* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2023年2月24日(金)10:30~16:30
受 講 料:55,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 49,500円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
菅原 秀一 氏 泉化研 代表
【講師経歴】
1972 東北大学大学院 工学研究科 高分子化学専攻
~2000 呉羽化学工業(現 ㈱クレハ)機能樹脂部・技術担当部長
~2005 三井物産㈱ 本店無機化学本部PM ナノテク事業企画部門PM この間、リチウムイオン電池関係の新規会社設立FS ほか
~2010 ENAX㈱ 米澤研究所 先端技術室PM この間、2006~2010 NEDO系統連係蓄電システム 研究PM 北陸電力㈱/ENAX㈱ 共同研究所PM/プロジェクト・マネージャーFS/フィジビリティースタダー
セミナーの趣旨
EVの拡大は短期的に見れば、2035年の内燃機関車の発売停止に向かって、かなり順調に進んでいる状況である。その一方で中長期的には、電池の原材料のサプライ・チェーンの閉塞感が強まり、原材料の価格高騰は一過性の問題ではなくなった。
これまでの主流であった、ハイニッケル系のNMC(Ni、Mn、Co)系の正極材から、安価な鉄リン酸リチウムLFP正極材へのシフトが、中国を中心に日本でも急速に拡大した。更には電圧の高いLiMn0.8Fe0.2PO4の実用化も進んでいる。
これまでのリサイクルは、有価元素であるニッケルとコバルト、がほぼ全てであった。LFPのLiFePO4においては、Liのリサイクルは必要としても、コスト負担を考えると、LFP電池は無害化して廃棄する方が合理的とも言えよう。
勿論、LFP正極材の電池の特性では、航続距離が概ね250Km(WLTC)が限度であり、400Km以上のEVはMNC811などのハイニッケル正極材が主流である。EUの電池規制も、NiとCoをパラメーターとし、リサイクルを求めている。
以上は直ぐに結論の出難い問題であるが、正極材の棲み分けは、リサイクルを再考する切っ掛けとなろう。更には、何れは実用化されるであろう、全固体リチウムイオン電池であるが、電解液系電池とは異なる正・負極材、リチウム負極と硫黄正極が究極の姿であろう。リサイクルのイメージも大きく変容するのではないか。
本Webではリユースは割愛した。EV用に限れば、リユースは電池のW/kg特製とWh/kg特性のアンバランスから発生した、言わば逃げ道である。安全性維持や法規制の観点からも、リユースの拡大は限定的であろう。
セミナー対象者
1.リチウムイオン電池、特に EV様電池の状況
2.電池材料、特に正極材の多様化の状況
3.左記の状況に応じた電池のリサイクル技術開発の現状
4.リサイクルを推進する上での法規制は国際ルール
セミナーで得られる知識
リサイクルの物理・化学的な内容は判り易く説明しますので、技術系以外の方も参加頂きたい。各自の担当業務に応じて、広く関係業界の相互理解に役立てて頂きたい。
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
第一部 EVシフトの状況と電池生産
1.1 EV台数と2030/35段階における電池総GWh推計
1.2 EV電池生産計画日本、中国と韓国の2026年まで
1.3 リサイクルの対象、正極材の総重量と検証
第二部 EV電池用の正極材選定と動向
2.1 コバルトフリー正極材とLFPの選択
2.2 正極材の容量、Ah/KgとWh/Kg
第三部 リチウムと元素資源のリサイクル
3.1 世界のリチウム資源開発の動向
3.2 リチウムのリサイクル技術の進展
3.3 元素資源リサイクルの範囲と境界
第四部 リサイクルに関連する国内外の法規制と化学物質管理
4.1 安全性と法規制原材料>電池(セル、モジュール)>解体電池
4.2 電池のリユースとリサイクル、関係法令(国内)
4.3 廃電池に関する国内法バーゼル法の規定
4.4 特定有害廃棄物等の輸出入管理
参考資料一覧