* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチセミナー
開催日時:2017年1月25日(水)10:30~16:30
会 場:ちよだプラットフォームスクウェア 503会議室 → 会場へのアクセス
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
参 加 費:49,000円(税込) ※ 昼食、資料代含
* メルマガ登録者は 44,000円(税込)
* アカデミック価格は 35,000円(税込)
パンフレット
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★ 2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合2人目は無料です。
講 師
鷲尾裕之 氏 特許戦略コンサルタント / ポリマー技術コンサルタント
【講師経歴】
1988年 日本大学生産工学部工業化学科卒業。同年,リケンテクノス㈱。同社知的財産部にて,材料開発(6年),分析研究(5年),知的財産(15年)をそれぞれ担当。ポリマーアロイの構造解析研究やポリオレフィン分析のためのTREFや高温GPC社内立ち上げに従事。熱可塑性エラストマー,PP,PEコンパウンド,エンプラ(LCP,PES,PEEK,PPS,PA,PI,POM,PET,PBTなど)からフィルム,塗料,接着剤等の経験多数。自身が発明者の特許出願1件,学会発表1件。知的財産部では,上記技術分野(熱可塑性エラストマー組成物を主として)特許戦略を担当し特許出願300件,中間処理200件。訴訟,契約実務の経験を持つ。在職中の2009年 日本大学法学部法律学科卒業。
【著書など】
1.雑誌機能材料誌で2016年7月~10月 「知的財産情報から見た熱可塑性エラストマー組成物の開発と利用」(TPS,TPO)連載
2.日本工業出版DVDセミナー 「熱可塑性エラストマー組成物と成形入門」
セミナーの趣旨
オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物やスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は,他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー(ポリエステル,ポリアミド,ポリウレタン系)と異なり,ゴム成分と液状オイル成分と流動成分(樹脂成分)との「多成分の混合物」であります。それゆえ、異なる性状の成分を混合・混練しているので問題が複雑になり、成形トラブルに直結してしまいます。特許情報から得られる業界各社の配合処方を考慮しないともはや開発目的の達成,トラブル対策などが効率的に行うことはできません。本セミナーでは下記3点について解説します。
1. 複雑な混合物(化学反応を伴う)の成形トラブル
2. 雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づく配合処方から読み解く成形トラブル対策法
3. 特許情報から得られる配合処方情報を元に予測して行うトラブル解決
セミナー対象者
① 熱可塑性エラストマー組成物の成形メーカーの方、
② 熱可塑性エラストマー組成物の製造メーカーの方、
③ 熱可塑性エラストマー組成物の成形部品を取り扱う方
セミナーで得られる知識
① スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーなどの配合情報とそれから読み解く成形時の挙動、
② 成形トラブルをいち早く解決するための基礎知識
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
汎用熱可塑性エラストマー(オレフィン系,スチレン系)の活用範囲とその展望
2.組成及び配合成分
「特許情報から得られる配合処方とその原材料の詳細情報」
2-1 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
(1) ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
(2) 流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
(3) 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
(4) 架橋剤による物性・成形性への影響
2-2 スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
(1) ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
(2) 流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
(3) 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
(4) 架橋剤による物性・成形性への影響
3.業界実情
3-1 オレフィン系熱可塑性エラストマーの販売会社
3-2 スチレン系熱可塑性エラストマーの販売会社
4.成形トラブルとその対策
「特許情報から考える配合処方を根拠としてトラブル原因を解明しよう!」
4-1 ひけ
4-2 ショートショット
4-3 バリ
4-4 そり・変形
4-5 シルバー
4-6 金型転写性不良
4-7 ウエルド不良
4-8 焼け
4-9 寸法のばらつき
4-10 ピンキング
4-11 ブツ
4-12 ブリードアウト
4-13 ブルーム
4-14 成形品の表面剥離
4-15 複合成形帯の層間融着不良
4-16 押出成形におけるドローダウン
5.分析技術
「そのサンプルは,どんな熱可塑性エラストマーなのか?」
5-1 種類を判別する分析方法
(1) ゴム成分の分離とその分析方法
(2) 軟化剤の分離とその分析方法
(3) 流動相(樹脂)成分の分離とその分析方法
(4) 架橋度の測定方法
5-2 トラブル解決のための分析方法 「このトラブルは,何が原因なのか?」
(1) ブツ分析
(2) ブリード物の分析
(3) ブルーム物の分析
(4) モルフォロジー観察