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3時間で学ぶ!
CO2排出量削減に向けて重要視されるCO2分離回収技術に焦点を当てて、その技術やシステムの基本的な考え方、国内外での開発状況、そして現状の課題と将来への展望を解説します!

 
※ 本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

R&D支援センターウェビナー

       開催日時:2022年2月18日(金)13:00~16:00
       開催場所:【WEB限定セミナー】※ 会社やご自宅でご受講ください。
       参 加 費:49,500円(税込)

定 員

 30名

備 考

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、 こちら からミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

講 師

 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部 主管研究員(副部長) 博士(工学)
酒井 奨 氏

【ご専門】
化学工学

【ご経歴等】
・エネルギー総合工学研究所では、火力発電技術、省エネ技術、エネルギーキャリア技術、バイオマス技術、カーボンリサイクル技術など、エネルギー戦略の策定や総合評価(技術評価、経済性評価、環境評価等)などに従事。
・また、同所ではACC技術研究会 (※)の事務局を担当。CO2有効利用技術の普及とCO2排出量削減を念頭に、国際連携を視野に入れたカーボンリサイクルエネルギーシステムの社会実装の早期実現に向けて、産学官を巻き込んで活動中。
・その他、化学工学会、機械学会、日本エネルギー学会、エネルギー資源学会、石油学会などエネルギー関連の学会(講演、学会誌)にて、カーボンリサイクル関連技術の情報発信を不定期に実施中。

【書籍】
・「図解でわかるカーボンリサイクル」(技術評論社)(2020.9)。共著者の一人。
・「図解でわかるカーボンニュートラル」(技術評論社)(2021.9)。共著者の一人。

受講対象・レベル

・本テーマに関心のある研究者、技術者のみなさま。
・関連業務に携わって2~3年目の若手研究者、若手技術者、新人のみなさま。
・理工系のバックグラウンドを持つ新規事業開発担当者、企画担当者、リサーチ業務に就かれている方々。
・CO2分離回収技術のほか、カーボンニュートラルやカーボンリサイクルを業務に活かす術を模索している方々。 

必要な予備知識

 本テーマに興味のある方なら特に予備知識は必要ありません。

習得できる知識

・CO2分離回収技術の基礎的なメカニズムや、その技術の捉え方、考え方を学べます。
・国内外で開発が進むCO2分離回収技術の現在の開発状況や技術課題を整理することができます。
・日本が目指すカーボンニュートラルやカーボンリサイクルに根差した社会にはCO2分離回収技術の導入が欠かせませんが、その技術の特徴や課題を把握することで、どの場面にどの技術を選択すべきか、判断する材料を見極める事ができます。
・CO2分離回収技術だけでなく、今後のCO2排出量削減目標に対する考え方、有効利用技術(CCU)や貯留技術(CCS)についても少しご説明しますので、CO2に対する視野を広げることができます。
・日本のCO2排出量削減対策において、将来、出来ること、出来そうなこと、難しいことをイメージする事ができます。 

趣 旨

 地球温暖化対策として、CO2排出量を直接削減する方法のほかに、燃料を燃焼後に発生するCO2(排ガス中のCO2)を分離回収して何か有用なものを製造するCCU技術への関心が高まっています。加えて、菅首相が所信表明演説(2020年10月)の中で発言されたカーボンリサイクルの実現と2050年に向けたカーボンニュートラル宣言はとてもインパクトのあるものでした。
 これらの実現にはCO2分離回収技術やCCU技術などが欠かせません。では現状の技術開発はどこまで進んでいて、何が課題となっているのでしょうか?海外ではCO2を地下に貯留するCCSの導入も進んでいます。
 本講座では、こうした一連のCO2排出量削減に向けて重要視されるCO2分離回収技術に焦点を当てて、その技術やシステムの基本的な考え方、国内外での開発状況、そして現状の課題と将来への展望を解説します。

プログラム

1. はじめに
   1-1. CO2排出量の現状(国内外)
   1-2. 日本のエネルギーフロー
   1-3. 再生可能エネルギーの導入可能量
   1-4. 政府の政策方針の整理(CO2分離回収技術を中心に)
  
2. CO2分離回収技術
   2-1. 技術の位置付け
   2-2. 技術の種類と特徴
     (1)ポストコンバッション
        化学吸収法、固体吸収法、物理吸着法、その他
     (2)プレコンバッション
        化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、固体吸収法、その他
     (3)その他
        酸素燃焼法、ケミカルルーピング法ほか
   2-3. 開発動向
   2-4. コスト検証例
  
3. CO2分離回収技術の活かし方
   3-1. CO2の用途
   3-2. CO2有効利用技術(CCU)
   3-3. CO2の地下貯留(CCS)
   3-4. CO2の輸送
   3-5. 回収すべきCO2量
   3-6. カーボンニュートラルのためのカーボンリサイクル
  
4. さいごに
   本講演のまとめ
  
【質疑応答】