化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2023年1月26日(木)13:00~16:30
       受 講 料:45,100円 (税込) ※ 資料(講義で投影する資料)付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
 
配付資料について
・本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)の予定です。
・e-mail添付 または S&T出版HPからのダウンロードにて配布いたします。

講 師

安原 隆 氏  YMTソリューション 代表
 
<講師略歴>
1969年 香川県立多度津工業高校電気科卒業
1969年 ㈱日立製作所習志野工場入社モータ設計業務に従事
1970年 日立茨城工業専門学院電気工学科入学
1971年 同上卒業と同時に習志野工場設計部に復帰。誘導電動機、同期電動機、同期発電機の設計業務に従事。世界大手カーメーカのHEV用モータの開発、量産化経験。設計部長、主管技師を経て
2010年 定年退職。同年モータ技術コンサルティングYMTソリューション開業

セミナーの趣旨

 実際に設計・製造した立場から、設計・製造の押さえるべき要点を解説します。
 モータ設計は、トルク・出力・効率計算に加えて枠、軸、高速回転ロータ、軸受等の強度、ステータ電気絶縁性能、絶縁耐力、耐インバータサージ電圧絶縁性能、放熱冷却、振動、騒音、漏れ磁束による軸受電食、ノイズ発生など種々の課題を検討しなければならず、電磁気学、材料力学、電気機械、機械工作、有機絶縁物性、放電工学など広範囲の知見が必須である。また自動車用主機モータには、品質維持向上の高信頼性も要求される。講師は、約40年のモータ設計経験を有し、自動車用モータ設計に13年携わり、製造・品質課題に直面し解決した立場から、同じ分野を辿る技術者に押さえるべき要点、言い換えると小型で大トルクを出す秘訣ではなく、製造してみて経験する問題を解決する設計根拠(何故そうしなければならないか)を解説します。

プログラム

1.設計保証と製造保証について DRBFMの勧め
  
2.設計・製造工程における重要な技術ポイント

 (1)ハウジングとブラケットのハメアイ構成
 (2)ハウジングとステータコアのハメアイ構成
 (3)エアギャップ精度を考慮した構造と組立方法
 (4)電気絶縁の確保
 (5)ロータ部材と軸とのハメアイ構成
 (6)ステータ製造プロセス課題
 (7)ロータ製造プロセス課題
 (8)組立製造プロセス課題
  
3.性能のバラツキ低減のための設計押さえどころ
 (1)性能バラツキ要因(設計値と実測値が合わない原因も含む)
   ① 構成材料特性によるもの
   ② 設計計算(解析)によるもの
   ③ 製造上によるもの
   ④ 性能測定時のモータ温度のバラツキ
   ⑤ 計測器によるもの
  
4.モータ工法紹介 巻線(丸線)-挿入工程
 (1)巻線方式
 (2)巻線-挿入工程
 (3)コイルインサータの概要
 (4)インサータにおけるコイル傷の発生要因例
 (5)コイルのピンホール試験方法
  

受講対象者

 モータ設計に携わっている技術者、これからモータ開発を計画している技術者、製造技術や品証技術を取り扱う実務技術者、現在自動車用モータに関する課題を抱えている技術者、モータの信頼性や寿命評価に関わる技術者にとって最適と考える。
 交流電気モータに関する一般的な知識または経験があればよく、特に予備知識は必要ないと考える。

学べる事

 以下の知識が修得できる。
 モータ設計プロセスでは見落としがちな生産性を備えてかつ安定した性能を得るため、設計値と実測値の不一致要因を理解し、実際に製造してみて直面する課題を解決するための知見が得られる。