化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2024年3月11日(月)13:30~16:30 
       受 講 料:44,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 39,600円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

藤田 卓 氏
㈱機能性ガラス研究所 代表取締役 / 経営学修士(MBA)
(元 松浪硝子工業㈱ 取締役社長室長)

【講師経歴】
 甲南大学 理学部 応用化学科 卒業後 ㈱淀川製鋼所に入社し、極薄鋼板の表面処理に関わる技術開発に関わる。その後、電子部材の需要増への対応要望を受け、1986年に松浪硝子工業㈱に入社し、極薄ガラスの新規商品開拓に関わる。2000年に取締役特品営業部(後の光・電子材営業部)部長に就任する。2009年に取締役社長室長に就任する。2012年に㈱機能性ガラス研究所を設立し、業界全体の発展のための活動に取り組む。その傍ら、大阪府立大学大学院 経済学研究科(経営学専攻)にて 2017年に博士前期課程を修了する。

【活 動】
 松浪硝子工業 入社後、世界初の純正カーナビ用抵抗膜式タッチパネルの上部基板ガラス量産供給を開始する。その後、この方式継続中は圧倒的世界シェア確保した。2007年にスマートフォン用タッチパネルに静電容量方式タッチパネルが採用され始めると高歩留ガラス加工工程を提案し設備導入された。更にマウス形状の三次元ガラス成形品を主力スマートフォンメーカーに提供した。2012年より、要望に応じたガラス加工製品の開発サポートに幅広く対応する。2020年より GIS Tech 社のレーザーダイレクトイメージング方式の三次元加工ガラスへの印刷について営業支援活動を進める。

【著 書】
 「ガラスの破壊メカニズムと高強度化」㈱R&D支援センター発行

セミナーの趣旨

 自動車メーカーが純正のカーナビゲーションシステムの開発を開始したのは1990年代であったが、2000年代に入り海外車種へも量産展開する。2000年代後半には従来のガラス/ガラスタイプの抵抗膜式タッチパネルから静電容量方式への移行が始まる。2010年代半ばには方向性が明確になる。静電容量方式では三次元形状ディスプレイへの対応のハードルが下がる。しかし三次元形状への額縁印刷をどうするか、三次元ディスプレイと同じ三次元パネルの貼り合わせの問題をどのように解決するかといった問題が生じている。一方で有機ELの普及で多くの極薄ディスプレイが開発される中でUTGとよばれる極薄ガラスの高機能化が求められる。また更なる新規用途開発が進む。これらを踏まえて解説する。

セミナー対象者

 車載用途をはじめとしてタッチパネル及び関連部材、複雑形状の印刷処理等に興味を持たれる方、また関わり始めた方、更には今後の方向性について関心のある技術者、営業開拓を進める方々にわかりやすく解説します。

セミナーで得られる知識

 車載パネルがどのようなトレンドで推移しているか、どのような設計タイプがあり、特にカバーガラスの製造加工工程がどのようなフローになっているか、ガラスの三次元加工対応するためにどのような技術が活用されつつあるのか、更には UTGの開発経緯と現在の実力、樹脂系材料との関りも含めて全体像が把握できます。

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1. ディスプレイ用ガラスの製造技術俯瞰~LCDからマイクロLEDまで~
 1-1 ディスプレイ用ガラス基板の製造工程
 1-2 マイクロLEDディスプレイとは
 1-3 主要なタッチパネルの方式
 1-4 タッチセンサー基板・カバー材料製造の流れ
 1-5 静電容量方式タッチパネルの構造例
 1-6 静電容量方式タッチパネル生産工程事例
 1-7 最近の車載ディスプレイマーケットの調査
  
2. タッチセンサー用基板・カバー材料の変遷
 2-1 タッチセンサー基板材料の比較
 2-2 抵抗膜式と静電容量方式パネルのコア技術
 2-3 静電容量方式でのITOと代替導電膜の比較
 2-4 ガラスとガラス代替材の比較
 2-5 台頭する海外メーカー事例
  
3. 薄板ガラスの化学強化からフォルダブルディスプレイ用ガラス対応へ
 3-1 ガラスの本質強度
 3-2 化学強化ガラスの基本
 3-3 アルミノシリケート系ガラスの評価結果
 3-4 各社のアルミノシリケート系ガラス
 3-5 UTGの化学強化の可能性を示す計算式
 3-6 スリミング技術の基本
 3-7 スリミング技術の可能性と限界を示す
 3-8 透明結晶化ガラスの可能性
  
4. フォルダブルディスプレイに対応するUTGとロールtoロール、ペロブスカイト薄膜太陽電池への可能性
 4-1 UTGの化学強化の方向性
 4-2 UTGへの取り組み事例
 4-3 ユーザーからのUTGに求められる仕様
 4-4 ぺロブスカイト薄膜太陽電池への技術展開
  
5. 三次元加工ガラスの取り組み
 5-1 素材メーカー~ガラス加工メーカー~Tier2~Tier1~Car Maker
 5-2 車載用三次元カバーガラスの工程フロー
 5-3 曲面タッチパネル~表面機能膜コーティング
 5-4 車載用大型曲面カバーガラスの設計デザイン
 5-5 車載用大型曲面カバーガラスに対応する金型設計の考え方~各種事例
  
6. 三次元加工ガラスへの印刷技術
 6-1 既存の印刷技術について
 6-2 レーザーダイレクトイメージング法
 6-3 湿式超音波洗浄後のプラズマ洗浄
 6-4 マスクレス露光装置のイメージ
 6-5 露光~現像~硬化からイメージングへの全体像
  
7. GIS Techのご紹介
 7-1 GISグループの構成
 7-2 GISでのLDIのプロセス
 7-3 3D Glass BM Total Solution
 7-4 超音波洗浄~プラズマ洗浄
 7-5 フォトレジストの塗装と定着
 7-6 レーザー露光(動画)
 7-7 露光~現像と硬化からイメージング(動画)
 7-8 各種露光装置のご紹介
  
8. 曲面ディスプレイカバーガラスのスペックと根拠
 8-1 カバーガラスの低反射を達成するのはコート処理かコート付フイルムか?
 8-2 印刷面とパネルとの貼り合わせに関わる問題
 8-3 フォルダブルディスプレイは新たな市場を生み出す可能性がある
  
9. まとめ
 ・・・ダイレクトボンディング技術の進展が今後の課題解決のポイントか?
 これらの技術はペロブスカイト薄膜太陽電池分野にも応用できるか? ・・・
 サプライチェーンの変化と対応への動き・・・
   

  
  

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