化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
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CMCリサーチウェビナー【ライブ配信】

       開催日時:2022年10月21日(金)10:30~16:30 
       受 講 料:55,000円(税込)  * 資料付
          *メルマガ登録者 49,500円(税込)
          *アカデミック価格 26,400円(税込)
         パンフレット

※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
   → https://zoom.us/test
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★【メルマガ会員特典】2名以上同時申込かつ申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
 ★ お申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。

講 師

 倉地 育夫 氏  ㈱ケンシュー 代表取締役 工学博士

【講師経歴】
 1977年3月 名古屋大学 工学部 合成化学科 卒業
 1979年3月  同 大学院 工学研究科 応用化学専攻 博士課程前期修了
 1983年4月 科学技術庁 無機材質研究所 留学(1984年10月まで)
 1992年9月 学位取得(工学博士; 私立中部大学)
 1979年4月 ブリヂストンタイヤ 入社(現; ブリヂストン)
 1984年11月 ブリヂストン 研究開発本部 復職
 1991年9月 ブリヂストン 退社
 1991年10月 コニカ 第四開発センター 入社(主任研究員)
 1993年4月 福井大学 工学部 客員教授
 1993年11月 コニカ 感材技術研究所 主幹研究員
 1998年6月  同社 MG開発センター 主幹研究員
 2001年8月  同社 中央研究所 所長付主幹研究員
 2005年8月 コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ 生産本部 生産技術センターデバイス技術部 第3デバイスグループ リーダー
 2008年10月  同社 生産技術センター デバイス技術部 担当部長
 2009年4月  同社 開発本部 化製品開発センター 機能部材開発部 担当部長
 2011年3月 コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ 定年退社(57歳)
 2011年3月 ケンシュー 設立 代表取締役社長就任(現在に至る)

【受賞歴】
 2000年5月 第32回 日本化学工業協会 技術特別賞 受賞
 2004年5月 写真学会 ゼラチン賞 受賞
 その他 ブリヂストンの超高純度βSiC 半導体技術が日本化学会 化学技術賞 受賞

【活 動】
 高分子学会 代議員、高分子同友会 開発部会 世話人、日本化学会 代議員、日本化学会 産学交流委員会 シンポジウム分科会 主査、同委員長、日本化学会 春季年会 講演賞審査委員長など
 共著多数

セミナーの趣旨

 2016年に開かれた通称「ダボス会議」では、「2050年には海の中のプラスチックの重量が魚の重量を越える」という衝撃の予測が提示され、プラスチックスとゴムの廃材で起きている環境問題が世界中でクローズアップされた。そして、3RにRefuseを加えた4Rが合言葉となった「脱プラスチック運動」が世界で起きた。国連が示したSDGsでも「廃棄物の発生防止と削減」が重点となっており、わが国でもレジ袋の有料化が普及し、エコバック携帯が日常となった。
 ところで、2022年4月からわが国で施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律では、4番目のRとして「Renewable」が提示され再資源化事業について定められた。すなわちRefuseからRenewableへゲームチェンジされたかのようである。
ただし高分子材料の再資源化については、古くは1970年代起きたオイルショックにより自動車業界で一部検討された経緯があり、また最近では2010年ごろから事務機業界で環境対応樹脂の製品搭載が半ば義務化されたために、コスト対策としてリサイクル材導入が検討されるようになった。
 例えば業界トップランナーのコニカミノルタでは、複合機の外装材及び内装材にリサイクルPETボトルの採用を積極的に進めてきて、現在では使用している高分子材料の半分以上がリサイクル材である。
 本セミナーでは環境問題の変遷について高分子材料の視点でまとめるとともに、今後重要となる高分子再資源化技術を予測するとともに、リサイクル材導入にあたって必要となる知識について、難燃化技術と高分子の耐久性を中心に解説する。

セミナー対象者

 高分子材料の知識が無くても理解できます。
 (1)環境問題について企業で担当している管理者、担当者
 (2)環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者
 (3)製品開発を担当している管理者、担当者

セミナーで得られる知識

 1. リサイクル材の市場動向
 2. 高分子材料に関連する環境問題
 3. 高分子材料の再資源化に必要な技術に関する知識

プログラム

      ※ 適宜休憩が入ります。

1. 世界が直面する危機と高分子材料
 1.1. 高分子材料の大半はゴミ。
 1.2. 海洋プラごみが決定づけたゴミ問題
 1.3. 先進国が輸出していたゴミ
  
2. 再資源化の課題
 2.1. 環境問題の変遷
 2.2. 自動車業界の事例
 2.3. ごみ処理とサプライチェーン
 2.4. 世界動向と日本の事情、課題
  
3. 高分子材料のRenewable
 3.1. 高分子材料とは
 3.2. 高分子材料のプロセシング
 (1)小型家電の回収から高分子再生材までのプロセス
 (2)コンパウンディング技術の重要性
 3.3. 再生高分子材料の物性と評価技術
 (1)評価技術概論
 (2)事例:半導体ベルトのLCA
 (3)再生材の難燃化技術
   a. 難燃化技術概論
   b. 事例1:溶融型UL94-V2合格再生PET樹脂
   c. 事例2:炭化促進型UL94-5Vb合格再生PC/ABS
 (4)再生材の耐久性と劣化の考え方
  
4. 高分子の再資源化と品質管理
 4.1. 各種環境規制について
 4.2. データサイエンスと信頼性工学の導入
  
5. オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへの転換と高分子の再資源化
 5.1. 概略動向
 5.2. ミドリムシプラスチック
 5.3. パルプ・樹脂複合材料
 5.4. サプライチェーンから見た高分子再生材の見直し
 5.5. ケミカルリサイクル
  
6. まとめ
  

  
  

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