* 本セミナはバイオ材料と目的分子が溶液中で結合するウエット/セミドライな環境で利用するバイオセンサ/バイオデバイスを中心に紹介する.
※ オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。
R&D支援センターウェビナー
開催日時:2023年10月27日(金)12:30~16:30
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:49,500円(税込)
備 考
・資料付(PDFデータでの配布)※紙媒体での配布はございません。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
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講 師
兵庫県立大学 大学院 理学研究科物質科学専攻 准教授 博士(学術)
鈴木 雅登 氏
【ご専門】
バイオ分析化学,マイクロデバイス,電気動力学現象(電気回転・誘電泳動)
【ご経歴】
令和5年度 第26回清山賞(電気化学会化学センサ研究会)
メドテックグランプリKOBE2022 最優秀賞受賞(株式会社リバネス,神戸市)
第17回 近畿分析技術研究奨励賞(日本分析化学会近畿支部)
分析化学会 近畿支部 2021・2022年度常任幹事
化学とマイクロ・ナノシステム学会第44・48回研究会 実行委員
他所属学会) 電気化学会,化学センサ研究会
【ご略歴】
2004年4月~2007年3月 東北大学大学院環境科学研究科 博士課程 修了
2007年4月~2018年3月 パナソニック(株) 先端研究本部
同 主任研究員を経て
2018年4月~ 兵庫県立大学 大学院理学研究科 准教授
受講対象・レベル
・バイオセンサやバイオデバイスの研究開発業務に新たに携わる技術者・研究者の方
・バイオセンサやバイオデバイス技術を利用した商品開発の企画担当の方
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします
習得できる知識
・バイオセンサ・バイオデバイスの歴史的な流れと基本的な理解ができる.
・バイオセンサ・バイオデバイスの研究開発の現状と課題が理解できる.
・バイオセンサ・バイオデバイスが適用可能な分野と研究開発の方向性のヒントが得られる.
趣 旨
バイオセンサは,バイオ材料と検出装置から構成される.一部のバイオ材料は,標的分子に対して高い選択性と結合能を持つため,夾雑物の中から選択的に標的分子を捕捉することができる.バイオセンサの最も代表的な事例が,糖尿病患者が血糖の自己測定のために用いるグルコースセンサである.バイオ材料にはグルコースと特異的に反応する酵素を用い,電気化学的に検出する.その後,バイオセンサの研究開発は,半導体分野で円熟した微細加工技術と融合し,高感度化,微小化,多項目化へと発展した.血液中の微量成分の検出や単一細胞の分析といった医療・ライフサイエンスへの応用のみならず,水質検査,微生物検出,ウイルス検出など環境・食品・空気質分析へと研究が展開されている.バイオセンサ/バイオデバイスの研究開発は1990年代後半から2000年初頭にかけて本格化し研究の大きな潮流を生み出したが,産業に結び付いた事例は多くはない.
本セミナでは,企業でのバイオセンサに関するプロジェクト推進の経験を通して感じた,バイオセンサ/バイオデバイスの可能性と課題を整理し,現在主に取り組んでいる単一細胞を標的としたバイオセンサ/デバイスを中心に研究・開発動向を俯瞰する.
*本セミナはバイオ材料と目的分子が溶液中で結合するウエット/セミドライな環境で利用するバイオセンサ/バイオデバイスを中心に紹介する.
プログラム
1.1 バイオセンサの構成と原理
1.2 バイオセンサの実例(血糖センサ)
2.バイオセンサ/バイオデバイスの可能性と課題
2.1 バイオセンサ/バイオデバイスの特徴と利点
2.2 バイオセンサ/バイオデバイスの課題
2.3 バイオセンサ/バイオデバイスの研究開発の動向の俯瞰
3.期待される機能から分類したバイオセンサ/バイオデバイスの現状
3.1 より単純に計測するためのバイオセンサ
イムノクロマトグラフィ,紙ベースのバイオセンサ
誘電泳動を利用したバイオセンサ
汗を標的にしたウエアラブル型バイオセンサ/バイオデバイス
3.2 より微量な実サンプルを計測するためのバイオセンサ/バイオデバイス
単一細胞を計測するバイオセンサ/バイオデバイス
単一細胞を計測する意義と計測方法の分類
単一細胞を計測するための新しい計測方法
電場を利用した単一細胞の計測方法
3.3 より生体内の近い状況を再現するためのバイオセンサ/バイオデバイス
Organ/Organoid-on-a-chip
4.バイオセンサ/バイオデバイスの課題の整理と今後の展望