化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

☆☆☆ Web配信セミナー ☆☆☆
☆☆☆ 本セミナーは、Zoomを使用して、行います。☆☆☆

トリケップスセミナー

 開催日時:2023年2月3日(金)10:30~16:30
 参 加 費:お1人様受講の場合 51,700円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 62,700円(税込/1口)

 ★ 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。

 ★ インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。

 ★ 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

講 師

倉西 英明(くらにしひであき)氏  倉西技術士事務所 所長

<経歴>
*1990年4月~2016年5月
 富士フイルムにて
  ・印刷機器のアナログ回路設計
  ・医療画像診断機器のEMC設計・試験実施・市場不具合対策
*2016年6月~
 倉西技術士事務所 開業
*2017年4月~2019年3月
 横浜国立大学産学官連携コーディネーター(兼業)
*2018年10月~
 ㈱キョウデン ノイズ設計・対策(協業)

<資格、等>
・技術士(電気電子部門)
・iNARTE EMC Engineer, iNARTE/KEC Senior EMC Design Engineer
・第一級陸上無線技術士・電気通信主任技術者(伝送交換・線路)
・電子情報通信学会 通信ソサイエティ EMCJ
・エレクトロニクス実装学会 低ノイズ実装研究会

<業務内容>
・電磁両立性設計コンサルティング、対策支援
・アナログ回路・基板設計コンサルティング(ノイズ)
・各種講習会講師 等

セミナーの概要

 電子機器のノイズ対策は、設計段階で盛込んでおくのが理想、とされますが、現実には難しい面があります。ノイズ自体が「つかみどころがなくよく分からないもの」であるために、どこにどう対策してよいのか分からず抜けが出る、反対に、過剰な対策で部品点数や重量の増加を招きがちです。また、ノイズは装置が形になってこないと正確に把握できないため、開発の後段で問題が顕在化することが多く、時間的な余裕がないことが殆どです。
 本セミナーでは、そういったお困りごとをお持ちの方々向けに、「ノイズとは何か」から始め、「ノイズを物理現象として捉える」眼を持てるようにします。さらに、様々なノイズ対策について「なぜそうするのか」を解説し、やみくもでない「理解した上でのノイズ対策」が適切に打てるように進めて行きます。
 また、一般的なEMC試験の内容(エミッション、イミュニティ)についても解説し、どんなノイズを測るのか、どんなノイズを印加するのかが理解できるようにします。これにより「敵を知り」製品開発の初期からノイズ対策が盛り込めるようになることを目指します。

講義項目

 1 ノイズの基礎とEMC
  1.1 ノイズとは何か
   1.1.1 電磁エネルギーのその出入り
   1.1.2 ノイズの定義
   1.1.3 電子機器の干渉とEMC
   1.1.4 エミッションとイミュニティ
   1.1.5 ノイズの時間的特性
   1.1.6 ノイズの伝達経路
  1.2 ノイズの物理
   1.2.1 物理の話に入る前に
   1.2.2 ノイズと物理法則
   1.2.3 交流の基礎知識
   1.2.4 交流とスペクトル
   1.2.5 見えないLとC
   1.2.6 共振現象
   1.2.7 電磁波の発生とアンテナ
   1.2.8 伝送線路
   1.2.9 ノイズ問題のGNDとは
  1.3 ノイズの計測・評価
   1.3.1 ノイズ計測とデシベル
   1.3.2 高速波形の測定
   1.3.3 スペクトル測定の要点
   1.3.4 電波暗室とレシーバ
  
 2 共通EMC規格とその概要
  2.1 エミッション試験
   2.1.1 雑音端子電圧
   2.1.2 雑音電界強度
   2.1.3 電源高調波
   2.1.4 フリッカ
  2.2 イミュニティ試験
   2.2.1 静電気放電
   2.2.2 放射イミュニティ
   2.2.3 ファーストトランジェント/バースト
   2.2.4 雷サージ
   2.2.5 伝導イミュニティ
   2.2.6 電源周波数磁界
   2.2.7 電源電圧ディップ・瞬停
  
 3 ノイズ問題の方法論と技術論
  3.1 ノイズ問題の方法論
   3.1.1 素早く原因を掴むコツ
   3.1.2 再現性を確保する手法
   3.1.3 技術が身につく試行錯誤
  3.2 ノイズ問題の技術論
   3.2.1 発生源を抑える
   3.2.2 伝達経路を断つ
   3.2.3 アンテナを作らない
  3.3 設計時の対策技術
   3.3.1 回路・基板
   3.3.2 機内・機外ケーブル
   3.3.3 フレーム・筐体
   3.3.4 既製品・外部設計品
  3.4 設計後の対策技術
   3.4.1 磁性コア類
   3.4.2 フィルタ
   3.4.3 シールド・GND強化部材
   3.4.4 電磁波吸収体