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★近年の脱炭素における関心の高まりの背景や国際的動向、意義、基礎知識から、実効性のある脱炭素戦略の具体的な算定方法まで幅広く解説!
 

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年12月22日(金)13:00~16:50
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

講 師

■ 第1部講師 ■
九州大学 グローバルイノベーションセンター 
准教授 博士(エネルギー科学) 早渕 百合子氏

【ご経歴】
京都大学大学院エネルギー科学研究科修了。京都大学エネルギー理工学研究所、国立環境研究所勤務を経て、現職。国連気候変動枠組条約及び京都議定書、パリ協定の下でのUNFCCC Expert Reviewer(排出量審査官)。
京都議定書の下での日本国の温室効果ガス排出・吸収量の算定、国連締約国会合(COP)での国際交渉、各国の排出量審査に従事し、算定方法論、環境政策評価、環境教育を専門とする。

【ご専門】
温室効果ガス算定方法論、環境政策評価、環境教育

■ 第2部講師 ■
Believe Technology㈱
代表取締役社長 渡邊 信太郎氏

【ご経歴】
2010年西南学院大学商学部商学科卒業。2020年カーボンニュートラル宣言後、脱炭素について強い関心を持ちBelieve Technology株式会社を設立。『脱炭素のハードルを下げて民主化する』をビジョンに掲げ、東証プライム上場企業から中小企業まで業種問わずスコープ1.2.3排出量計算支援をおこなっている。

受講対象・レベル

脱炭素戦略及びカーボンニュートラルの取り組みを考える企業の方
企業のサステナビリティ担当者、CSR担当者 

必要な予備知識

予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。 

習得できる知識

1.パリ協定を取り巻くカーボンニュートラルについて理解できる
国連気候変動枠組条約から、京都議定書、パリ協定との関係を概説し、国際枠組みにおけるカーボンニュートラルの現状について知識が深まることによって、企業がなぜSCOPE3を計算し始めたのか、グローバルチェーンでの企業戦略の進め方について理解が進む。

2.温室効果ガス排出量の算定方法について理解できる
国際枠組みにおける排出量の算定方法、削減の評価、クレジット認証の知識が深まることにより、実効性の高い脱炭素戦略の算定方法について理解が進む。

3.CO2排出量(スコープ1,2,3)算定方法を基礎から応用まで学ぶことが可能です。 

趣 旨

■第1部■
 2015年パリで開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)でパリ協定は採択されました。パリ協定の実施には気候変動対策の大幅な強化や低炭素ソリューション、そして新たな市場が必要です。
 本セミナーでは、京都議定書から後継のパリ協定へと移行し、世界の脱炭素、カーボンニュートラル目標への取り組みにどのような影響を与えたのか、なぜSCOPE3の算定をするようになったのか、世界の温室効果ガス排出量における枠組みについてお伝えします。
 そして、気候変動対策の基礎データとなる温室効果ガス排出量は、国際枠組みにおいて、どのように算定をし、削減の評価がなされているのか、また算定ガイドラインの決定プロセスはどのようになっているのかを概説し、排出量の算定方法について知識を深めることを目的としております。「排出量の削減」が見える算定はどのようにすればいいのか、実効性のある脱炭素戦略の算定方法について議論をします。

■第2部■
 近年の脱炭素に関する関心の高まりにより、自社のカーボンニュートラルに取り組む企業が増えております。中でも、CO2排出量(スコープ1,2,3)の可視化は、削減目標や削減策を検討する上で不可欠な作業であり、カーボンニュートラル達成に向けての第一歩となります。今回大企業から中小企業まで業種、業態問わず幅広くCO2排出量(スコープ1,2,3)算定支援を行なうBelieve Technologyが排出量算定の基礎的な部分から応用までご説明いたします。 

プログラム

■第1部■ (120分)
温室効果ガス排出量算定方法の基礎知識-排出量の削減とは?-

九州大学 グローバルイノベーションセンター
准教授 早渕 百合子氏
  
1.はじめに
 1-1. 自己紹介
  
2.気候変動における国際枠組み-今さら聞けないパリ協定とは?- 
 2-1. 国連気候変動枠組条約
 2-2. 京都議定書
 2-3. パリ協定、それから…
 2-4. SBTとは
  
3.温室効果ガス排出・吸収量の算定方法論-CO2はどこから出ている?-
 3-1. 算定対象分野
 3-2. 活動量とは
 3-3. 排出係数とは
 3-4. GWPとは
 3-5. IPCCガイドライン
  
4.排出量審査-何をもって削減なのか?-  
 4-1. 議定書基準年と約束期間
 4-2. 排出量審査で規定される項目
 4-3. 削減達成可否とクレジット
  
5.排出量の算定範囲-国家単位か?企業単位か?-  
 5-1. 生産ベースと消費ベース
 5-2. SCOPE2を理解するための直接排出量と間接排出量
 5-3. 製品LCAとサプライチェーンとの違い
  
6.まとめ
 6-1. 排出量を削減するために
 6-2. カーボンニュートラルとは
  
■休憩■(20分間)
  
■第2部■(90分)
CO2排出量 (スコープ1,2,3)算定方法セミナー

Believe Technology㈱ 
代表取締役社長 渡邊 信太郎氏
  
Ⅰ.スコープ1.2.3の算定方法について(70分)
1.事前知識について
 
・GHGプロトコルについて
・具体的な算定の手順について
・排出原単位DBの種類とその特徴について
  
2.スコープ1.2算定対象範囲と計算方法
・スコープ1(自社の直接排出)とは
・スコープ1の算定対象範囲と算定方法
・スコープ2(電気、熱の使用に伴う間接排出)とは
・スコープ2の算定対象範囲と算定方法
  
3.スコープ3算定対象範囲と計算方法
・スコープ3(スコープ1、2以外の間接排出)とは
・カテゴリ1(購入した製品・サービス)について
・カテゴリ4&9(輸送配送【上流・下流】)について
・カテゴリ5&12(自社由来・販売した製品の廃棄物)について
・カテゴリ11(販売した製品の使用)について
・カテゴリ2(資本財)について
・カテゴリ3(燃料及びエネルギー活動【上流】)について
・カテゴリ6&7(出張・雇用者の通勤)について
・カテゴリ10(販売した製品の加工)
・カテゴリ8&13(リース資産【上流・下流】)について
・カテゴリ14&15(フランチャイズ・投資)について
  
II.質疑応答 (20分)