化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

~処方の組み方や適切な界面活性剤の選択と用い方~
 
※ オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2022年9月2日(金)10:00~16:00
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:55,000円(税込)

持参物

受講にはWindowsPCを推奨しております。
タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

備 考

・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 日光ケミカルズ㈱ 中央研究所  鈴木 敏幸 氏
(東京理科大学客員教授)

<略歴>
花王㈱にて長年化粧品の研究開発を担当。
同社パーソナルヘルスケア研究所長、
エスエス製薬㈱ 取締役新製品開発本部長を経て、
2011年より現職。
・受賞:日本化学会化学技術賞、国際化粧品技術者会最優秀論文賞、米国化粧品技術者会最優秀論文賞など。
・著書:『エマルションの科学と実用乳化系のコントロール技術』(情報機構)
    『界面活性剤の機能創成・素材開発・応用技術』(技術教育出版) など。
・その他:日本化学会コロイドおよび界面化学部会幹事

受講対象・レベル

初級~中級技術者。これから乳化・可溶化に取り組もうとしている人。
現在、乳化・可溶化にかかわる仕事に従事しているが、その基本原理を知り、処方の組み方や適切な界面活性剤の選択と用い方を知りたい人。製品開発や製造現場に従事している人。
産業分野:化粧品、香粧品、医薬品、食品他、一般諸工業の乳化・分散系。 

習得できる知識

・イラスト、写真を多く用いた解りやすい解説。
・長年の商品開発経験に基づいた、実用系での応用例、トラブル解決。
・すぐに自身で試み、確認できる「シンプルでありながら特徴のある処方例」を示す。
・最近話題のαゲルの基礎、応用製剤をいち早く紹介。 

趣 旨

 エマルションやマイクロエマルション製剤は実用系で広く用いられているが、基礎的なテキストに見られる、乳化条件の設定や安定性の理論だけでは実用系エマルションの生成・安定化・機能賦与に関する詳細は満たされない。
 本講座は、乳化と可溶化の基本を平易に解説するとともに、実用系を念頭に置いた「状態の観察、評価法」「界面活性剤の選択と用い方」「実用系でのトラブル例とその解決手法」「液晶、αゲルを用いた微細エマルション、ゲルエマルションの調製」に関して実例を用いて解説をおこなう。
 乳化・可溶化の設定に欠かせない相図の読み方作り方を理解していただき、相図を用いた乳化、可溶化の理解と実用系での機能賦与法も併せて教示する。

プログラム

1.乳化・可溶化<基礎編>
 1-1.エマルション、マイクロエマルション、ナノエマルションとは?
 1-2.マクロ~ナノエマルションの観察と定量測定の実際
 1-3.エマルションの一般的な調製法と各種乳化装置
 1-4.乳化安定化の定番技術(乳化安定化理論)
 1-5.実用系でのエマルション状態と各種トラブル解決法(実用系での落とし穴)
  
2.乳化・可溶化のために知っておきたい界面活性剤基礎知識
 2-1.界面活性剤の溶解挙動は特異的
 2-2.会合体形成の推進力、分子構造と会合体の構造
 2-3.コアゲル、ゲル、液晶と相転移(液晶とαゲルの違いと見分け方)
 2-4.可溶化に適した界面活性剤とは。
 2-5.親水性/親油性のバランス(HLB)とHLB数法による乳化条件の設定(
  
3.相図の読み方作り方と乳化解析への用い方
 3-1.相図の基本を理解しよう:ルールが唯一つある
 3-2.2成分系の相図:相図が読めると界面活性剤の能力と利用法もわかる
   (クラフト点と曇点)
 3-3.3成分系の相図:乳化、可溶化の解析に必須
  ・三角座標の読み方、作り方の実際と使い分け
  ・相図による可溶化能とマイクロエマルションの理解  
  
4.エマルション調製・安定化・特性制御の技術
 4-1.最適条件を知ろう:乳化法が異なるとエマルションの状態が異なる理由
 4-2. 微細なエマルションをするための根本原理
 4-3. 液晶、D相を用いた微細エマルション調製の実際
 4-4. マイクロエマルションとナノエマルション
   ・HLB温度とマイクロエマルション
   ・凝集法によるナノエマルションの調製と安定化の方法
  
5.実用系で生きる最新乳化・可溶化技術と開発事例
 5-1.自己乳化液晶ジェルおよび両連続マイクロエマルションの生成と応用事例
 5-2.αゲルの生成・安定化と高保湿マルチラメラ型エマルション
 5-3.逆ヘキサゴナル液晶を用いた高内相比W/Oエマルション(高持続性と感触)
 5-4.ピッカリングエマルションとソフトマターの3相乳化
 5-5.高分子多糖を用いたエマルションと撥水性O/Wエマルション
  

スケジュール

昼食の休憩時間12:00~12:45を予定しております。
※進行によって、多少前後する可能性がございます。
※質問は随時チャット形式で受け付けます。また音声でも可能です。