化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2023年3月13日(月)10:30~16:30 
       受 講 料:55,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 49,500円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 倉地 育夫 氏  ㈱ケンシュー 代表取締役 工学博士

【講師経歴】
 1977年3月 名古屋大学 工学部 合成化学科 卒業
 1979年3月  同大学院 工学研究科 応用化学専攻 博士課程前期修了
 1983年4月 科学技術庁無 機材質研究所留学(1984年10月まで)
 1992年9月 学位取得(工学博士; 私立 中部大学)
 1979年4月 ブリヂストンタイヤ入社(現; ブリヂストン)
 1984年11月 ブリヂストン研究開発本部 復職
 1991年9月 ブリヂストン 退社
 1991年10月 コニカ 第四開発センター入社(主任研究員)
 1993年4月 福井大学 工学部 客員教授
 1993年11月 コニカ 感材技術研究所 主幹研究員
 1998年6月  同社 MG開発センター 主幹研究員
 2001年8月  同社 中央研究所 所長付主幹研究員
 2005年 8月 コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ 生産本部 生産技術センターデバイス技術部 第3デバイス グループリーダー
 2008年10月  同社 生産技術センターデバイス技術部 担当部長
 2009年4月  同社 開発本部 化製品開発センター 機能部材開発部 担当部長
 2011年3月 コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ 定年退社(57 歳)
 2011年3月 ケンシュー設立 代表取締役社長 就任(現在に至る)

【受賞歴】
 2000年5月 第32回 日本化学工業協会 技術特別賞受賞
 2004年5月 写真学会 ゼラチン賞受賞
 その他ブリヂストンの超高純度βSiC半導体技術が日本化学会 化学技術賞 受賞

【活 動】
 高分子学会 代議員、高分子同友会 開発部会 世話人、日本化学会 代議員、日本化学会 産学交流委員会シンポジウム分科会 主査、同委員長、日本化学会 春季年会講演賞 審査委員長など
 共著多数

セミナーの趣旨

 火災は急激に進行する酸化反応という理由で、その現象を科学的に扱いにくいトランスサイエンス(注)といえる。データサイエンスの手法は、このような分野の技術開発に便利な手法であり、講師は大型コンピューターの時代からその点に着目し技術開発を進めてきた。
 ところで、高分子材料の難燃化技術は、1970年代から80年代にかけて技術がほぼ完成し、現在実用化されている難燃性高分子材料はこの時代の技術を基礎としている。しかし、高分子材料の環境問題が顕在化した21世紀となり、それに対応する視点で見直しが進められている。さらに同時に進展したDXの恩恵によりデータサイエンスのツールが無料で使える便利な時代となった。
 本セミナーでは、高分子の難燃化技術について40年前のデータサイエンスの手法による成果を事例にその考え方や開発手法の基礎知識を最初に説明する。
 この基礎知識をもとに、最近ニーズが高まっている再生樹脂の難燃化技術についてタグチメソッドによる開発事例や、データ駆動の方法により「PETボトルのリサイクル樹脂」を80wt%含有するUL94-V2規格合格をした射出成形用難燃性樹脂の開発事例を説明し、マテリアルズインフォマティクスの参考となる内容で構成している。
 2022年4月に「3R+Renewable」のコンセプトに基づく新たな法律が施行されたが、本セミナーでは、この法律についても触れ、環境対応難燃性樹脂を設計するときの注意点をセミナーのまとめとして解説する。
 すなわち、データサイエンスから最新の環境問題に対応した知識まで、現代の難燃性樹脂を開発するときに必要とされる知識やノウハウについて事例を中心に構成したセミナーである。なお、本セミナーではその目的と時間の関係から特許動向等の説明を省いたが、聴講後にセミナー内容以外の質問でも対応いたします。
(注)科学で問うことができるが、科学で答えることのできない問題。

セミナー対象者

 1. 高分子材料開発に関わる技術者及び品質管理担当者
 2. 製品組み立てメーカーの技術者
 3. 日本の再生材事業者

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1. 緒言
 (1)火災と高分子の難燃化技術
 (2)高分子の難燃化技術研究の歴史
 (3)データサイエンスについて
  
2. 難燃性の評価試験法
 (1)高分子材料の概略と評価試験法
 (2)極限酸素指数法
 (3)UL94評価試験法
 (4)コーンカロリーメーター
  
3. 高分子の難燃化技術の基礎
 (1)高分子の難燃化メカニズム
   A. 耐熱性高分子の高次構造の問題
   B. フェノール樹脂発泡体のLOI残渣分析
   C. 高分子の難燃化手法
 (2)炭化促進型難燃化技術の事例
   A. ホスファゼン変性ポリウレタン発泡体
   B. ホウ酸エステル変性ポリウレタン発泡体
   C. 重回帰分析とディープラーニング比較
  
4. 高分子のプロセシングと難燃化技術
 (1)高分子のプロセシング概論
   A. コンパウンディング技術
   B. パーコレーション転移
 (2)事例:再生材を用いたPC/ABSの難燃化
   A. タグチメソッドによる開発事例
   B. カオス混合の効果
 (3)事例:PETボトルリサイクル材を用いた難燃性射出成形体
   A. データ駆動による材料開発事例
   B. カオス混合の効果
 (4)事例:主成分分析による難燃性コンパウンドの工程問題解決
  
5. 高分子難燃化技術と環境問題
 (1)環境問題の変遷概論
 (2)3Rから4Rへ
 (3)事例:難燃性半導体ベルトのLCA
  
6. まとめ
  

  
  

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