化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

※ オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年12月19日(火)13:00~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

持参物

受講にはWindowsPCを推奨しております。
タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 環境・バイオ・プラスチックリサーチ 代表 博士(工学)  位地 正年 氏

【専門】
 高分子材料

【略歴】
 ・1981年 東京工業大学大学院修士課程 化学環境学専攻修了
          (2002年、同大学から博士(工学)を取得)
・1981年~1990年
   デンカ(株)に勤務し、エポキシ樹脂複合材などの開発・実用化に従事。
 ・1990年~2017年
   日本電気(株)(NEC)、中央研究所に勤務し、研究部長、主席研究員を歴任。
   電子機器用プラスチックの環境技術の研究チームを立ち上げ、リサイクル技術、
   脱ハロゲン難燃性プラスチック、高機能バイオプラスチック(ポリ乳酸複合材、
   セルロース樹脂系)の開発・実用化を推進。
   (兼務:2014年~2017年 筑波大学大学院数理物質系 連携大学院教授)
 ・2018年~2020年
   筑波大学 藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センターに勤務し
   (主幹研究員)、藻類を利用したバイオプラスチックの研究に従事。
 ・2020年
   環境・バイオ・プラスチックリサーチを設立し現在に至る。
   技術コンサルティングとセミナーや大学等での講演活動を実施中。
   (兼務:神奈川大学 非常勤講師、難燃材料研究会 副会長など)

受講対象・レベル

プラスチック関係のメーカー、ユーザー企業や商社に勤務する技術系の初級~中級者。 

習得できる知識

・プラスチックの基礎
・プラスチックの環境問題と対策の概要
・バイオプラスチックの基礎から応用、最近の動向 

趣 旨

 海洋汚染などのプラスチックの環境問題の顕在化から、バイオプラスチックへの関心が高まっている。本講師は、高機能なバイオプラスチックの研究開発と電子機器などの耐久製品への利用を世界に先駆けて進めてきた本材料の第一人者である。
 本講座では、プラスチックの研究開発や様々な製品分野での利活用に携わっている若手からベテランの技術関係者を対象に、バイオプラスチックの本質的な理解とともに、各製品分野での利用推進に役立つ広範な知識の習得を目指している。このため、講演者は、これまでの研究発表や講演活動に基づいて、プラスチックの概論として、分子構造と物性等の基礎、環境問題と対策の概況(リサイクルなど)、さらに、バイオプラスチックの最新知識として、代表的な構造・物性・製造方法、市場動向と課題、研究開発の事例、そして、今後の展望について解説する。

プログラム

1.プラスチックの概論(基礎、環境対策などの概況)
 1-1 定義、生産規模、課題
 1-2 プラスチックの基礎、重要ポイント
  ・高分子の構造・形態による分類
  ・分子構造と重要物性(力学特性、耐熱性、溶融粘度)の関係
  ・製造方法
  ・代表的な添加剤の説明  
 1-3 環境問題と対策
  ・プラスチックの環境問題(海洋汚染など)と対策・規制状況
  ・廃プラスチックのリサイクルの現状・動向
  ・植物資源(バイオマス)として利用可能な種類と生産量
  
2.バイオプラスチックの最新知識
 2-1 バイオプラスチックの概説
   分類、利用価値、生分解性(海洋分解性)とそのメカニズムや評価方法
 2-2 市場動向と課題
   世界と日本での生産の現状、利用の違いと成長見通し、規制動向
 2-3 主要なバイオプラスチックの解説(構造・製法、現状の生産規模、課題)
  ・ポリ乳酸
  ・バイオポリエステル(PET、PBS)
  ・バイオポリオレフィン(PET、PP)
  ・バイオポリアミド
  ・ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)
  ・セルロース系樹脂
  ・デンプン変性樹脂
  ・ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)
 2-4 研究開発事例
  ・高機能なポリ乳酸複合材の開発
    (高耐熱、難燃、高伝熱などの機能性の実現、電子機器への利用)
  ・新セルロース系バイオマスプラスチックの開発
    (新構造での物性向上、低CO2排出量の製造技術、
               漆ブラック調の高装飾性や耐傷性の実現)
  ・藻類系バイオマスプラスチックの開発
    (CO2排出量ゼロを目指した
         藻類培養-有価物回収-合成までの一環生産プロセス)
  
3.まとめと今後の展望
  ・今後の利用展開への課題と展望
  (プラスチックの循環型環境対策の中でのバイオプラスチックスの役割・方向性)
  
【質疑応答】