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R&D支援センターウェビナー
開催日時:2023年7月7日(金)10:30~16:30
開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
参 加 費:55,000円(税込)
定 員
30名
備 考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講 師
静岡大学 学術院 工学領域 化学バイオ工学系列 講師 田代 陽介 氏
<ご専門>
生物工学、環境微生物学
<ご略歴>
2008年 日本学術振興会特別研究員(筑波大学)
2009年 筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了 博士(農学)
2010年 北海道大学大学院工学研究院 博士研究員
2011年 日本学術振興会特別研究員(北海道大学、ケンブリッジ大学)
2013年 静岡大学大学院工学研究科 助教
2018年 静岡大学学術院工学領域 講師
2019年 (兼)科学技術振興機構さきがけ
趣 旨
環境中において多くの微生物は固体表面に付着して、集団構造であるバイオフィルムを形成しています。水処理・食品分野でバイオフィルムは有効活用されている一方、細菌感染や虫歯、金属腐食、膜の目詰まりなどの弊害を及ぼしています。一旦細菌がバイオフィルムを作り出すとその除去が非常に困難であることから、その除去法ならびに形成制御法が今日求められています。本講演ではバイオフィルムの基礎的知見から最近の研究動向、さらにはその評価や除去の方法までを紹介します。バイオフィルムや微生物付着にお困りの方や、バイオフィルム研究を始めようと考えている方は、是非ご参加ください。
プログラム
1-1 バイオフィルムの歴史
微生物の発見とバイオフィルム
1-2 バイオフィルムの特性
バイオフィルムの種類
浮遊細菌とバイオフィルム細菌の違い
1-3 バイオフィルムの構成成分
タンパク質
DNA
多糖
膜小胞
1-4 バイオフィルムの形成機構
固体表面への付着
バイオフィルムの発達
1-5 バイオフィルムにおける情報伝達機構
クォラムセンシング
遺伝子伝播
1-6 バイオフィルム内における細菌の薬剤耐性
薬剤耐性遺伝子の発現
代謝の休止
2. 身の回りのバイオフィルム
2-1 バイオフィルムの人体への影響
日和見感染菌
口腔細菌
2-2 食品とバイオフィルム
食品発酵
食品に付着する病原菌
食品を腐敗させる細菌
2-3 水処理とバイオフィルム
廃水処理
膜分離活性汚泥法
微生物保持担体
2-4 バイオフィルムによる金属腐食
金属腐食を引き起こす細菌
2-5 生活環境におけるバイオフィルム
浴室のバイオフィルム細菌
3. バイオフィルムの除去と形成防止・対策
3-1 物理学的方法
物理的殺菌法
物質表面特性
3-2 化学的方法
消毒薬
バイオフィルム阻害剤
3-3 生物学的方法
酵素
ファージ
4. バイオフィルムの評価・解析と研究アプローチ
4-1 バイオフィルムの菌種同定法
群集構造解析
クローンライブラリ
質量分析
4-2 バイオフィルムの構成成分分析法
細胞外マトリクスの分離
4-3 バイオフィルムの形成・除去の評価
バイオフィルム形成装置
定量法
染色法
観察方法
5. バイオフィルム研究の現在と展望