化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

高分子は高分子成形加工でどのように操られているのかを高分子レオロジーの視点で解説!
 
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2023年2月27日(月)13:00~17:00
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

資料付【郵送いたします】

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
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・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
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講 師

 広島大学 大学院 工学研究科 化学工学専攻 准教授 博士(工学) 
 木原 伸一 氏

【専門】
 高分子レオロジー、材料プロセッシング

受講対象・レベル

 プラスチック成形加工に携わる研究・開発者、高分子材料開発に携わる研究・開発者、CAEエンジニアなど、高分子物性と高分子成形加工を結びつける基礎を学びたい方

習得できる知識

 高分子レオロジーの基礎とそれを高分子成形加工へ適用するための考え方

趣 旨

 プラスチックやゴムなどの高分子材料をつかって所望の製品を得るには、流動・変形・温度場にある、高分子集合体や高分子マトリックス中に分散した粒子群がどのように構造化されていくのかを感覚的に理解しながら成形加工することが大切です。高分子集合体の平均的な素描のイメージを膨らませるために高分子レオロジーを説明し、それを高分子成形加工に結びつけ、成形加工で高分子に何をしているかを考えるための基礎を説明します。

プログラム

1.高分子レオロジーの世界観
  1-1 弾性と粘性の本質 -粘性・弾性の基本法則を理解する-
  1-2 高分子性と緩和時間 -高分子性を定性的に理解する-
  1-3 デボラ数やワイセンベルグ数など -高分子成形加工で重要な無次元数
  
2.高分子成形加工に関係するレオメトリーの基礎
  2-1 せん断変形、伸長変形 -成形加工を考える基礎となる変形場-
  2-2 線形粘弾性とBoltzmannの重畳原理 -高分子レオロジーの基礎-
  2-3 動的線形粘弾性と緩和スペクトル -材料特性をレオロジー的にみる-
  2-4 時間-温度換算則 -周波数依存性と温度依存性-
  2-5 代表的な緩和時間と弾性率の意味 -絡み合い、ゴム状態、ガラス状態-
  2-6 法線応力差の発現 -粘性流体とは違う流れ場になる-
  2-7 高分子溶融体の材料特性(せん断流動特性、伸長流動特性)を読む 
  
3.高分子成形加工における均質系場のレオロジー現象
  3-1 システム方程式 -保存則と材料特性との関係-
  3-2 成形加工におけるせん断流れと伸長流れ -成形法と流動・変形モ-ド-
  3-3 牽引流れと圧力流れ -成形加工の支配的な流動場-
  3-4 高分子流体のせん断粘度測定 -定常性・等温性・すべり-
  3-5 せん断流れ場の法線応力差の影響-ダイスウェル・ワイセンベルグ効果など-
  3-6 拡大・縮小流れ場の法線応力差の影響 -渦など- 
  3-7 自由表面を含む場の法線応力差の影響 -ネッキング、レゾナンスなど-
  
4.高分子成形加工における不均質系場のレオロジー現象
  4-1 温度場が影響する不均一性 -結晶化、ガラス化、フラクチャーなど-
  4-2 法線応力・圧力場が影響する不均一性 -気相形成などの発泡-
  4-3 粒子密度場が影響する不均一性 -ゴム分散材、ナノコンポジットなど-
  
5.高分子成形加工のトラブルシューティングに向けて
  5-1 流動・変形・温度履歴が残る成形加工について
  5-2 界面表面から構造制御する成形加工について