* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチセミナー
開催日時:2016年12月16日(金)13:30~16:30
会 場:ちよだプラットフォームスクウェア 503会議室 → 会場へのアクセス
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
参 加 費:42,000円(税込) ※ 資料代含
* メルマガ登録者は 39,000円(税込)
* アカデミック価格は 25,000円(税込)
パンフレット
*アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★ 2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合2人目は無料です。
講 師
渡辺春夫 氏 / 渡辺春夫技術士事務所 所長
【講師経歴】
1974年 ソニー㈱入社。
本社、中央研究所、仙台工場、郡山工場にて、磁気記録媒体、環境技術、リチウムイオン二次電池の研究開発に従事。
2010年 ソニー㈱定年退職。同年 渡辺春夫技術士事務所設立。
【活 動】
2004年より2010年定年までの間、リチウム電池の研究開発に従事。主に、正極活物質の表面改質による電池性能向上の開発に従事。
2010年定年後、リチウム電池関連のセミナー講師、執筆、コンサルタントに従事。
セミナーの趣旨
リチウムイオン二次電池は、エネルギー貯蔵デバイスとして大きく発展している。このデバイスの劣化は、実用上大きな課題であり、主要素材である正・負極の電極活物質の性質と課題を理解し、この劣化の課題の改善方法としての表面改質について解説する。この表面改質によれば、電極活物質材料粒子の表面のみの僅かな改質で粒子全体の特性を改善でき、弊害が少なく、大きな効果を得ることができ、きわめて有用な技術である。そして、リチウムイオン二次電池の劣化改善を進めるにおいて、その有用不可欠な重要技術である。本講では、正・負極の各活物質について、それぞれの劣化の課題とそれに対応した表面改質技術について解説する。
セミナー対象者
リチウム電池技術者、リチウム電池活物質技術者
セミナーで得られる知識
リチウム電池活物質の課題と解決方法
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1) 実用的表面とは
2) リチウム電池概論
2. 活物質の表面改質の目的と効果
1) 機能付加効果
a) 導電性付与
b) 犠牲腐食性付与
c) 高容量化
2) 粒子バルクへの効果
a) 結晶変形抑制
b) 結晶変態抑制
c) イオン拡散性向上
3) 被着封止効果
a) 粒子割れ抑制
b) 酸素放出抑制
c) 表面反応抑制
4) 電解液界面への効果
a) SEIの生成と制御
b) 金属イオン溶出抑制
3.LiCoO2
1) 高充電圧化による容量向上
2) 活物質による被覆処理
a) Li(NiCoMn)O2
b) LiMn2O4
c) LiFePO4
3) 金属酸化物による被覆処理
a) ZrO2
b) Al2O3
c) MgO
d) TiO2
e) SiO2
4.LiNiO2系(高Ni-NC、高Ni-NCM、NCA)
1) コアシェル型・組成傾斜型活物質
2) 金属酸化物による被覆処理
a) ZrO2
b) TiO2
c) La2O3
3) 金属非酸化物による被覆処理
a) AlPO4
b) AlF3
c) Co3(PO4)2
5.NiMnCo三元系
1) 活物質による被覆処理
a) Li(NiMn)O2
b) LiFePO4
2) 金属酸化物による被覆処理
a) Al2O3
b) ZrO2
c) LiAlO2
3) 金属非酸化物による被覆処理
a) FePO4
b) CaF2
c) SrF2
6.LiMn2O4系
1) 活物質による被覆処理
a) LiCoO2
b) スピネル系活物質
2) 金属酸化物による被覆処理
a) SiO2
b) ZrO2
c) ZnO
d) CeO2
3) 導電性材料による被覆処理
7.LiFePO4
1) 導電性向上技術の位置付け
2) 炭素質導電層の形成処理
3) 非炭素質導電層の形成処理
a) 金属材料導電層の形成処理
b) 非金属導電層の形成処理
8.Li4Ti5O12
1) 炭素質導電層の形成処理
2) 非炭素質導電層の形成処理
a) 金属導電材料による被覆処理
b) 非金属導電層の形成処理
9.炭素質電極活物質
1) 表面の化学的改質
a) 表面酸化処理
b) 表面フッ素化処理
2) 炭素質の被着処理
a) ソフトカーボン被覆
b) ハードカーボン被覆
3) 非炭素質の被着処理
a) 金属・金属酸化物の被着処理
b) 有機高分子材料の被着処理
10.まとめ