* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチセミナー
開催日時:2018年11月20日(火)10:30~16:30
会 場:ちよだプラットフォームスクウェア B1 ミーティングルームR002
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21 → 会場へのアクセス
受 講 料:50,000円(税込) ※ 昼食・資料代含
* メルマガ登録者は 45,000円(税込)
* アカデミック価格は 25,000円(税込)
パンフレット
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★ 【メルマガ会員特典】2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2人目は無料です(1名価格で2名まで参加可能)。また、3名目以降はメルマガ価格の半額です。
★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
セミナーの趣旨
エネルギーおよび環境の問題からも、今後きわめて重要になるのがメタン(天然ガスの主成分)と二酸化炭素です。
弊社では、2017年9月に工業用触媒分野で幅広い知見を有す室井髙城氏による「触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略」と題する書籍を発行いたしました。今回のセミナーでは、1年後の最新の状況をご紹介します。午前中には、2017年に石油学会賞を受賞された東京工業大学の馬場俊秀先生に、メタンの直接酸化に望まれる触媒性能に関してお話いただきます。室井氏には二酸化炭素の有効利用に関するお話をいただき、今後の二酸化炭素を本格的に利用するにはどうするかを摸索します。
セミナー対象者
・二酸化炭素、メタン、水素のいずれかまたはすべてに興味のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方
・地球温暖化対策に関心のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方
セミナーで得られる知識
・二酸化炭素排出削減、利用の取り組みの最新動向
・天然ガス/メタン利用の最新動向
・人工光合成の最新動向
・水素社会関連技術の最新動向
プログラム
講演1. メタン直接変換反応における炭素−炭素結合及び炭素−酸素結合の生成機構とその反応を決定付ける触媒性能 |
10:30~12:00 (質疑応答含) |
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講 演: | 馬場 俊秀 氏 東京工業大学 物質理工学院 教授 | |
【講師略歴】 | 1983年 東京工業大学大学院 理工学研究科 博士課程修了を経て、高知工業高等専門学校、神戸大学、東京工業大学、信州大学、2004年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科、2016年 東京工業大学物質理工学院 教授。 ゼオライトや複合酸化物等を用いた固体酸•固体塩基触媒反応,および固体高分解能NMRを用いた表面化学種に関する研究に従事。 触媒学会奨励賞(1994年)、石油学会賞(2017年)。 |
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【セミナー概要】 | 原料の多様化が望まれるなか、メタンを化学品原料に直接変換する技術の必要性が認識されている。それはメタン直接変換反応の実現を目指した研究に費やした時間と労力が如実に示している。しかし、未だ工業化への道は極めて厳しい。現実的には天然ガス(メタン)の殆どはエネルギー源として発電などの燃料として利用され、化学品原料の製造に利用される割合は全体の10%程度である。一方、メタンを利用するときには二酸化炭素排出量の問題を避けては通れない。メタンや二酸化炭素の利用を「技術トレンド」として捉えるのではなく、新しい反応を生み出す為の 『研究スピリット』 と位置付けたい。本講演では特にメタンの直接変換反応のなかで、炭素−炭素結合や炭素−酸素結合生成の反応機構とその反応を引き起こす触媒作用とに焦点を絞る。即ち、メタンを反応できる状態にして、それに続く炭素−炭素結合や炭素−酸素結合を生成する反応に望まれる触媒性能について解説する。 | |
【講演プログラム】 | 1.不活性なメタンおよび二酸化炭素の化学原料への変換
2.メタン転化反応の鍵を握る反応中間体 •CH3, :CH2, CH3+,CH3-の生成 3.酸素非共存下でのメタン転化反応 3.1 超強酸触媒によるメタンからのCH3+生成と炭素−炭素結合生成反応 3.2 ゼオライト触媒によるメタンからのCH3+生成と炭素−炭素結合生成反応 4.酸素共存下でのメタン転化反応: •CH3および :CH2を反応中間体とする炭素−酸素結合生成および炭素−炭素結合生成反応 |
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講演2. 二酸化炭素の有効利用(CCU) ~ 二酸化炭素とメタン、水素による反応 ~ |
13:00~16:30 (質疑応答含) |
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講 演: | 室井 高城 氏 アイシーラボ代表 | |
【講師略歴】 | 1969 年 住友金属鉱山入社、日本エンゲルハルド㈱(現・エヌ・イーケムキャット㈱)に出向。40年間一貫して日本の工業触媒の開発に従事。化学触媒事業部長、事業開発部長、執行役員。2006年、触媒学会副会長。2008年、アイシーラボ(工業触媒コンサルタント)設立。BASFFジャパン㈱主席顧問、元日本ガス合成㈱執行役員。早稲田大学 招聘研究員を歴任。神奈川大学 非常勤講師、2014年 NDEO戦略センターフェロー。主な受賞は触媒学会功績賞 (2005 年) | |
【講師から】 | 二酸化炭素を有効に利用するために多くの研究が行われているが, 未だ基礎研究の段階を脱していない。工業化に近い触媒反応を探り, ビジネスの可能性を模索したい。 | |
【セミナー概要】 | 二酸化炭素を積極的に燃料や化学品の原料として用いなければならない。二酸化炭素は炭化水素の酸化した最後の生成物であるので,燃料や化学品に転換するには還元剤が必要である。還元剤として用いることのできるのはメタン(天然ガス)と再生可能エネルギー由来の水素しかない。欧州ではPower to gas プロジェクトが展開され始めた。二酸化炭素と水素からメタノールも合成され始めた。二酸化炭素とメタン, 水素をキーワードとした最新の触媒反応を解説する。コストにも言及したい。 | |
【講演プログラム】 |
1. 二酸化炭素利用
1.1 炭素税 1.2 CO2回収精製技術 1.3 CCSの現状 1.4 CO2の炭酸塩としての固定 2.二酸化炭素から化学品の製造 3.天然ガス・メタンの利用 4.メタノールケミストリー 5.二酸化炭素による化学品製造の経済性 6.水素 7.水素製造価格 8.燃料電池自動車の現状 9.人工光合成による化学品の合成 |
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