化学品の市場調査、研究開発の支援、マーケット情報の出版

S&T出版ウェビナー

       開催日時:2022年7月20日(水)10:30~16:30
       受 講 料:51,000円(税込) ※ 資料付(印刷資料)
       会  場:【WEB限定セミナー】※在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。 

備 考

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れは こちらをご確認下さい。
 
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

配付資料について
・本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。
・e-mail添付または S&T出版HPからのダウンロードにて配布予定です。

講 師

大久保 信明 氏
㈱日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ 主任

セミナーの趣旨

 熱分析は温度に対するさまざまな物性の変化をとらえる一連の測定技法の総称であり,測定対象としてどのような物理量を検出するかによりいくつもの技法に分かれています。したがって分析の目的に応じて適切な測定技法を選択するとともに,各技法の原理や性質を正しく理解し,得られたデータを的確に解釈することが肝要です。
 本講では高分子材料の熱分析を対象に,DSC/DTA/TG/TMAに関する基本的な知識および実践の場で役立つノウハウを平易に解説するとともに,高分子材料の典型的な分析事例を紹介します。

プログラム

1. 熱分析とは
 1.1 熱分析の定義
 1.2 熱分析の種類と測定技法の選び方
 1.3 熱分析データの概念
  
2. DTA・DSCの原理と応用
 2.1 DTA・DSCの原理
 2.2 DTA・DSCの測定・解析
 2.3 DTA・DSCの応用
  2.3.1 ポリスチレンのガラス転移
  2.3.2 ポリエチレンの融解
  2.3.3 ポリエチレンテレフタレートの熱履歴
  2.3.4 エポキシ接着剤の硬化反応
  2.3.5 DSCによる比熱容量測定
  2.3.6 高分子材料の酸化誘導時間測定
  
3. TGの原理と応用
 3.1 TGの原理
 3.2 TGの測定・解析
 3.3 TGの応用
  3.3.1 高分子材料の分解
  3.3.2 ゴム材料の成分分析
  3.3.3 反応速度論解析による高分子材料の劣化寿命予測
  
4. TMAの原理と応用
 4.1 TMAの原理
 4.2 TMAの測定・解析
 4.3 TMAの応用
  4.3.1 ポリ塩化ビニルの膨張率・ガラス転移温度
  4.3.2 ガラス転移測定に及ぼす残留歪の影響
  4.3.3 高分子フィルム材料の軟化点
  4.3.4 熱膨張・熱収縮の異方性
  
5. 熱分析装置の保守管理
 5.1 装置校正(キャリブレーション)
 5.2 トラブルシューティング
  

学べる事

・DSC/DTA/TG/TMAの原理
・測定条件の考え方・決め方
・データ解析の基本
・チャートの見方
・熱分析装置の保守管理とトラブルシューティング