化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2018年1月24日(水)10:30~16:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア 5F 504会議室  → 会場へのアクセス 
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
       受 講 料:50,000円(税込) ※ 昼食・資料代含
             * メルマガ登録者は 45,000円(税込)
             * アカデミック価格は 15,000円(税込)
           書籍同時購入の場合 セミナー1名:10,000円(税込)
               → 書籍案内ページ 

            パンフレット 

 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 【メルマガ会員特典】2 名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2人目以降はメルマガ価格の半額です。
 ★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
 

セミナーの趣旨

 エネルギーおよび環境の問題からも、今後きわめて重要になるのがメタン(天然ガスの主成分)と二酸化炭素です。
 弊社では、2017年9月に工業用触媒分野で幅広い知見を有す室井髙城氏による「触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略」と題する書籍を発行いたしました。その出版を記念し、当セミナーを開催いたします。招待講演と致して、2017年に石油学会賞を受賞された東京工業大学の馬場俊秀先生に、メタンの直接酸化に望まれる触媒性能に関してお話いただきます。室井氏には工業業的な視点からのメタン利用、二酸化炭素削減・利用のお話をいただき、今後の日本の化学産業に必要な開発テーマを摸索します。

セミナー対象者

 ・二酸化炭素、メタン、水素のいずれかまたはすべてに興味のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方、地球温暖化対策に関心のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方

セミナーで得られる知識

 ・二酸化炭素排出削減、利用の取り組みの世界を含む最新動向
 ・天然ガス/メタン利用の最新動向
 ・水素製造、人工光合成の最新動向

プログラム

招待講演.
メタン直接変換反応に望まれる触媒性能:炭素−炭素結合及び炭素−酸素結合の生成
10:30~12:00
(質疑応答含)
講 演: 馬場俊秀 氏  東京工業大学 物質理工学院 教授
【講師略歴】  1983年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了を経て、高知工業高等専門学校、神戸大学、東京工業大学、信州大学、2004年東京工業大学大学院総合理工学研究科、2016年東京工業大学物質理工学院教授。
 ゼオライトや複合酸化物等を用いた固体酸・固体塩基触媒反応,および固体高分解能NMRを用いた表面化学種に関する研究に従事。
 触媒学会奨励賞(1994年)、石油学会学会賞(2017年)。
【講師から】  講演では、Olah のメタン転化反応に関する研究成果に基づき、その結果を固体触媒反応に展開した、メタン転化反応に関する内容に力点を置きます。また,メタンからメタノールの生成反応についても発表します。
【講演プログラム】 1.メタン活性化(C−H 結合の開裂)様式

2.メタンと重水素間のH—D交換反応とメタン転化反応との違い

3.酸素非共存下でのメタン転化反応
 3.1 超強酸触媒によるメタンからのCH3+ 生成と炭素−炭素結合生成反応
 3.2 ゼオライト触媒によるメタンからのCH3+ 生成と炭素−炭素結合生成反応
 3.3 メタンと水との反応によるメタノール生成の可能性

4.酸素共存下でのメタン転化反応:メタノール生成

 
講演.
触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
 
13:00~16:30

(質疑応答含)
講 演: 室井髙城 氏  アイシーラボ代表
【講師略歴】  1969年 住友金属鉱山入社、日本エンゲルハルド㈱(現・エヌ・イーケムキャット㈱)に出向。40年間一貫して日本の工業触媒の開発に従事。化学触媒事業部長、事業開発部長、執行役員。
 2006年、触媒学会副会長。2008年 アイシーラボ(工業触媒コンサルタント)設立。
 BASFジャパン㈱主席顧問、元日本ガス合成㈱執行役員。早稲田大学 招聘研究員を歴任。神奈川大学 非常勤講師、2014年 NDEO戦略センターフェロー。
 主な受賞は触媒学功績賞 (2005年)。
【セミナー概要】  太陽光を用いた水素製造などの再生可能エネルギーを用いた化学品製造と二酸化炭素を原料とした化学品製造が究極の目標であるが実現は2050~2070年と考えられる。後、30-50年先である。一方、二酸化炭素を排出する石炭は使用が制限され、局在化している石油は世界的な産業の発展とモータリゼーションにより需要は増加し、かつての低価格での供給は困難となる。二酸化炭素の排出量も低減することはできない。そのような環境の中で世界的に化学品原料として天然ガスが注目されている。米国の化学産業は安価なシェールガス含有エタン分解による巨大なエチレンプラントが2017 年から稼働を始める。天然ガスに含有するメタンを改質した合成ガスを原料としたメタノールからのプロピレンの製造も計画されている。中国ではシェールガス由来のメタノールを輸入しエチレン、プロピレン、芳香族の製造が具体化しはじめた。地球温暖化対策には二酸化炭素の削減と利用を進めなければならない。
【講演プログラム】 1. 世界の資源原料の変化
 世界のエネルギー動向/米国シェールガス革命/中国の石炭化学/天然ガス市場

2.天然ガス・メタンの利用
 メタンからの合成ガスの製造/メタンからエチレン、プロピレン直接合成/メタンから芳香族の製造/合成ガスから化学品の合成/合成ガスから液体燃料/メタン分解による水素製造

3.メタノールケミストリー
 MTO, MTP, MTAプロセス/メタノールから化学品の合成

4.二酸化炭素利用
 CO2回収技術/CSSの現状/ドライリフォーミング/二酸化炭素からメタノール合成/二酸化炭素からポリマーの製造/二酸化炭素から化学品の合成

5.水素製造
 水素製造/水素輸送・貯蔵/燃料電池自動車の現状/人工光合成