化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

スケールアップの際にトラブル起こりうるトラブルとその対応とは? 医薬品の連続製造の動向連続晶析の特徴と設計とは??
 
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2024年2月26日(月)12:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

資料付

・本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  ZOOM WEBセミナーのはじめかたをご覧ください。

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講 師

 スペラファーマ㈱ 主席研究員  山野 光久 氏

《専門》
プロセス化学、晶析工学、solid form technology、solid form screening

《略歴》
1985年3月、京都大学大学院工学研究科修士課程修了。
武田薬品工業㈱に入社。製薬研究所に所属し原薬のプロセス研究に従事。
この間、ファーストシン、リュープリン、アクトス等の原薬製造プロセス開発に携わる。
1999年~2000年、スタンフォード大学客員研究員(B. M. Trost教授)
帰国後も医薬品候補化合物の製造プロセスの開発に従事。
2017年7月、スペラファーマ㈱に転籍。
2014年および2017年に日本プロセス化学会よりJSPC優秀賞を受賞。
2014年より分子不斉研究機構・理事。
2009年~2019年粉体工学会誌およびAdvanced powder technology誌・編集委員
2020年より日本粉体工業技術協会晶析分科会・幹事

《関連する主な著書》
“Development of New Drug and Crystal Polymorphs”, Pharmaceutical Process Chemistry. WILEY-VCH, 2011, pp.401-419
結晶多形現象・評価と晶析の科学, SSCI研究所, 2011
「バッチプロセスのスケールアップの特徴」,『バッチプロセスのスケールアップとラボ検討の進め方』,サイエンス&テクノロジー㈱,2011, pp.15-33.
「製造条件最適化の進め方」,『化学プロセスのスケールアップ,連続化』,㈱技術情報協会,2019, pp.19-27.

受講対象・レベル

・塩、共結晶、結晶多形のスクリーニングに携わる方
・原薬の最終工程でスケールアップを担当されているプロセス化学者
・製造受託や研究受託で結晶多形を扱っている方 

習得できる知識

◎最終製品の品質を保証するための鍵となる晶析操作の基礎と品質のつくり込み方法
◎晶析操作の基礎となる原理の理解からスケールアップへのつなげ方
◎粒度分布制御を行うための考え方
◎優先晶析、結晶多形制御のような選択晶析
◎バッチ晶析と連続晶析の特徴と設計 

趣 旨

 晶析操作は、古くから様々な分野において用いられている分離精製操作ですが、特に医薬品やファインケミカルの製造においては、最終製品の品質を保証するための鍵となる単位操作です。しかし、実際には晶析操作の設計・制御は非常に難しく、スケールアップの際にトラブルを伴うことも多いです。その理由としては、晶析操作が基本的には非平衡相分離操作であることに起因し、その制御が難しいことがあげられます。
 そこで、本セミナーでは晶析操作の基礎となる原理からスケールアップまで、最近の研究成果も含めて解説し、どのように制御することができるかを紹介します。また、粒度分布制御を行うための考え方や、優先晶析、結晶多形制御のような選択晶析についても解説します。医薬品製造においてはバッチ晶析が主流でしたが、近年、注目を浴びている連続晶析の特徴と設計についても紹介します。
 医薬品や農薬の製造プロセスの開発を担当されているプロセス化学者の方、工場や製造受託メーカーでスケールアップを担当されている技術者の方をはじめとして晶析操作に疑問・課題を抱えている皆様に役立つ情報をご提供いたします。

プログラム

1. 晶析の基礎
 1-1 晶析とは
 1-2 核化と結晶成長
 1-3 一次核化,二次核化
 1-4 結晶成長モデル
 1-5 準安定領域と晶析操作工業晶析操作
  
2. 晶析操作の種類と特徴
 2-1 晶析の種類
 2-2 冷却晶析
 2-3 貧溶媒添加晶析
 2-4 濃縮晶析
 2-5 反応晶析
  
3. 晶析操作で求められる結晶の品質
 3-1 医薬品原薬に求められる品質
 3-2 晶析操作での不純物の混入要因
 3-3 類縁物質/残留溶媒
 3-4 水和結晶
 3-5 元素不純物
 3-6 結晶多形
 3-7 エナンチオマー含量
 3-8 粒度分布
 3-9 晶癖
  
4. 結晶多形
 4-1 結晶多形発現のメカニズム
 4-2 結晶多形の熱力学的背景
 4-3 Late-appearing polymorph
 4-4 結晶核生成と結晶多形制御
 4-5 結晶化における臨界核の考え方
 4-6 溶液媒介転移
  
5. バッチ晶析とスケールアップ
 5-1 バッチ晶析の特徴と設計
 5-2 種晶の取り扱い
 5-3 バッチ晶析でのトラブル
 5-4 バッチ晶析のスケールアップ
  
6. 結晶粒度分布制御
  
7. 選択晶析

 7-1 結晶多形制御
 7-2 優先晶析
  
8. 連続晶析
 8-1 医薬品の連続製造の動
 8-2 医薬品原薬製造における連続晶析
 8-3 連続晶析とバッチ晶析の比較
 8-4 連続晶析装置
 8-5 MSMPR晶析装置による連続晶析
 8-6 MSMPR晶析装置のカスケード運転