化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナーのご案内

       開催日時:2024年6月13:00~16:30
       受 講 料:52,800円(税込) ※ 資料付(印刷資料)
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
 
配付資料について
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。
開催日前日までにダウンロードURLお送りいたします。
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その場合はe-mail添付にてお送りいたします。
※両方法共に受け取れない方は、開催後にプリントしてお送りいたします。
 
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申込方法

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講 師

今井 昭夫 氏  テクノリエゾン事務所 代表
 
<講師略歴>
(所属)
高分子学会 フェロー,  元 関西ゴム技術研修所 特定科目講師
北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師

(略歴)
1973年~ 住友化学(株)にて合成樹脂・ゴム材料の開発研究に従事
     同社 理事・石油化学品研究所長兼 樹脂開発センター所長を経て、
2011年 日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長に就任
2015年 同社退社。 
同年  高分子材料関連技術の指導、並びに 民間企業の研究開発運営・技術経営の
指導・支援を主体とするコンサルタント業務を行うテクノリエゾン事務所を主宰。
 その後、2016年~2019年 市民講座「知の市場」化学産業論講師、
2017年~ 公益社団法人 高分子学会「次世代イノベーター育成講座」講師およびファシリテーター、
 公益社団法人 新化学技術推進協会 新素材分科会世話人 としての活動も継続中。

(著作)
監修・著作 「第三、第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」 (S&T出版)(2016)
監修・著作 「高機能性高分子複合材料-要素技術と応用開発の動向」 (AndTech)(2019)

セミナーの趣旨

 樹脂・ゴムなど工業化された高分子材料は、素材生産、成形加工、製品保管、製品の使用など条件の異なる各種の環境下に置かれることによって、劣化・変質の危険性を孕んでいる。このような変質を防止すると同時に、性能・機能の効果的な発現のために各種の添加剤が配合されて用いられている。これらの添加剤や、高分子材料中の成分の一部は、成形条件によって、或いは高分子材料本体との親和性の程度によって、高分子成形品表面にまで拡散・漏出して、意図せぬ模様を発生させることがあり、外観特性の低下として嫌われる。本講座では、この現象と、他の外観特性の異常との違いや見分け方について述べ、ブリードアウト・ブルームの発生機構と防止法について解説する。

プログラム

0. Introduction 「ブリードアウトとブルーミング」
  
1. ブリードアウト・ブルーム現象

 1-1 成形不良とブリードアウト・ブルーム現象の見分け方
 1-2 ブリードアウト・ブルームと高分子材料の分子構造
  1)分子量分布
  2)組成や規則性の分子間分布
  3)高分子材料の構造の組織階層
 1-3 ブリードアウト・ブルームと添加剤・劣化変性物
 1-4 ブリードアウト・ブルーム発生機構の理論:拡散と溶解度
 1-5 ブリード成分の同定と解析
  1)分離抽出と試料作製
  2)機器分析:
   ・赤外吸収分光法による官能基の同定
   ・液相クロマトグラフ、質量分析による分子量の決定
   ・核磁気共鳴法による立体構造の解析
  3)簡易分析:薄層クロマトグラフ
  
2. 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム現象の制御
 2-1 添加剤の種類と処方
 2-2 ブリード・ブルーム成分の種類
 2-3 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム防止技術
 2-4 ブリードアウト・ブルーム防止技術や処方の実例紹介
  
3. ブリードアウト・ブルーム現象の制御と活用
 3-1 ブリードアウト・ブルーム制御による機能発現
 3-2 ブリード制御による商品設計
  
4. 新規な樹脂材料におけるブリードアウト・ブルーム制御
 4-1 ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
    新規ポリマー合成設計によるブリード防止材の開発事例
 4-2 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計
  
5. まとめとQ&A