化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2023年3月16日(木)10:30~16:30 
       受 講 料:55,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 49,500 円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 樫村 京一郎 氏  中部大学 工学部 工学基礎教室 准教授

【講師経歴】
 2008-2010 自然科学研究機構 核融合科学研究所 連携研究推進センター COE 研究員
 2010-2011 自然科学研究機構 核融合科学研究所 装置工学応用物理研究系 研究員
 2011-2013 京都大学 生存圏研究所 学際萌芽研究センター ミッション研究員
 2013-2014 京都大学 生存圏研究所 特任助教
 2014-2019 中部大学 工学部共通教育科 講師
 2019-現在 中部大学 工学部共通教育科 准教授

【活 動】
 2019/5/30-現在に至る: 電磁波エネルギー応用学会 理事
 2018–現在に至る:日本学術振興 188委員会(現 R024委員会)幹事
 2015-現在に至る:日本鉄鋼協会・ノーベルプロセシングフォーラム・電磁場エネルギー Gr., 主査 (2015-)
 受賞:5件、著書・総説:12 件、テレビ・新聞:10 件

セミナーの趣旨

 マイクロ波加熱技術の基礎と工学応用について、乾燥・化学合成をベースとして概観する。材料や化学分野の研究者がはじめてマイクロ波加熱を利用するために必要な基礎知識を理解する。マイクロ波プロセスで見られる様々な課題を紹介し、加熱工学・電磁気学の観点から対策法を紹介する。マイクロ波加熱プロセスの実用化へ向けた可能性の判断指標を示すとともに、マイクロ波加熱の生み出す微小領域非平衡効果や学術的に未知とされているマイクロ波効果を紹介する。

セミナー対象者

 ・マイクロ波化学の応用を検討している企業の技術者・研究者
 ・マイクロ波加熱技術を自社技術とすることを検討されている技術者・研究者
 ・加熱や乾燥等の化学工学プロセスの従事者で現課題の克服をしたいと考えている方
 ・焼成、化学反応を高速化することでプロセスコスト削減を図りたい方

セミナーで得られる知識

 ・マイクロ波加熱の基礎
 ・マイクロ波化学の基礎(電子レンジによる化学反応の基礎)
 ・マイクロ波プロセス応用
 ・マイクロ波加熱炉設計

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1.マイクロ波加熱の魅力と特徴
 1.1 加熱技術としてのマイクロ波
  1.1.1 高速加熱
  1.1.2 内部加熱
  1.1.3 選択加熱
 1.2 製鉄反応の高速・低温プロセス化
  ~ 高速加熱の応用例
  1.2.1 研究背景 ~ 問題設定~
  1.2.2 マイクロ波製鉄の原理
  1.2.3 スケールアップ試験と装置概要
  1.2.4 マイクロ波製鉄の課題
 1.3 スレート瓦のアスベスト無害化
  ~ 内部加熱の応用例
  1.3.1 研究背景 ~ 問題設定~
  1.3.2 マイクロ波によるアスベスト高速無害化法の原理
  1.3.3 アスベスト無害化プロセスの改善点
  1.3.4 マイクロ波ロータリーキルンと問題点と課題
 1.4 エネルギー操作による化学反応制御 ~ 選択加熱の応用展開へ向けた展望
  1.4.1 マイクロ波吸収特性と選択加熱
  1.4.2 選択加熱を利用した反応高速化の報告事例
 1.5 バイオマスの再生資源化への応用
  ~ マイクロ波加熱による反応高速化
  1.5.1 電磁波に励起された分解反応と分解反応高速化
  1.5.2 電磁波加熱における固液各相の温度分布
  
2.マイクロ波プロセスに関する基礎知識と諸問題への対応
 2.1 よくある問題とその概要
 2.2 熱暴走によるプロセス不安定性
  ~ 加熱対象の温度が上がりすぎてしまう、など
  2.2.1 ホットスポットと熱暴走
  2.2.2 伝熱工学の観点からのホットスポット
  2.2.3 ホットスポット対策事例
 2.3 マイクロ波によるエネルギー操作設計のアプローチ
  ~ マイクロ波で加熱できない、など
   2.3.1 マイクロ波加熱装置の問題
   2.3.2 材料吸収特性と傾向
   2.3.3 補助加熱とプロセス設計
   2.3.4 マイクロ波照射系とるつぼ選定
    ~ 空洞共振器をはじめとした事例
 2.4 放電現象 ~ 放電が生じてしまう、など
  2.4.1 プラズマの性質と雰囲気ガス
  2.4.2 電離電圧と真空度
  2.4.3 雰囲気の改善による対策
 2.5 温度分布制御へのアプローチ
  2.5.1 電磁制御による温度分布制御
  2.5.2 熱制御による温度分布制御
  2.5.3 物質移動による温度分布制御
 2.6 様々な問題と対応策の紹介(事前の質問に対する回答)
  
3.マイクロ波加熱のプロセス応用
 3.1 マイクロ波加熱を検討するための準備
  3.1.1 マイクロ波加熱の実用化事例
  3.1.2 実用化への判断指標
  3.1.3 迅速加熱・内部加熱とプロセス時間
  3.1.4 改善例のコスト試算例
 3.2 各社が販売するラボ試験機の比較
 3.3 マイクロ波加熱炉の組み上げ(ラボ試験)
 3.4 半導体発振器とマグネトロン発振器
 3.5 特許戦略について
  
4. マイクロ波加熱による新しい化学反応の報告
 4.1 マイクロ波効果
 4.2 Dudley-Kappe論争
 4.3 新しい化学反応と提案モデル
 4.4 マイクロ波加熱工業応用のこれから
  

 

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