化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~EU電池規制、電池パスポートとリサイクルの連係~

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2024年4月10日(水)10:30~16:30
       受 講 料:52,800円(税込) ※ 資料付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
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<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
 
配付資料について
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。
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※両方法共に受け取れない方は、開催後にプリントしてお送りいたします。

講 師

菅原 秀一 氏  泉化研 代表
 
<講師略歴>
<経歴>
1972年 東北大学 大学院 工学研究科 高分子化学専攻
1972年~2000年 呉羽化学工業(株) 機能材料部技術担当部長
2000年~2005年 三井物産(株) 無機化学本部PM
2005年~2009年 エナックス(株) 米澤研究所 先端技術室PM
2005年~2009年 NEDO 系統連系蓄電池システム 研究PM

<著書>
・リチウムイオン電池技術-材料・製造技術と安全性評価-, 分担執筆, S&T出版
・全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場, S&T出版
・EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン, S&T出版
・EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析, S&T出版
・リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト&サプライ, S&T出版
・x/zEVへの転換2023(各国の現状、目標と課題) , S&T出版
他多数

セミナーの趣旨

 廃リチウムイオン電池(セル)の技術開発も進展し、主要企業のリサイクル技術は高いレベルにある。その背景となるEVのグローバルな拡大も、2030年あるいは2035年を目標に向かって、歩を進めている。一方でリサイクル自体は、対象となる廃電池の絶対量が少ないので、実稼働にはほど遠く、足踏み状態にある。
 この2年程の間に、この分野に関して新たな動きが見られる。キーワードとしては、電池パスポート/EU電池規制/バッテリーパスポート/などである。左記に付随して、ブロック・チェーン/トレーサビリィテーなどが論じられている。これらは何れも、リサイクルする回収元素であるNi、CoとLiなどの、数値を含むリサイクル率が数値目標となっている。数値的な元素資源の把握が不可避である。
 Ni、Co、Liほかの、A.鉱産>B.精錬>C.前駆体(硫酸Niなど)>D.正極材合成>E.電池製造>F.EV走行>G.リユース>H.リサイクル>J.元素資源回収> K.B.又はC.への接続...と言う長いパスである。この間には、異業種の連系があり、業界それぞれの得意と不得意が存在する。  技術面から見ても、鉱産・精錬関係企業の技術者と、合成化学担当と電池設計担当では、(金属)元素と見るか、前駆体化合物と見るか、電気化学活物質見るか...かなり見方が異なる。目的は電池の化学資源の、リサイクルではあるが、アプローチは業界や技術者によってかなり異なる。
 上記の様な背景もあって、本セミナーでは「リサイクルの物理化学」の項目なども入れて、リサイクルを多面的に理解する為の一助としたい。 

プログラム

1. EVの拡大と電池のGWh総量、2020~2030
 ・内燃機車廃止のスケジュール(各国、各自動車メーカー)
 ・日米欧と中国の電池生産
 ・BEV、PHEV、HEVとガソリン自動車
  
2. EV用電池の特性(kWh、kW)
 ・比容量と比出力
 ・正極材の選択と二極分化
 ・サイクルXと寿命推定√X
 ・リユースとリサイクルのポイント
  
3. 電池(新品/中古/廃棄)の 規格、認証と安全性試験
 ・UL、JISと各国規格
 ・EVの安全性試験規格、UNECE_R100など
 ・リユースにおける安全性維持
 ・電池工業会BAJのガイドライン
  
4. EU電池規制、電池パスポートと関連情報
 ・EUのアクションと狙い
 ・「パスポート」入り口と出口
 ・電池生産との整合性
  
5. EV用電池のリユース、該当分野とビジネス展開
 ・リユースの転機点
 ・リユースの分野とリサイクルまで
 ・4Rなどビジネス事例
  
6. EV用電池のリサイクル、最近の技術成果と新たな展開
 ・回収、解体と無害化処理
 ・焙焼工程によるブラックマスの形成
 ・湿式(化学)プロセスによる元素回収
  
7. 元素資源リサイクルの物理化学
 ・正極材の化学組成とリサイクル元素
 ・正極材製造のプロセスと前駆体(硫酸塩)
 ・リチウムの資源と回収
  
8. リサイクル元素資源と正極材合成のリンク、水平展開と効果
 ・正極材の原料と合成プロセス
 ・遷移元素の範囲と有価物質
 ・廃電池>正極材 水平シフト
  
9. リサイクル関連の特許出願と技術解析
 ・国内主要5社の特許技術
 ・海外企業の特許技術
 ・出願件数の時系列変化と得意分野