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~ 2030年代のモバイル通信に向けて始まった議論とは? ~
 
☆☆☆ Web配信セミナー ☆☆☆
☆☆☆ 本セミナーは、Zoom/ウェビナーを使用して、行います。☆☆☆

トリケップスセミナー

 開催日時:2022年5月18日(水)11:00~16:30
 参 加 費:お1人様受講の場合 50,600円(税込/1名)
     1口(1社3名まで受講可能)でお申し込みの場合 62,700円(税込/1口)

 ★ 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。

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 ★ 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

講 師

石津 健太郎(いしづけんたろう)氏
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) Beyond5G研究開発推進ユニット
Beyond5Gデザインイニシアティブ 室長(博士(情報科学))

<略歴、等>
 2005年大学院博士課程修了後、NICT入所。以降、コグニティブ無線、ホワイトスペース通信、第5世代移動通信システム(5G)などに関する研究開発に従事。国際規格の標準化活動や国際的な実証試験に取り組む。ローカル5Gにつながる自営システムに関する研究開発を主導。2019年10月より経営企画部においてNICTの第5期中長期計画の策定等。2021年4月Beyond5Gデザインイニシアティブ室長として、NICT全体のBeyond 5G研究開発戦略の立案。電子情報通信学会スマート無線研究専門委員会 副委員長。ローカル5G普及研究会 副委員長。

セミナーの概要

 第5世代移動通信システム(5G)は、超高速大容量、高信頼低遅延、多数同時接続などの特徴を持ち、移動通信に適した無線システムです。しかし、5Gでは無線技術だけではなく、管理システムやネットワーク制御に関する仕組みの見直しが図られており、これまでの携帯電話の延長としての使い方だけでなく、人間を中心として経済を発展させ社会的な課題を解決していく、いわゆる「Society 5.0」においても、5Gの活用は当然のものとして期待されています。このようなことから、その基礎的な技術や現在行われている制度化に関する情報は、今後の技術開発戦略やサービス創出を検討する上で欠かせません。
 本講演では、5Gの概要や考え方を始め、それを取り巻く技術について解説します。さらに、6Gやその先のBeyond 5Gに関して、2030年ごろからの実用化を想定してコンセプトや要素技術の議論が世界的に盛んになりました。中長期的なビジネスや研究開発の戦略を検討するためには、それらの情報を無視することはできません。今回の講演では、5GからBeyond 5G / 6Gまでを広くカバーし、この分野でビジネス戦略や技術研究開発を担当される方が検討を具体化できる機会となるように、講演者の知見を踏まえて情報提供を行います。

講義項目

 1 はじめに
  1.1 移動通信システムの歴史
  1.2 5Gの特徴
  
 2 移動通信システムの仕組み
  2.1 システム構成
  2.2 移動通信を可能にするためのハンドオーバ
  
 3 5Gの技術(基本編)
  3.1 性能の概要
  3.2 5Gで用いる電波の周波数と特徴
  3.3 日本における5Gエリア展開の考え方
  3.4 New Radio
  
 4 5Gの技術(詳細編)
  4.1 Massive MIMO
  4.2 インフラシェアリング
  4.3 ネットワークスライシング
  4.4 ネットワーク仮想化
  4.5 エッジコンピューティング
  4.6 Non Stand Alone(NSA)とStand Alone(SA)
  
 5 日本で制度化されたローカル5G
  5.1 自営システムの必要性
  5.2 ローカル5G制度の概要
  5.3 課題とビジネス化のポイント
  
 6 5Gにおける周波数共用の検討状況
  6.1 周波数共用の必要性
  6.2 ダイナミック周波数共用
  6.3 海外の状況
  
 7 Beyond 5G / 6G と取り巻く日本と世界の動き
  7.1 各国/各企業の取り組み概要
  
 8 NICTのBeyond 5G/6Gホワイトペーパー紹介
  8.1 サイバーフィジカルシステムを中心とした通信システムの概念
  8.2 B5Gアーキテクチャ
  8.3 ユースケースと技術要素
  
 9 国際標準化の動向 ~5Gから6Gへ~
  9.1 標準化活動の意義
  9.2 ITU-R
  9.3 3GPP
  
 10 まとめ