~ 日本でのポジティブリスト制度の施行を目前に ~
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチセミナー
開催日時:2019年1月25日(金)10:30~16:30
会 場:ちよだプラットフォームスクウェア 5F 503会議室 → 会場へのアクセス
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
受 講 料:49,000円(税込) ※ 昼食代、資料代含
* メルマガ登録者は 44,000円(税込)
* アカデミック価格は 25,000円(税込)
パンフレット
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
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講 師
藤井 均 氏 藤井包装技術事務所 所長
【講師経歴】
2014年6月まで大日本印刷㈱にて包装材料の開発、包装設計に従事。2016年6月まで、容器包装に関する業界団体に所属、2016年7月より藤井包装技術事務所を開設。
【著 書】
機能性・環境対応型包装材料の新技術、抗菌抗カビ技術と応用、欧米の食品用容器包装法規制の動向、包装材料における環境対応、環境配慮型容器包装の開発動向、EUにおける容器包装規制 等
セミナーの趣旨
食品衛生法改正(平成30年6月13日に公布)により、食品用器具・容器包装について、ポジティブリスト制度の導入が決定し、2年後に施行される。これにより食品用器具・容器包装の安全性の確保や規制の国際的整合性の確保のため、合成樹脂等を対象として、規格が定められていない原材料を使用した器具・容器包装を販売等してはならないこととなった。現在施行に向けて具体的な施策(対象物質、対象範囲、リスク管理等)が審議中であり、その内容を解説する。
欧州、米国ではすでにポジティブリスト制度が実施されており、日本との比較を行う。
欧州でのポジティブリスト制度を説明し、プラスチック規則、ポジティブリスト、疑似溶媒、適合性テスト(成分移行試験)や、この欧州規則への適合性の確認手順について解説する。米国でのポジティブリスト制度を説明し、容器包装の連邦規則集、プラスチック、紙・板紙、添加剤等の個別規格、安全性試験について解説する。また、欧州・米国共にポジティブリスト制を採用し、新規物質申請制度があり、申請制度及び安全性に関する考え方について説明する。
セミナー対象者
食品用容器包装および器具(食品製造、運搬、食器類等)に係る方・食品メーカー ・容器包装メーカー ・樹脂メーカー ・色材メーカー ・添加剤メーカー ・食品製造装置メーカー ・印刷 ・プリンターメーカー 等
セミナーで得られる知識
・ 日本:食品衛生法及び食品・添加物等の規格基準及び自主基準、食品衛生法改正:ポジティブリスト制度導入 具体的な施策
・ 欧州:食品に接触することを意図した食品包装規制(プラスチック規則)プラスチック規則ガイドライン
・ 米国:食品包装規制(FFDCA、連邦規則集)、米国新規物質登録制度
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1-1 食品衛生法における容器包装の規制
1-1-1 食品衛生法概要
1-1-2 容器包装の法規制
1-1-3 容器包装の規格基準および試験方法
1-1-4 乳および乳製品の成分規格
1-2 業界自主基準
1-2-1 合成樹脂および添加剤に関する自主基準
1-2-2 乳容器、印刷インキ、接着剤、石油ワックスに関する自主基準
1-3 今後の食品衛生法動向
1-3-1 食品衛生法の改正
・ 食品衛生法等の一部を改正する法律
・ 器具及び容包装に関する改正条文
・ 食品用器具及び容器包装の規制在り方に関する技術検討会
・ 食品安全委員会での検討会
1-3-2 再生品(プラスチック・紙)の使用のガイドライン 他
2 欧州における容器包装の法規制
2-1 EUにおける法規制
2-1-1 総括的規則・アクティブ、インテリジェト材料、トレーサビリティ等
2-1-2 食品に接触することを意図するプラスチック材料及び製品の欧州規則(プラスチック規制)
1) 化学物質ポジティブリスト
a 認可されたモノマー、他の出発物質、微生物醗酵高分子、添加剤及び重合助剤
b 化学物質のグループ規制
2) 材料及び製品への規制
3) 食品疑似溶媒
4) 適合宣言
5) 適合試験(特殊移行量試験、総換算係数試験 換算係数(FRF))
6) 多層材料及び製品のEU規則
2-1-3 プラスチック規則のガイドライン
1) プラスチック規則の全般的なガイドライン
2) サプライ・チェーンにおける情報に関するガイドライン
2-2 新規物質の申請ガイドライン
2-3 安全性評価
3 米国における法規制と安全性試験・評価
3-1 米国における法規制
3-1-1 連邦食品医薬化粧法(FFDCA)
3-1-2 容器包装関連の連邦規則集
1) ポジティブリスト
a 間接食品添加物:接着剤、缶コーティングなど
b 間接食品添加物:紙および板紙の成分
c 間接食品添加物:ポリマー・オレフィンポリマー、ナイロン、PET、ポリスチレン等の概説
d 間接食品添加物:添加物、製造助剤 殺菌剤
e FCN認可申請制度(上市前届出制度)
2) 安全性試験
3) 多層構成の米国規制
3-2 FDA認可申請制度・FCN制度(食品接触物質上市前届出制度)
3-3 安全性評価
4 日・米・欧の比較
4-1 使用材料の認可制度
4-2 溶出試験基準
4-3 新規物質認可基準(毒性試験)