* 本ウェビナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。
CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】
開催日時:2022年11月30日(水)13:30~16:30
受 講 料:44,000円(税込) * 資料付
*メルマガ登録者 39,600円(税込)
*アカデミック価格 26,400円(税込)
パンフレット
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test
★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
講 師
吉元 俊輔 氏 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師
【講師経歴】
2012年9月 大阪大学大学院 基礎工学研究科 博士課程修了(博士(工学))
2012年10月~2019年3月 大阪大学大学院 基礎工学研究科 助教
2019年4月~2020年4月 東京大学大学院 工学系研究科 講師
2020年5月~現在 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 講師
【活 動】
2011年~2012年 日本学術振興会 特別研究員(DC1) 大阪大学大学院 基礎工学研究科で触覚デバイスに関する研究に従事
2012年~2019年 大阪大学 助教 システム創成専攻でパターン計測に関する研究に従事、機能創成専攻でインタフェース・生体医工学に関する研究に従事
2019年~現在 東京大学 講師(令和2年度東京大学卓越研究員) 精密工学・人間環境学専攻でメカトロニクスに関する研究に従事、IEEE、日本生体医工学会、日本バーチャルリアリティ学会等に所属
セミナーの趣旨
近年、遠隔操作ロボットの触覚情報提示や、バーチャルリアリティにおける触感再現、装具の触覚フィードバック機能など、触覚情報の提示に関する技術に注目が集まっています。また、素材や製品の質感評価、外科手術のパフォーマンス解析、直感的な操作が可能なタッチインタフェースなど、触覚情報の計測に関する技術への要求も高まっています。このようなハプティクス技術において、人の知覚特性の複雑さやデバイスの構造上の制約などが開発の障壁となっています。
本講義では、触覚情報の計測と提示に関する基礎および最新の研究、それらの応用を紹介するとともに、新たに触覚インタフェースを開発するために必要な実践的知識からその活用による応用システムまで、講師のこれまでの開発経験に基づいてわかりやすく解説します。さらに最新の研究動向に基づき、今後の展望を聴講者の皆様と一緒に議論したいと考えています。
セミナー対象者
・ 人の触覚機能に関する基礎知識や,工学応用について興味のある方
・ 触覚センサや触感評価に関する基礎技術から応用まで体系的に知識を得たい方
・ 触覚インタフェースやその応用システムの開発や企画に関わる方
・ ロボット,インタフェース,バーチャルリアリティ,装具などの開発や企画に関わる方
・ 産業,医療,福祉,娯楽などの分野で触覚インタフェースの応用に関心のある方
・ 人工知能の新たな活用対象を検討されている方
・ 触覚インタフェースの開発に関わっている方
セミナーで得られる知識
・ ハプティクスに関する基礎から応用まで体系的な知識
・ 触覚センシングおよび触覚ディスプレイの最新技術とその展望
・ 触覚インタフェースの利用・開発の際に知っておくべきノウハウ
プログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1) 背景(触覚情報を「計る」「伝える」意義)
2) 触覚センサの基本原理と開発例
3) 触覚ディスプレイの基本原理と開発例
2 触覚の科学
1) ヒトの触覚
a) 皮膚・筋骨格と感覚受容器
b) 触覚の知覚特性・脳機能
2) 触覚に関する物理モデリング
a) 力触覚に関わる物理量
b) 力の大きさと体感
3 触覚情報の計測・評価技術
1) 対象の物性(硬さ・表面状態)を測る
2) 触に伴う現象(接触・振動・力・滑り)を測る
3) 物理 指標と感性指標の関係
4) ヒトの触感を測る
a) 硬さ知覚の評価
b) 知覚特性
c) 心理学的測定法
d) 材質認識機構のモデル化
4 触覚情報の提示技術
1) 方式による分類 ~原理・特徴や長短所等~
a) 電磁アクチュエータを用いた刺激
b) 空気圧アクチュエータを用いた刺激
c) 超音波を用いた刺激
d) 電気刺激
e) 熱刺激
2) 様々な感覚提示手法
a) 力覚の提示
b) 振動・摩擦感覚の提示
c) 硬軟感覚の提示
d) 温度感覚の提示
e) その他の触感提示手法
3) クロスモーダル知覚
5 ハプティクスの最先端と応用
1) 最新の研究事例
a) フレキシブルエレクトロニクスとハプティクス技術
b) 人工知能のハプティクスへの応用展開
c) VR空間における触感再現
d) 身体拡張とハプティクス技術
2) 応用例
a) ユーザインタフェースへの応用
b) コミュニケーションへの応用
c) 触覚フィードバックへの応用
d) 医療・産業ロボットへの応用