* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2023年2月16日(木)13:30~16:30
受 講 料:44,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
大木 達也 氏
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
エネルギー環境領域・環境創生研究部門 副研究部門長
【講師経歴】
早稲田大学 理工学部 助手を経て、通商産業省 工業技術院 入省。2001年、産業技術総合研所に改組。現在、同所 環境創生研究部門・副研究部門長。この間、2014年に SUREコンソーシアム(戦略的都市鉱山研究拠点)を設立し会長に就任。現在95機関加盟。
【活 動】
天然鉱山、リサイクルにおける物理選別技術(固体粒子の選別)の研究に従事。独自開発装置の製品化、リサイクル選別システムの概念設計、民間からの技術コンサルティングや国家プロジェクトの立ち上げ等を実施。特にレアメタルリサイクル技術開発が活発化した2006年以降、特許実用化14件、受託・共同研究104件、技術相談300件以上(2020年度まで)を実施してきた。
また、国研・大学・企業の中堅研究者を対象に、未来の物理選別技術開発の指導者育成を目指して、SUREアカデミーを主催している。
セミナーの趣旨
国土に拡散した廃製品を各種の制度や事業で収集しても、直ちに高度な再生資源とはならない。世界的な資源循環・カーボンニュートラル思想が進む中、金属については、高品位製品への再利用が可能な水平リサイクルが、有機系製品については、長期間利用可能な LGC(Low Gradient Cascade recycling)の実現が欠かせない。本講では、この実現のためのキーテクノロジーである物理選別技術の基礎、現状における課題と、目指すべき開発思想を通じ、未来の資源循環社会構築に向けた技術開発や導入の考え方について解説する。
セミナー対象者
新規に資源循環を検討する製品メーカ等(動脈企業)の企画者、リサイクル事業(静脈企業)を営んでいる方、リサイクル向けの破砕・選別装置を提供しているメーカ。あるいは新たに資源循環向け装置を開発しようとしている方。知識や経験は不問。
セミナーで得られる知識
広く市民や企業が使用した廃製品(ポストコンシューマリサイクル)から、金属等の素材を同等製品に再利用するには、各種素材の原料受入品質まで高純度化する選別技術の高度化が鍵となる。本講では選別技術の高度化をキーワードに、技術開発、導入、これを取り巻くシステムの考え方について習得する。
(なお、資源循環に関する対象物、目的、担うパートは多岐に渡り、それぞれに高純度化に利用する技術が異なる。また、これらの技術の体系化は未だできていない。本講義の範疇に限るが、あらかじめ習得したい技術対象をお知らせ頂ければ、なるべくその点を盛り込むよう配慮する。)
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
・リサイクルは目的でなく手段
・量のリサイクルから質のリサイクルへ
・未来社会に必要な金属資源
2. 省エネ・低コストにエントロピーの縮小を図る
・質のリサイクルと廃製品の回収価値最大化
・コスト・エネルギーミニマムにカオスを秩序化
3. 物理選別工程を再考する
・物理選別は全てのリサイクルのハブ機能を果たす
・ブラックボックス化が招く、ありがちなミス
・技術は高いがシステム化できない日本の物理選別
(1) まずは単体分離させる
(2) 万能な選別機は存在しない
(3) 選別結果~数字のトリックを見破る~
4. 情報利用と物理選別の自動化 -高度な資源循環実現の鍵-
・物理選別技術の分類と課題
・情報利用による部品自動選別の先駆け
・情報利用とAI化による無人選別工場の開発へ
5. 開発拠点の整備と将来展望
・SUREコンソーシアムの活動とビジョン
・天然鉱山とのコスト競争に勝てる都市鉱山開発へ
当該技術には未だ体系化された理論はなく、間違った認識をされる場合も多い。また、具体的な解決法は対処物によって異なるため、本講では、どう考えるべきかの概念を会得するものとお考え下さい。