化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2018年9月19日(水)10:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア 5F 503会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
       受 講 料:50,000円(税込) ※ 資料代・昼食代含
             * メルマガ登録者は 45,000円(税込)
             * アカデミック価格は 15,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 【メルマガ会員特典】2 名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2人目以降はメルマガ価格の半額です。
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講 師

 西谷 要介 氏  工学院大学工学部機械工学科 高分子材料研究室 教授

【講師経歴】
 NOK(株)にて、シール・ガスケットの製品開発・設計および生産技術に従事。2006年4月 工学院大学工学部機械工学科 講師(専任)着任。2011年4月 同 准教授。2018年4月 同 教授。現在に至る。博士(工学)
 プラスチック成形加工学会 副会長、日本トライボロジー学会 高分子材料のトライボロジー研究会 主査、材料技術研究協会 理事 材料のトライボロジー研究会 代表

講師から

 高分子材料は軽量、形状設計の自由度が高く、また自己潤滑性を有するため、トライボマテリアルとして多用されており、高分子トライボロジーを正しく理解することはとても重要と考えます。本講義を通して、高分子トライボロジーに関する理解を深めていきましょう。

セミナーの趣旨

 プラスチック・ゴムをはじめとした高分子材料のトライボロジーについて、高分子材料およびトライボロジーの基礎からわかりやすく解説した上で、高分子材料のトライボロジー特性や、その制御方法、さらにはそのための材料設計のポイントなどを丁寧に講義します。

セミナー対象者

 高分子材料のトライボロジーを基礎から学びたい方

セミナーで得られる知識

 ・高分子トライボロジーの基礎知識
 ・高分子材料の基礎知識
 ・高分子系トライボマテリアルの材料選択
 ・高分子系トライボマテリアルの改質方法

プログラム

  ※ 適宜休憩が入ります。

1.トライボロジーの基礎
 1.1 トライボロジーとは 
 1.2 表面と接触
 1.3 摩擦
  1)摩擦について 
  2)摩擦の種類
  3)アモントン・クーロンの法則 
  4)凹凸説と凝着説
  5)摩擦の要因 
  6)凝着説(凝着部成長理論)
  7) 転がり摩擦
 1.4 摩耗
  1)摩耗について 
  2)摩耗の種類
  3)凝着摩耗 
  4)アブレシブ摩耗
  5)疲労摩耗 
  6)化学摩耗 
  7)摩耗の評価
 1.5 潤滑
  1)潤滑について 
  2)潤滑剤の種類 
  3)潤滑モード
  4)摩擦の三態 
  5)ストライベック曲線
 1.6 トライボロジー試験法 
 1.7 トライボロジーにおける表面分析法
 1.8 トライボマテリアルの材料設計とポイント

2.高分子材料の基礎
 2.1 高分子材料について 
 2.2 高分子材料の特徴
 2.3 高分子材料の性質
  1)高分子の三態 
  2)TgとTm 
  3)粘弾性 
  4)各種材料(金属など)との比較 
  5)プラスチックについて 
  6)プラスチックの特性 
  7)ゴム・エラストマーについて 
  8)ゴム弾性 
  9)ゴム・エラストマーの特性
  10)TPE

3.高分子材料のトライボロジー
 3.1 高分子材料の摩擦
  1)高分子材料の摩擦メカニズム
  2)高分子材料(プラスチック)の摩擦特性 
  3)ゴム・エラストマーの摩擦特性
 3.2 高分子材料の摩耗
  1)高分子材料の摩耗メカニズム 
  2)高分子材料(プラスチック)の摩耗特性 
  3)ゴム・エラストマーの摩耗メカニズム 
  4)ゴム・エラストマーの摩耗特性 
  5)ゴム・エラストマーの摩耗特性
 3.3 限界pv値
 3.4 高分子材料のトライボロジー特性に及ぼす諸因子の影響
 3.5 高分子材料のトライボロジー特性の改質法
  1)改質法について
  2)分子構造 
  3)モルフォロジー 
  4)表面改質法
  5)潤滑 
  6)設計による改質法
  7)ポリマーアロイ・ブレンド化による改質法
  8)複合化による改質法 
  9)多成分系複合化による改質法
 3.6 高分子系トライボマテリアルとその特徴
  1)高分子系トライボマテリアルの特徴 
  2)熱可塑性樹脂系
  3)熱硬化性樹脂系 
  4)ゴム・エラストマー系
 3.7 高分子系トライボマテリアルの材料設計とポイント
  1)高分子系トライボマテリアルの課題と注意点
  2)高分子系トライボマテリアルの材料設計ポイント
  3)ポリマーアロイ・ブレンド化の材料設計ポイント
  4)高分子複合化の材料設計ポイント
  5)高分子系トライボマテリアルの実用上の注意点

4.応用例(最近の研究例を中心に)
 4.1 高分子複合材料を用いたトライボマテリアルの開発
 4.2 ポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの開発
 4.3 熱可塑性エラストマー(TPE)を用いたトライボマテリアルの開発
 4.4 高分子系ナノコンポジットを用いたトライボマテリアルの開発
 4.5 ナノコンポジットを1 成分とするポリマーブレンドを用いたトライボマテリアルの開発
 4.6 バイオマスプラスチックを用いたトライボマテリアルの開発

5.おわりに