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本セミナーはZoomを使用いたします。

トリケップスセミナー

 開催日時:2024年3月18日(月)13:00~16:30
 参 加 費:お1人様受講の場合 51,700円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 66,000円(税込/1口)

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講 師

棟方 裕一 氏  
東京都立大学 大学院都市環境科学研究科 環境応用化学域 助教

講義項目

 充電と放電を繰り返すとリチウムイオン電池の容量は徐々に減少する。この原因は電池反応を担う電極活物質の劣化や電解液の分解を含めた副反応の進行、あるいは集電体からの電極部材の剥離といった物理的な要因も含めて多岐にわたる。容量の低下は電池の安全性を損なう要因ともなるため、電気自動車を初めとする大型の用途では特に対策が必要になる。

 本講演では、電池を構成する各部材がどのように劣化し、安全性を含めた電池の特性にどのように影響するかを解説する。また、劣化の原因を正しく捉える分析手法や電極活物質の表面修飾や新規電解質の応用といった改善策を、具体例を交えながら説明する。各用途における電池寿命の重要性についても言及する。

  1. リチウムイオン電池の基礎
   1.1  リチウムイオン電池とは
   1.2  構成部材と機能
   1.3  充放電反応
   1.4  電池の劣化とは 
  
  2. 電極の劣化
   2.1  構造の変化
   2.2  材料の変性
   2.3  被膜の形成
  
  3. 電解液の劣化
   3.1  電解液の分解
   3.2  溶媒、塩の影響
   3.3  添加剤の役割
  
  4. その他部材の劣化
   4.1  セパレータの劣化
   4.2  集電体の劣化
  
  5. 劣化機構の解明と対策
   5.1  電極活物質の設計
   5.2  バインダーの検討
   5.3  新しい電解液系の応用
   5.4  塗工電極の設計
   5.5  正負極のバランス制御
   5.6  内部短絡の防止
   5.7  固体電解質の応用
   5.8  各種用途における電池寿命の重要性
  
  6. まとめ