化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

心理計測・生理計測・行動観察・シミュレーション
実演デモや演習を通して理解する、感性の計測・評価手法

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2022年7月6日(水)13:00~16:30
       受 講 料:44,000円(税込) ※ 資料付
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

講 師

信州大学 繊維学部 先進繊維・感性工学科 教授 博士(工学) 
吉田 宏昭 氏

専門:感性工学、バイオメカニクス
 京都大学再生医科学研究所研究機関研究員(講師)、Johns Hopkins Universityポスドク、産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター研究員、信州大学繊維学部感性工学課程准教授などを経て、2019年から信州大学繊維学部先進繊維・感性工学科教授。

セミナーの趣旨

 就業中に座る椅子、毎日履いている革靴。この椅子は座りやすい、この靴は履きやすい、など様々なことを感じておられると思います。この感性は、製品とのやりとりによって生じますが、主観的で曖昧です。そこで、この感性に対して工学的手法でアプローチし、客観的に評価しようとするのが感性工学です。生理計測、心理計測、行動観察、さらには、コンピュータシミュレーションを用い、これらのデータと製品の特性との関係を検討して、心地良さなどを向上させる設計パラメータを探り出せば、消費者の心の琴線に触れるような製品を創ることも可能となります。
 本講義の前半は、感性工学の概要や感性計測・評価についてお話しします。また、講義だけでなく、実演デモや演習なども用意しています。後半は、歩く・座る・寝るといった日常的な基本動作に関する研究事例と、これまで手がけてきた製品開発事例について紹介します。

プログラム

1.感性工学の概要
 1.1 感性とは?
 1.2 感性工学とは?
 1.3 感性計測・評価とは?
  
2.感性計測・評価の実演デモと演習
 2.1 心理計測(アンケート評価)について
  2.1.1 アンケート評価を行う際の注意点
  2.1.2 研究事例を用いた演習
  2.1.3 R言語を用いたアンケートの統計処理演習
 2.2 生理計測について
  2.2.1 心電計測
  2.2.2 脳波計測
  2.2.3 NIRS(近赤外線分光法)
  2.2.4 筋電計測
  2.2.5 実演デモ(唾液アミラーゼ活性を用いたストレス推定など)
 2.3 行動観察について
  2.3.1 科学は「観察」と「実験」から成る
  2.3.2 加速度センサを用いた歩行評価の実演デモ
  
3.寝具の寝心地に関する研究と商品開発事例
 3.1 ベッドマットレスの寝心地
 3.2 4D寝姿勢計測装置を用いた寝心地評価と寝具開発
  
4.座席シートの座り心地に関する研究と商品開発事例
 4.1 自動車の座席シートの座り心地
 4.2 鉄道車両の座席シートの座り心地
 4.3 4D臀部形状計測装置を用いた座り心地評価と座面開発
  
5.歩行解析と商品開発事例
 5.1 服装が歩き方に及ぼす影響
 5.2 労働者用インソールの開発
 □質疑応答・名刺交換□
  

受講対象者

・快適さや心地良さをコンセプトとしている製品の開発や研究に従事されている方
・感性という言葉に興味がある方
・感性工学を製品開発に導入したいが、どうやっていいのか分からず、悩んだ経験がある方 

学べる事

 感性を計測・評価する方法について演習および事例を通して理解することによって、感性価値の高い製品を創る指針を得ることができます。