* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2023年4月19日(水)10:30~16:30
受 講 料:55,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 49,500円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
下司 雅章 氏
大阪大学 エマージングサイエンスデザイン R3センター 特任准教授
【活 動】
第一原理計算を用いての物性研究、特に高圧物性、スピントロニクス、最近は結晶構造探索法の開発も研究を進めている。第一原理計算関連の人材育成(計算機マテリアルズデザイン(CMD®)ワークショップの事務局(http://phoenix.mp.es.osaka-u.ac.jp/CMD/index.html))およびHigh Performance Computing関連の人材育成(計算科学技術特論 A/B(https://www.r-ccs.riken.jp/library/event/tokuronB_2020.html))も行っている。
日本物理学会、日本高圧力学会に所属。
関連書籍
「計算科学のためのHPC技術1&2」http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-586-4.html、http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-587-1.html 、
The Art of High Performance Computing for Computational Science, Vol.1,
https://www.springer.com/gp/book/9789811361937、
The Art of High Performance Computing for Computational Science, Vol. 2
セミナーの趣旨
第一原理計算は、量子力学に基づいた原子、分子レベルの挙動を高い精度で再現できるツールとして、近年導入を検討される企業が増えてきている。2000年以降それらのソフトウェアのパッケージ化が進み、有償無償の多くのものが入手可能になっているが、それぞれの違いが分からないまま使われている事例を見かける。ユーザーフレンドリなGUIも開発が進み、マウスだけの操作でもかなりのことが出来るようになってきてものもあるが、それゆえに中身を詳しく知らなくても結果が出てくるため、かえってその結果の正しさを判断する力がないと間違った結果を信じてしまう可能性もある。正しく使用するために、実際に使うための準備や手順、それを正しく使うための知識などについて、実際に行う内容を中心に説明する。第一原理計算は、物質開発、材料開発を進めるための一つのツールであるが、これ以外の計算科学的手法も含めて導入することで、従来の開発方法に新しい視点や情報をもたらし、物質設計、材料設計というより積極的な考えの下に進めるという研究開発の転換をもたらす。このような物質・材料開発におけるDXについても紹介する。
セミナー対象者
・ 第一原理計算とはどういうものかを知りたい方
・ 第一原理計算で出来ることは何かを知りたい方
・ 第一原理計算あるいは物質科学系の科学技術計算ソフトウェアの導入を検討している方
・ スパコンやPCクラスタなどの高性能計算機を利用あるいは導入を考えている方
セミナーで得られる知識
・ 第一原理計算の概要とそれを学ぶための情報
・ いくつもある第一原理計算ソフトウェアの特徴と違い
・ その他の物質科学系の科学技術計算ソフトウェアに関する概要
・ 計算科学を導入する場合に考えるべき事項
・ 科学技術計算ソフトウェアを利用するための計算機の導入や利用についての情報
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1.1 物質科学・材料科学におけるシミュレーションの種類
1.2 第一原理計算の概要
1.3 いくつかの応用事例
1.4 研究開発のDXは日本が生き残るための必須事項
2. 密度汎関数理論に基づいた第一原理計算
2.1 簡単な理論的背景
2.2 計算手法の種類と特徴
~ 一つの方法で全てのことが出来るのではない! ~
2.3 実際の第一原理計算ソフトウェアとはどういうものか
~ ソースコードから入手方法まで ~
2.4 具体的計算の手順
~ 入力ファイルから出力ファイルの中身について
2.5 第一原理計算実施の注意点
~ “ちゃんと”計算しないと意味がない! ~
3. 第一原理計算を実施する環境整備
~ ソフトウェア、PCクラスタからスパコンまで ~
3.1 どんな計算機を用意すべきか
~ スパコンを使えば何でも出来るのではない! ~
3.2 現在の計算機の動向
3.3 外部計算機の利用の仕方
3.4 第一原理計算ソフトウェアのインストール
3.5 実際に導入する場合のアドバイス
4. 研究開発のDX
4.1 第一原理計算は社内の研究に必要か?
4.2 どんなソフトウェアを選ぶべきか?
~ 有名ソフトが必ずしも良いのではない! ~
4.3 誰がやるのか? どうやって学べばよいのか?
4.4 アカデミアと共同研究をする時のポイント
4.5 計算科学の導入で何が変わるのか?
4.6 実りある成果を得るために。
~ 餅屋は餅屋に任せつつ、修行もする!? ~
時間によって第一原理計算の簡単な実演