化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

 
* 本セミナーは開催済みです。再開催のご要望があれば、お知らせください。

        再開催を希望   

CMCリサーチセミナー

       開催日時:2019年6月18日(火)10:30~15:30 
       会  場:ちよだプラットフォームスクウェア B1F ミーティングルーム001
            〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21  → 会場へのアクセス 
       受 講 料:49,000円(税込) ※ 昼食代、資料代含
             * メルマガ登録者は 44,000円(税込)
             * アカデミック価格は 25,000円(税込)
            パンフレット
 
 ★ アカデミック価格:学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。
 ★ 【メルマガ会員特典】2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、2人目は無料です(1名価格で2名まで参加可能)。また、3名目以降はメルマガ価格の半額です。
 ★ セミナーお申込み後のキャンセルは基本的にお受けしておりません。ご都合により出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
 

セミナーの趣旨

 現在、最も注目されている課題の一つである、マイクロプラスチック汚染及び海洋プラスチック問題に関して、小松技術士事務所・所長の小松道男氏から、現地欧州では何がおき、何が動いているか、またバイオプラスチック製品と生分解プラスチック製品の事例について講演していただきます。さらに、京都大学の田中周平氏からはマイクロプラスチックに関する研究動向、最新研究等について解説していただきます。
 6/15~16 に開催されるG20 環境大臣会合後でもあり、海洋プラスチック対策についてホットなニュースになります。研究者と実務家の異なる視点から得られる最新情報セミナーになっております。

セミナー対象者

 生分解性プラスチック製品の企画・開発担当者
 バイオプラスチック製品の企画・開発担当者
 プラスチック射出成形品の企画・開発技術者
 プラスチック射出成形金型開発の実務担当者
 プラスチック・樹脂製品の製造・販売に関わる企業の方、法規制対応担当者、レスポンシブルケア部門、品質保証・品質管理担当者
 プラスチック代替技術の研究・開発者、環境の浄化技術に従事する方々など

セミナーで得られる知識

 ① 生分解性プラスチックとバイオプラスチックの正確な特性や知識
 ② 海洋マイクロプラスチック問題の正確な理解
 ③ バイオプラスチックの世界的な最新開発動向
 ④ バイオプラスチックの世界的な法規制の動向
 ⑤ バイオプラスチック製品の先行開発事例(ヨーロッパ、日本)
 ⑥ 実務的な生分解性プラスチック製品の射出成形技術、実力、コスト競争力
 ⑦ マイクロプラスチックの分析技術の概況

プログラム

1 海洋マイクロプラスチック汚染問題と
   生分解性プラスチックの世界的な動向
10:30~12:30
(質疑含)
講 師 小松 道男 氏  小松技術士事務所・所長
 【経 歴】
 国立福島工業高等専門学校機械工学科 首席卒業 アルプス電気㈱勤務
 平成5年 小松技術士事務所設立、所長就任
 一般社団法人 日本合成樹脂技術協会理事・特別会員、独立行政法人国立高等専門学校機構福島高専非常勤講師(知的財産権)、フランス共和国ローヌ・アルプ州クラスター親善大使、JICA 金型プロジェクト国内支援委員、JETRO貿易開発部専門家等を歴任
 昭和58年 日本機械学会畠山賞受賞
 平成29年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(技術部門)受賞
 平成2年 技術士第二次試験史上最年少合格(27 歳)
 平成24年 LAUNCH:BEYOND WASTE Forum Innovator of Innovators 受賞(米国国務省、NASA、米国国際開発局NIKE 主催。米国ベンチャー企業Co-Founderとして)
 平成29年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(技術部門)受賞
 平成30年 第7回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞。安倍首相よりものづくり名人の称号を授与される。
 バイオプラスチック成形技術等の特許発明280個保有
 【所属学会】  公益社団法人日本技術士会フェロー、一般社団法人プラスチック成形加工学会会員、一般社団法人型技術
協会会員、Society of Plastics Engineers(USA)会員
 【著 書】  「事例でわかるプラスチック金型設計の進め方」(日刊工業新聞社)、著書、専門誌・新聞記事等の著作多数
【概 要】
 石油由来プラスチック製の使い捨てストローによる海洋汚染報道がきっかけとなり、マイクロプラスチック問題が世界的に大きな課題として急浮上し、EC ヨーロッパ委員会は2025年までに非分解の使い捨てプラスチック製品の使用禁止の方針等を次々と打ち出してきています。それに呼応するようにスターバックス、マクドナルド、IKEA、日清食品等が生分解性素材の採用を発表するに至っています。来年6月下旬に開催されるG20 大阪サミットでは日本が中心となって海洋プラスチック汚染関連条約をEU、米国、中国、ロシア、インド、ASEAN 等へ提唱し合意を目指す準備を進めているようです。しかし、マイクロプラスチック問題の正確な報道や実用に耐え得る生分解性プラスチック製品の情報は不十分で、ブームに便乗した物性に重大な課題が残る製品の流通が始まるなど混迷した状態にあると言えるでしょう。
 本セミナーでは、生分解性プラスチックの実務的な射出成形技術の世界的第一人者の一人である小松道男氏を迎え、同氏が15年に渡りフランス、ドイツ、アメリカ等で実際に収集した貴重で信頼性の高いデータや写真、サンプル等に基づいて、マイクロプラスチック問題の本質と課題、生分解性プラスチックやバイオプラスチック製品の開発事例、世界各国の法規制の動向等を解説します。本年5 月に開催された北米最大のプラスチックショーNPE2018における米国プラスチック業界の動向、また本セミナー直前にフランス各地で収集したヨーロッパ最新情報もご紹介します。
プログラム
第Ⅰ部 海洋マイクロプラスチック汚染問題の正確な理解
 1.1 マイクロプラスチックとは?
 1.2 マイクロプラスチックが及ぼすリスク
 1.3 マイクロプラスチックが発生する原因
 1.4 生分解性プラスチックはマイクロプラスチックにならないか?

