化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2018年12月11日(火)10:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア B1F ミーティング R005
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21  → 会場へのアクセス 
       受 講 料:50,000円(税込) ※ 昼食代、資料代含
             * メルマガ登録者は 45,000円(税込)
             * アカデミック価格は 25,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 【メルマガ会員特典】2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2人目は無料です(1名価格で2名まで参加可能)。また、3名目以降はメルマガ価格の半額です。
 ★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
 

講 師

 大江 修造 氏  東京理科大学 元教授

【講師経歴】
 石川島播磨重工業㈱(現IHI㈱)にて社長賞の蒸留塔の研究開発に従事し、米国における実証試験をへて実用化に成功。気液平衡の分野における「大江モデル」の提案者。その後、東海大学教授、東京理科大学教授を歴任。米国蒸留研究機関F.R.I.顧問。講師の設計した蒸留塔は大企業10 社にて稼働中。

【研究歴】
 蒸留塔の基礎および応用の両分野で研究に従事、蒸気圧・気液平衡の研究、蒸留塔の研究開発に従事、アングルトレイの開発

【所属学会】
 米国化学工学会会員、米国化学会会員、化学工学会会員、分離技術学会会員、日本開発工学会会員(会長)、国家プロジェクト「内部熱交換型蒸留塔HiDIC の開発」審査委員長、一般社団法人日本開発工学会会長

【受賞歴】
 IHI 社長賞「蒸留塔用アングルトレイの開発、米国化学工学会AIChE,Distillation Honoree, 2008(日本人初)、化学工学会国際功労賞、文部科学大臣表彰科学技術賞

【主要著書】
 「蒸留技術大全」(2017)、「トコトンやさしい蒸留の本」(2015)、「絵とき蒸留技術基礎のきそ」(2008) 以上、日刊工業新聞社、「物性推算法」(2002)データブック出版社
 

セミナーの趣旨

 蒸留の基礎知識は蒸留プロセスの開発から蒸留塔の設計、運転に欠かすことができません。講師は企業において蒸留塔の開発に従事した経験を有します。経験に裏打ちされた蒸留のポイントを分かり易く計算例により解説します。

セミナー対象者

 業務上蒸留の基礎から学ぶ必要が出てきた方、別の部署から蒸留を必要とする部署に異動した方、蒸留研究開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方まで

セミナーで得られる知識

 蒸留技術の基礎知識、蒸留技術のノウハウ、蒸留塔のトラブル対処法、蒸留技術の研究開発動向

プログラム

  ※ 適宜休憩が入ります。

Ⅰ 蒸留プロセスの決定に必須の気液平衡
 (1) 物性推算法
 (2) 気液平衡の計算に必要な蒸気圧の推算法
 (3) 気液平衡理論
  1 気液平衡測定の原理
  2 理想溶液:ラウールの法則
  3 沸点計算法
  4 x-y線図、相対揮発度
  5 非理想溶液活量係数とその意味
  6 ファンラール式、マーギュラス式
  7 ウィルソン式,多成分系への拡張
  8 NRTL式,2液相形成系への適用
  9 理想溶液と非理想溶液の関係
 (4) 気液平衡計算式選定のポイント
 (5) 不溶解系の気液平衡の熱力学
  1共沸温度の推算
  2 共沸組成の推算
 (6) 3成分系の気液平衡
  1 蒸留の領域
  2 残渣曲線
  3 不溶解部分のある3成分系
  4 共沸蒸留の原理
  5 抽出蒸留の原理
 (7) 気液平衡における塩効果の計算法
  1 塩効果の原因溶媒和法(大江モデル)
  2 イオン液体の効果は? 
 (8) 蒸気圧・気液平衡データの検索方法
  1 気圧・気液平衡データベース構築の調査研究活動
  2 NISTにおけるWebbookの問題点
  3 蒸気圧計算ウェブサイト
  4 気液平衡計算ウェブサイト

Ⅱ 蒸留塔の理論段数の計算方法
 (1) 精留の原理と還流の必要性
 (2) 理論段数:マッケーブ・シール階段作図法
  1 濃縮部の操作線の式
  2 最小還流比の計算法
  3 全還流状態
  4 最適還流比の計算法
  5 操作線の作図法
  6 理論段数の作図法
 (3) 単蒸留の計算法
  1 レイリーの式
  2 単蒸留の計算法

Ⅲ 蒸留塔の設計方法
 (1) 棚段塔の構造塔内は矛盾した流れ
 (2) 棚段塔の挙動フラッディング限界
 (3) 充填塔の構造
 (4) 充填塔の挙動フラッディング限界
 (5) 棚段塔、充填塔のフラッディングポイントの決定法
 (6) 充填塔の圧力損失の決定法
 (7) 飛沫同伴の操作範囲・蒸留効率に及ぼす影響最近の米国学会での研究発表の内容
 (8) 蒸留塔の塔効率、HETP の決定
 (9) 設計上の最重要ポイント10項目と指針ならびに留意点
 (10) 塔形式の選定基準

Ⅳ 最新の蒸留技術
 (1) 最近の省エネ蒸留技術
  1 蒸気再圧縮法
  2 塔分割型蒸留塔
  3 内部熱交換型蒸留塔HiDIC原理、塔内流量、パイロットの試験結果
 (2) 最新の蒸留装置
  1 新型棚段(トレイ)
  2 新型充填物(パッキング)

Ⅴ 蒸留塔の不具合、故障、破損と診断技術
 (1) 充填塔の偏流による不具合
 (2) 蒸留塔の振動による破損
 (3) 診断技術:ガンマスキャン

Ⅵ 蒸留プロセスおよび蒸留装置の開発方法
 (1) 蒸留プロセスの開発
 (2) 蒸留装置の開発
  1 蒸留塔用の空気―水系シミュレーター
  2 蒸留塔のパイロットプラント
 

 

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