化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

☆ 結晶構造や焼結の現象と駆動力を解説します!
 
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2024年3月27日(水)12:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

・資料付(PDFデータでの配布)
 ※紙媒体での配布はございません。
 ※資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

講 師

 岡山大学 学術研究院環境生命自然科学学域 教授  岸本 昭 氏

【学位】
工学博士

【専門】
無機材料科学

【略歴】
昭和59年東京大学工学部工業化学科卒業.
平成元年同大学大学院工学系研究科工業化学専攻博士課程修了(工学博士).同年東京大学助手(生産技術研究所)、
平成6年同大学講師(工学部工業化学科)、
平成9年同大学助教授(工学系研究科応用化学専攻)、学内異動を経て、
平成15年岡山大学教授(工学部物質応用化学科)、改組により同学学術研究院環境生命自然科学学域応用化学講座所属.現在に至る。
この間平成19年熊本大学客員教授.
(受賞歴)日本セラミックス協会:進歩賞、学術賞、フェロー表彰、粉体粉末冶金協会:研究功績賞

受講対象・レベル

 従事5年未満の若手技術者、新人

必要な予備知識

 特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

習得できる知識

・セラミックスの基礎から応用まで体系的に理解できる。
・焼結について現象と駆動力について理解できる。
・結晶構造を丸暗記ではなく、系統だって把握することができる。
・多様なセラミックスの電磁気特性を機能が発現する構造レベルで理解し、特性構造の指針を得ることができる。 

趣 旨

 金属・プラスチックと並ぶ三大材料の一つセラミックスは、土器や石器にルーツを持つ伝統的な材料です。しかし近年、出発原料を粘土から、微細かつ高純度の化学精製品に置き換えることにより、特性や信頼性が飛躍的に向上したものが得られています。その歴史や製造の基盤となる焼結について概要を理解し、最小の周期構造である結晶構造について系統的に説明します。これにより各結晶相互の関係についての理解が深まり、暗記に要する時間を大幅に短縮することができます。またセラミックスは絶縁体から超伝導体まで幅広いレパートリーを有しており、しかも微量の添加物により導電率を制御することができます。さらに単独の材料でも温度、光、電圧、圧力、雰囲気ガスなど外部環境に応じて、数桁にもおよぶ導電率変化を示すものもあり、検知材料として産業応用に欠かせないものになっています。このような特性が発現する微細構造についての理解を深めます。

プログラム

1.三大材料としてのセラミックス
  
2.資源的に有利なセラミックス
  
3.焼結の駆動力とエネルギー論
  
4.セラミックスの歴史
  
5.セラミックスの構造

 5-1 金属の構造-単一球の充填
 5-2 二つの最密充填
 5-3 最密充填内の4配位空間・6配位空間
 5-4 イオン結晶の構造-大小二球の充填
 5-5 組成と配位数
 5-6 複酸化物の構造
  
6.セラミックスの電磁気特性
 6-1 強誘電体と強磁性体(メモリー)
 6-2 電磁波吸収と電磁波フィルタリング
 6-3 圧電体と対称性、マクロな構造制御
 6-4 半導体を利用した二つの測温材料
 6-5 半導体の接合、障壁と環境応答
 6-6 イオン伝導体と結晶構造
 6-7 超伝導体とその応用