実用化のために
  
■ 質疑応答 ■

  

  
  

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        材料・合成技術

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