第Ⅱ部 生分解性プラスチックとバイオプラスチックの正確な知識
 2.1 プラスチックの70年の歴史的レビュー
 2.2 石油由来プラスチックと植物由来プラスチックの相違点
 2.3 非分解性プラスチックと生分解性プラスチックの相違点
 2.4 生分解性プラスチックの認定基準
 2.5 バイオプラスチックは生分解性プラスチックなのか?
 2.6 生分解性プラスチックの主な種類と特徴
 2.7 生分解性プラスチックの生分解に要する時間
 2.8 生分解性プラスチックは海洋で生分解するのか?

第Ⅲ部 世界各国のプラスチック廃棄物に関する規制の動向
 3.1 EUヨーロッパ連合
 3.2 フランス
 3.3 英国
 3.4 インド
 3.5 米国

第Ⅳ部 バイオプラスチック製品と生分解プラスチック製品の事例
 4.1 ポリ乳酸シート真空成形品
 4.2 ポリ乳酸厚肉射出成形品
 4.3 耐熱ポリ乳酸射出成形品
 4.4 ポリ乳酸薄肉射出成形品
 4.5 ポリ乳酸超臨界微細発泡射出成形品
 4.6 セルロースファイバー/ポリ乳酸射出成形品

第Ⅴ部 日本政府のバイオプラスチック推進に関する施策の動向
 5.1 環境省
 5.2 経済産業省

◎ 上記テーマは、動画や画像の編集の都合上、順不同となりますため、
予めご了解をお願いします。

 
2 水環境におけるマイクロプラスチック汚染の現状と最新の研究事例
 
13:30~15:30
(質疑含)
講 師 田中 周平 氏  京都大学准教授 大学院地球環境学堂
 【経 歴】 2000年 立命館大学助手
2003年 京都大学講師(研究機関研究員)
2004年 京都大学助手
2007年 京都大学助教
2008年 京都大学准教授(現在に至る)
2003年 博士(工学)を取得
 【研究歴】  琵琶湖の自然再生に関する研究、有機フッ素化合物類の環境動態と効率的処理方法の開発、都市水循環系におけるマイクロプラスチックの発生源分析と環境運命予測
 【所属学会】  水環境学会、土木学会、京都大学環境衛生工学研究会
 【著 書】  日本の水環境行政(改訂版)、地球環境問題への挑戦と実践(開成出版)、地球環境学(複眼的な見方と対応力を学ぶ)(丸善)、Connectivity of Hills, Humans and Oceans(Kyoto University Press)など
【概 要】  マイクロプラスチックに関する最新の研究事例と世界各国の規制の動向、海外の研究者による研究事例を紹介する。表層水、底泥、魚類の消化管、下水汚泥中のマイクロプラスチックの分析方法については講師らの研究事例を紹介する。また、パーソナルケア製品中の存在実態や、環境中の存在実態についても紹介し、特に吸着した微量化学物質について、その最新の研究成果を紹介する。
プログラム 1 マイクロプラスチックの規制に関する動向

2 マイクロプラスチックに関する研究動向
 2.1 海洋生物への影響
 2.2 魚介類の内臓からの検出例

3 マイクロプラスチック汚染の現況と最新研究
 3.1 琵琶湖・大阪湾におけるマイクロプラスチック汚染の現況
 3.2 パーソナルケア製品中のスクラブ剤中のマイクロプラスチック
 3.3 マイクロプラスチックに吸着した微量化学物質の挙動
 3.4 魚類の消化管内のマイクロプラスチック
 3.5 マイクロプラスチックの下水処理工程における挙動など

 

  

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