化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~ DSC・光DSC・FT-IR・DMA・硬化測定・引張試験・接着強さなど ~
☆ 高分子材料の正しい分析・測定・試験が出来ていますか? 各種装置の概要から、講師がこれまでに実務を通じて得てきた注意点や誤解しやすい点、分析のポイントわかりやすく解説します

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年7月31日(月)10:30~16:30
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

備 考

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 積水ポリマテック(株) 品質保証部 工学博士  並木 陽一 氏

【ご略歴】
1985年より材料メーカーおよびユーザーの6社でUV硬化接着剤、射出成形樹脂、フィルムなどの開発・分析に従事。2012年より大学で非常勤講師として材料・接着・分析に関する3つの授業を担当。

受講対象・レベル

初心者からベテランまで、高分子材料の分析・物性試験において実験操作やデータ解析に携わっている技術者を対象とします。 

必要な予備知識

技術者が対象ですが、化学の知識は特に必要ありません。 

習得できる知識

注意点や誤解しやすい点を指摘するだけでなく、正しい手順や対策などを具体的に説明しますので、実践の作業でも本講座のテキストが役立つと思います。また、周辺技術についても適宜紹介しますので、直接携わっていない分析・試験方法の知識も身に付くでしょう。 

趣 旨

 高分子材料の分析・試験方法が示される文献は多く存在しますが、それらを参照しながら実際に測定やデータ解析をする場合、疑問点や解釈に不安が残る点、または知らぬ間に間違ったことをしていないかという心配などがあるかと思います。
 そこで本講座では、このような現状に対応するため、講師がこれまでに高分子関連の分析・物性評価の実務を通じて得てきた注意点や誤解しやすい点に関して、それらの知見をまとめてお伝えいたします。

プログラム

1.はじめに
  
2.DSC

 2-1 装置概要
 2-2 物理量・単位
 2-3 2ndスキャン適用の可否
 2-4 硬化率測定への適用
  (1) 内部硬化法
  (2) 外部硬化法
 2-5 内部硬化法の問題点
  (1) 面積計算の課題
  (2) 硬化時間-硬化率曲線の誤解
  
3.光DSC
 3-1 装置概要
 3-2 試料パンによる反射波の影響
 3-3 2段階反応の大誤解
 3-4 逆向きピーク問題
  (1) 吸熱因子
  (2) 補正方法
 3-5 硬化率測定への適用
  (1) 内部硬化法
  (2) 外部硬化法
  (3) 暗反応の内部硬化法への影響
  
4.FT-IR
 4-1 赤外吸収
 4-2 装置概要
  (1) FT-IR装置
  (2) ATR装置
 4-3 注意点
  (1) 吸光度と透過率
  (2) しみ込み深さ
  (3) 試料表面付着物
  (4) 試料膜厚
  (5) ATR補正
  (6) 屈折率
  
5.DMA
 5-1 主な熱物性測定法
 5-2 DMA普及の経緯
  (1) エンプラの台頭
  (2) ガラス転移温度(Tg)神話
  (3) DSC法、TMA法によるTg測定の問題点
 5-3 弾性率と剛性率
 5-4 複素弾性率
 5-5 装置概要
 5-6 注意点
  (1) 試料作製方法
  (2) 結果の記録
  (3) データ解釈
  (4) 平均値計算
  
6.プラスチックの引張試験
 6-1 試料作製方法
 6-2 伸びの読取り
 6-3 平均値計算
  
7.接着強さ試験
 7-1 接着強さ・接着力・接着強度
 7-2 アンカー効果
 7-3 破壊モードの記録
 7-4 引張せん断接着強さ
  (1) 試験片の問題点
  (2) 改善方法
 7-5 各種接着強さの相関
  (1) 引張せん断と引張り
  (2) はく離と引張せん断
  
8.まとめ
  
<質疑応答>