化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2024年2月7日(水)10:30~16:30
       受 講 料:52,800円(税込) ※ 資料付(印刷資料)
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
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講 師

岩室 憲幸 氏
筑波大学 数理物質系 物理工学域 教授 博士(工学)

<講師略歴>

1984年早稲田大学理工学部卒、1998年 博士(工学)(早稲田大学)。
富士電機株式会社に入社。
1988年から現在までパワーデバイスシミュレーション技術、IGBT、ならびにWBGデバイス研究、開発、製品化に従事。
1992年North Carolina State Univ. Visiting Scholar. MOS-gate thyristorの研究に従事。
2009 年5月~2013年3月 産業技術総合研究所。SiC-MOSFET、SBDの研究ならびに量産技術開発に従事。
2013年4月~ 国立大学法人 筑波大学 教授。現在に至る。

専門:
Si-IGBT/Diode ならびにSiC-MOSFET/SBDデバイス研究開発

学会活動:
IEEE Senior Member、電気学会上級会員、応用物理学会会員
パワー半導体国際シンポジウム ISPSD 2021 組織委員会、論文委員会委員
2020, 2021 IEEE IEDM PDS Sub Committee Member
日経エレクトロニクス パワーエレクトロニクスアワード2020 最優秀賞受賞(2020年12月)
電気学会 第23回優秀活動賞 技術報告賞(2020年4月)
電気学会 優秀技術活動賞 グループ著作賞(2011年)

著書:
1.「車載機器におけるパワー半導体の設計と実装」, 科学情報出版 (2019年) 
2.”Springer Handbook of Semiconductor Devices“ Editor M. Rudan, R. Brussella, S. Reggiani, Chapter: Silicon Power Device担当・執筆 (Springer, Nov. 2022)
3.“Wide Bandgap Semiconductor Power Devices” Editor B.J.Baliga, Chapert 4 担当・執筆 (Elsevier, Oct. 2018)
4.「世界を動かすパワー半導体 ‐IGBTがなければ電車も自動車も動かない‐」,編集委員,電気学会出版(2008年)

セミナーの趣旨

 2023年現在、世界各国は自動車の電動化(xEV)開発に向け大きく進展している。そして2030年代には日、米、欧、中がガソリン車の新車販売を禁止するなど、xEVは、もはや大きな潮流となった。xEVの性能を決める基幹部品であるパワーデバイスでは、新材料SiC/GaNデバイスの普及が大いに期待されている。しかしながら現状では、シリコンパワーデバイスがxEV用途の主役に君臨しており、今後しばらくはシリコンデバイスの時代が続くともいわれている。これはとりもなおさず、SiC/GaNデバイスに代表される次世代パワーデバイスの性能、信頼性、さらには価格が市場の要求に十分応えられていないことによる。最強の競合相手であるシリコンパワーデバイスからSiC/GaNをはじめとした新材料パワーデバイス開発技術の現状と今後の動向について、半導体素子や実装技術、さらには市場予測を含め、わかりやすく、かつ丁寧に解説する。

プログラム

1. パワーエレクトロニクス(パワエレ)、パワーデバイスとは何?
 1-1 パワエレ&パワーデバイスの仕事
 1-2 パワーデバイスの種類と基本構造
 1-3 パワーデバイスの適用分野
 1-4 次世代パワーデバイス開発の位置づけ
  
2. 最新シリコンIGBTの進展
 2-1 中国製格安EVにはシリコンMOSFETが搭載されていた
 2-2 最新シリコンMOSFET・IGBTを支える技術
 2-3 シリコンデバイス特性改善の次の一手
 2-4 逆導通IGBT(RC-IGBT)の誕生
 2-5 シリコンIGBTの実装技術
  
3. SiCパワーデバイスの現状と課題
 3-1 なぜSiCが新材料パワーデバイスのなかでトップを走っているのか
 3-2 各社はSiC-MOSFETを開発中。最大の課題はコスト高にある
 3-3 SiCウェハができるまで
 3-4 SiC-MOSFETの低オン抵抗化がコストダウンにつながる理由
 3-5 SiC-MOSFET内蔵ダイオードの順方向電圧劣化とその解決策
 3-6 最新SiC MOSFETデバイス
  
4. GaNパワーデバイスの現状と課題
 4-1 なぜGaNパワーデバイスなのか?
 4-2 GaNパワーデバイスはHEMT構造。その特徴は?
 4-3 ノーマリ-オフ・ノーマリーオン特性とはなに?
 4-4 GaN-HEMTの課題
 4-5 縦型GaNデバイスの最新動向
  
5. 酸化ガリウム・ダイヤモンドパワーデバイスの現状
 5-1 酸化ガリウムとその特徴
 5-2 酸化ガリウムパワーデバイス最新開発状況
 5-3 ダイヤモンドパワーデバイス開発状況
  
6. SiCパワーデバイス高温対応実装技術
 6-1 高温動作ができると何がいいのか
 6-2 SiC-MOSFETモジュール用パッケージ
 6-3 SiC-MOSFETモジュールに必要な実装技術
  
7. まとめ