* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2021年7月2日(金)13:30~16:30
受 講 料:44,000 円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600 円(税込)
*アカデミック価格 26,400 円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員がメルマガ会員登録していただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
齋藤 継之 氏 東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授
【講師経歴】
2003年、東京大学 農学部卒。
2008年、 同大学大学院 農学生命科学研究科にて博士号取得。
博士課程時の2005年~2006年、フランスの植物高分子研究所に留学。
同大学 工学系研究科の博士研究員を経て、2009年に農学生命科学研究科の助教に着任。
2012年~2013年、スウェー デン王立工科大学にて客員研究員。
2013 年より現職。
セミナーの趣旨
セルロースナノファイバー(CNF)の量産体制も整い、水系の機能用途を中心に商品化にいたる事例も出てきた。演者らは、TEMPO酸化法と呼ばれるCNF生産プロセスを開発している。本セミナーでは、セルロースの高次構造とTEMPO酸化法、およびCNF分散の理論体系について解説した後、強度や固有粘度等のCNF1本の特性から、フィルムやエアロゲル等のCNF集積体の形成と物性へと進み、樹脂等との複合化および理想的な補強に要する界面構造、そして、現状解決が急務とされる課題とその対策案など、CNF研究の要点を紹介する。
セミナーで得られる知識
セルロースナノファイバーの調製法、構造、基本特性、表面・配列・集積制御、複合化、応用事例、現状の課題と対策
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1-1 樹木におけるセルロース合成と高次構造
1-2 セルロースミクロフィブリルの特性
1-3 TEMPO酸化物の高次構造
2. セルロースナノファイバー(CNF)生産への展開
2-1 TEMPO酸化法による CNFの調製
2-2 分散性、表面電荷、長さの制御
2-3 粒子分散系の原理
3. CNFの基本特性:単繊維および分散体の特性
3-1 CNF1本の結晶性と表面構造
3-2 CNF1本の強度解析
3-3 CNF分散体の粘度解析、長さとの相関
3-4 CNF分散体の自己組織化、液晶相の形成
4. 分散体から集積体へ:プロセス/構造/特性相関
4-1 フィルム(透明な紙)の形成と物性解析
4-2 エアロゲル(透明な断熱材)の形成と物性解析
5. 複合化: 界面構造と相互作用の制御
5-1 プラスチックとの均一複合化、理想的な補強に要する界面構造、界面の厚みと密度
5-2 無機ナノ粒子との複合化、機能性の発現、担体としてのポテンシャル
5-3 その他の複合化事例
6. 実用化に向けた課題と対策案
6-1 熱分解
6-2 成形性
6-3 耐水性